映像:弘前りんご公園内にりんごの形をアレンジした可愛いりんご追分碑がある。
碑の中央部に筆者が帽子を被り、カメラを構えているのがわかりますか
戦後の混乱が一段落した昭和27年人々の心に希望を灯したのが美空ひばり(15才)が
歌う「リンゴ追分」。力強く確かな歌唱は来るべき経済発展の道標の一つとなった。
~りんご追分:美空ひばり歌 作詞 小沢不二夫 作曲 米山正夫~
♪リンゴの花びらが風に散ったよな
月夜に月夜にそっと え・・・
つがる娘は泣いたとさ
つらい別れを泣いたとさ
リンゴの花びらが
風に散ったよな ああ…♪
『お岩木山のてっぺんを
綿みでえな白い雲が
ポッカリポッカリ流れていき
桃の花が咲き さくらが咲き
そいから
早咲きのリンゴの花ッコが咲く頃は
おらだちのいちばんたのしい季節だなや
・・・ ・・・』
♪つがる娘はないたとさ
つらい別れを泣いたとさ
リンゴの花びらが
風に散ったよな ああ・・・♪
決意:
この「リンゴ追分」は津軽に根差す民謡のエッセンスが時代の先端音楽と融合して出来た白神の歌といってもよい。津軽白神の大地から日本中の人々に希望を与えた調べは国民の宝だ。ここまで書き継いで来て漸く決心が着いた。自然は日本どこでもある。北海道でも九州でもない、津軽は津軽で勝負だ。失われた自然を取り戻し、身の丈にあった努力をし、ズッパド津軽を味わって貰う、それが観光客を迎える最大のお持て成しだ。
映像:小説『草を刈る娘』の舞台となった岩木山の麓に石坂洋次郎の石碑が建つ
石碑とはこんなに偉人の偉業を発露させるものなのか。全国の温泉観光地を訪ねて
思うものである。我故郷、岩木山の石碑も又、感動のモニュメントだ。小説の映画
化でヒロイン役:吉永小百合(18歳)がこの地でロケしたこと、我青春の証しだ。
小説:『草を刈る娘』より
『岩木山の南側になだれた広い裾野も津軽平野の中に散在する五、六ケ村の
草刈り場になっていた。・・・一里ばかり離れた所に温泉も湧いており少し
早めに晩飯を済ませると、ゆっくり温まって来ることもできたので・・・・・・』
所感:津軽の文化
村の娘たちと若者がこの草刈り場で出会い、背よりも高い草むらでの秘め事は何も
ない時代の一瞬のときめきであった。眼下の白神の山々は、小説『青い山脈』のイ
メージ舞台。その後NHK大河ドラマ「いのち」のロケ地。津軽は全国区の文化を有す。