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リニューアル再掲:寺山修司記念館内の展示品(勉強机に投射された「時には
母のない子のように」の歌詞「誰にも愛を話せない‥‥」
(2015.03.07)
天井桟敷女優のカルメンマキが歌って大ヒットした曲。
深夜のラジオからこの曲が流れると思わず涙した青春。
寺山修司作詞、のちのパートナーとなる田中美知作曲。
nstagram:‥‥‥‥➡‥‥‥‥‥ ➡ ‥‥‥‥‥➡‥‥‥
歌詞:時には母の無い子のように
『 時には母の ない子のように
黙って海を みつめて居たい
時には母の ない子のように
ひとりで旅に でてみたい
だけど心は すぐかわる
母のない こになったなら
だれにも愛を はなせない…』
解説:この、どうしようもないやるせない詩と曲と歌、多くの人々の青春に、
影を投げ掛けたヒット曲この年になって漸く気がついた。寺山修司のマザコン
というか母と子の悲しくも切ない関係。寺山は東京に母を招いてから地獄の様
な日が続く。結婚は許してもらえず、新婚の夜に外から石を投げられたり壮絶
な親子愛だった。それでも母を傷つけまいとした寺山の哀しみ。寺山を取り巻
く女性…母、妻、愛人。そして夭折。それらは寺山修司の才能を阻害するもの
でない。人を愛し、いたわり、そして別離。人を信じ、駆け抜けて逝った天才。
この様に、いつの世も芸術家には悲劇がある。
参照#寺山修司(前衛芸術家・歌人)探訪紀行