映像:真綿のような湯の花がふわふらり優しく身体にまとわりつく。
乳頭温泉郷湯めぐり帖の最後のスタンプそれは蟹場温泉。昨年、泉研
メンバーと訪れた時、生憎休業だった。今回、土曜日の午前という事
もあって、入浴客は誰もいなかった。ゆっくり蟹場の名湯を味わえた。
【Data】単純硫化水素泉 53.5度 pH8.6 源泉:蟹場・唐子混合泉
乳頭温泉郷は鶴の湯、孫六、田沢湖高原休暇村、黒湯、妙の湯、大釜、蟹場の7つの温泉地があり、その温泉地を時間でミニバスが定時運行している。地元のタクシー会社がマイクロバスを仕立てているのだが、湯巡りには便利だ。
黒湯と脱衣場を共有し、浴室が向かい合ってる。人気の混浴露天風呂と同じ湧出源泉。
黒湯同様込み合う時は大変。人気の秘湯の悩みがここでも感じられる。じっくり入る
となかなか湯心地は良い。人の目が気になる露天風呂と違いお湯を楽しめれる環境だ。
【Data】含石膏・食塩ー硫化水素泉 58.5℃ PH6.49 源泉名:白湯
映像:子宝の湯とも言われる鶴の湯温泉の「黒湯」
鶴の湯に4つある源泉の一つを掛け流し。ご覧の様に2~3人も入れば満杯の
小さな湯船。混んでいる時は遠慮したくなる。今日は人も少なく撮影可能。普
段は青みがかり、晴れていると白く、曇っていると黒くなるそうで今日は白い。
【Data】含重曹ー硫化水素泉 61.3℃ PH6.6 源泉名:黒湯
晩秋の乳頭温泉郷「鶴の湯」はすっかり冬待ちの佇まい。陣屋の軒下には干し柿が色付い
ていた。観光シーズンの端境期、鶴の湯の普段着の姿が観れる時でもある。やがて、秋田
駒ヶ岳おろしが来る頃、真綿の帽子を被った陣屋は都会の人で賑わう。鶴の湯の冬の趣き。
映像:道の駅「雫石あねっこ」に併設の橋場温泉の浴槽
国道46号線を秋田県境に道の駅「雫石あねっこ」がある。此処は太平洋岸側から
秋田県に入る時の休処。小生は仮眠の場として良く利用。今回併設の橋場温泉の
一番風呂に挑戦、やっと入浴を果たした。なんとも優しい鶯色の源泉が湯船に溢
れていた。 北東北では青森県道の駅ゆ~さ浅虫に並ぶ「道の駅名湯」と認定。
【Data】単純温泉 46.3℃ PH8.8 源泉:橋場温泉(新はしばの湯)鶯色
映像:初雪の岩手山を背景に一本桜が去る秋を惜しむように佇む
秋田乳頭温泉郷へ盛岡経由で出かける。途中小岩井農場で感動の景観に遭遇。
北国の切ない季節の始まり。時には楽しく時には苦しい、冬はそんな季節だ。
小生が高校生の頃、こんな歌が流行った。
♪小さな日記に つづられた
小さな過去の ことでした
私と彼との 過去でした
忘れたはずの 恋でした ♪
小岩井農場の一本桜:岩手山を背景に農場に根を張る一本桜(樹種:エドヒガン)。
およそ100年前牛の放牧地時代、日差しから牛を守る日陰樹として植栽
映像:湯気に霞む浴室に、幾何学的な湯落とし・湯船を確認。手前の湯壺で47℃を観測。
滝の湯ときたら、次は早稲田桟敷湯。鳴子温泉否、日本を代表する共同浴場が数百mも
離れていない所に2つある驚き。早稲田湯はコンクリートを打った現代的な湯。激熱の
源泉を加水もせずギリギリ利用するための工夫がこのようなアートな湯船仕立てなのだ。
現代の温泉資産だろう。…ここでも、掛け湯を十二分にして体を慣らして入るのが肝要。
【Data】含芒硝・食塩-硫黄泉 98℃ PH 7.3 硫黄臭・薄硫黄味 源泉:町有下地獄源泉。
映像:朝一番に滝の湯に突入。まだ開けていない新鮮な湯船を取材(2008.10.16)。
滝の湯は温泉マニアなら一度は入りたい共同浴場だ。今回はお隣の東鳴子温泉が
主役だが、ここまで来るとやはりその素晴らしい浴場を見たい。想いが通じ幸い
にも湯守の方が開湯時間前の撮影を許してくれた。今回撮影だけながら十分満足。
【Data】 含明礬・緑礬-芒硝硫化水素泉 46.2℃ pH2.8
源泉:町有下地獄混合源泉、温泉神社硫黄泉の混合泉
参考:本物の名湯ベスト100‐17鳴子温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域文化資産NO.34 温泉神社下「滝の湯」(日本温泉地域学会編)
参照:滝の湯外観(鳴子温泉)
赤這白湯に入った後は紅い湯だ。浴室は一階廊下を突き当たった左にあり、脱衣場も普通の内湯と同じ。普段は男湯らしいが、湯治のご老人たちはお構いなしにご混浴とのこと。湯船にはやや温めの源泉が注ぎ、鉄分特有の赤茶けた色が確認できる。まさに紅白湯の宿だ。単純温泉だがそれは書類上のことで、炭酸タップリの体に優しい名湯だ。なが~く入っていたい!又入りたい!そんな湯
湯治:湯治専門の宿、遠く塩釜など沿岸部のお客も多いとか、のんびり、ゆったり、
ここはスロースパの宿だ。基本は自炊、が、女将の手料理も所望可能である。
【Data】単純温泉 44.2℃ PH5.8 源泉名:赤這紅湯2号泉
紹介:この温泉宿は温泉評論家Ⅰ・Ⅿ氏の紹介。流石、温泉評論家の紹介宿はディープ
セット:この宿の名物は紅白の湯感。この赤い湯殿とペアで味わう「赤這白湯の湯殿⁆
いよいよ紅白の湯を味わう。先ず、白い湯。普段は「女湯」らしいが表示を掛け替えると貸切
風呂として利用できる。女将が先客がいるか確かめてくれた。掛け湯を十分してからユックリ
入湯。夕陽は柔らかく流れる湯は温かく芳しい湯香に湯治の喜びが湧いてくる。東鳴子の銘泉。
【Data】 含重曹・芒硝ー硫化水素泉 71.8℃ PH6.6 源泉:赤這温泉3号
弘前城は創建当初(1611年)、五層の大天守閣を擁していたが、1627年に鯱に落雷を受け
炎上崩落したという。その後徳川幕府は武家諸法度で大名の築城・改築を厳しく制限した。
200年後長年の願い天守閣を櫓改造という申請で、漸く完成させた。旧天守台はその名残り。
参照#新天守台の新天守閣の景観
映像:もう親猫と同じくらいの子猫が母親のお乳を飲む姿は微笑ましい。
温泉地と猫シリーズでは初めての授乳猫。母猫とそっくりの子猫、親子と即断できる
個体だが、決定的なのはお乳を飲む場面だ。子供はいつまでたっても子供。よくいわ
れるのだが、どうも飼い猫も人間文化がうつったのかも。これも温泉猫の一形態だ。