お湯の国 日本

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斎藤茂吉(行々子・・・田沢湖)

2008年06月05日 |   ✒歌碑句碑 紀行


秋田県田沢湖畔に立つ斎藤茂吉の歌碑。丁度、辰子姫像がある湖畔と反対側に位置する。
この頃は茂吉66歳ごろ、美しい愛人ふさ子と別れてから4年の月日がたっている。この
次期は正妻と同居し山形に一時棲んだ縁で田沢湖迄足を延ばしたのだが、辰子姫伝説
田沢湖に愛人ふさ子の影を探したのだろうか?11首の中にその影を探す筆者は如何に。

碑文:歌集「白き山」より11首が刻まれている。
   行々子(ぎやうぎやうし)むらがりて住む小谷(をだに)をも吾等は過ぎて湖へちかづく
   白浜のなぎさを踏めば亡き友のもはらごころの蘇へりくる
   うつせみは願をもてばあはれなりけり田沢の湖(うみ)に伝説ひとつ
   とどろきて水湧きいでし時といふひとり来りてをとめ竜(りゆう)となる
   われもまた現身なれば悲しかり山にたたふるこの湖(うみ)に来て
   おほどかに春は逝かむと田沢湖の大森山ゆ蝉のこゑする
   山々は細部没してけふ一日梅雨の降らぬ田沢湖に居り
   田沢湖にわれは来りて午(ひる)の飯(いひ)はみたりしかばこのふと蕨
   健やかに君しいまさば二たびも三たびもわれを導きけむか
   常なしと吾もおもへど見てゐたり田沢湖の水のきはまれるいろ
   年老いて苦しかりとも相ともに仙巌峠も越えにけむもの

参照田沢湖に伝わる永遠の美少女「辰子姫」像


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