お湯の国 日本

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エゾオヤマリンドウ(大雪山旭岳)

2016年03月07日 |  ✿.高山植物鑑賞

姿見平の登山道の両脇に群生しているエゾオヤマリンドウ。背丈は20cm位の色濃い
姿
に胸キュンである。その清楚な姿に出会えた喜びはひとしおだ。この花は青春の花。

濃紫の花びらを見ると何時も切ない思いがする。伊藤左千夫著『野菊の墓』の一場面
が浮かぶ。学生時代に、この小説を読んでからは、りんどうが色付くころは物悲しい。

野菊の墓』(伊藤佐千夫作)より:
  『政夫さんはりんどうの様な人」「どうして」「さアどうしてということ
  はないけど、政夫さんは何がなしりんどうの様なだからさ」民子は言い終っ
  て顔をかくして笑った。「・・・しかし民さんが野菊で僕が竜胆とは面白い対で
  すね。僕は悦んでりんどうになります。それで民さんがりんどうを好きになっ
  てくれればなお嬉しい」・・・政夫と民子の純愛小説。その後民子は親の決め
  た嫁ぎ先にいやいや嫁に行き、それが原因で患い死ぬ。(高校時代泣いた一冊)

分類:リンドウ(科・目・属)・エゾリンドウ種・高山型(エゾオヤマリンドウ) 漢字:蝦夷御山竜胆
薬効:竜胆(根および根茎を乾燥)‥・苦味健胃薬として食欲不振,消化不良,胃酸過多,腹痛
花言:正義、的確、勝利、悲しみにくれているあなたを愛する、淋しい愛情、貞淑 


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