七色の虹をこんなにも綺麗な状態で見たのは初めてだ。それだけでも感動だが、場所が栗駒山須川温泉へ繋がる渓谷だというのが感動を倍増させる(2008.12.18)
映像:厳美渓谷にまるでクレヨンで描いた様な七色の虹が出現、ブラボー!レインボー!
みぞれ模様の空の下、栗駒温泉郷を目指したのだが、ここも残念。まだ岩手県側の道路は開通していなかった。先の宮城・岩手地震の影響は甚大だ。風評被害と言おうか遠く青森県の山里の温泉地にも影響がでている。しかたなく、麓の厳美渓に戻る途中、大きくクッキリと虹がかかった!こんな立派な虹は生涯始めてだ!しかも二重のかけ橋だ。
映像:栗駒山地の山里に奇岩景勝の渓流が流れている。国天然記念物厳美渓上流。
虹に導かれ景勝地に降りてきた。栗駒山中の失われた温泉地を悲しみながらもこの渓流に
癒される。栗駒山の噴火で堆積したデイサイト質凝灰岩が磐井川の水流により浸食、形成
された。奇岩、瀑布、緩急流が国の天然記念物の所以だ。名物の空飛ぶ郭公団子が面白い。
指定:天然記念物、名勝地
映像:40年の月日は浴槽を独特な温泉析出物で覆い渋い湯勢を現わしている。
平成20年11月末で、湯の沢山荘(でわの湯)は休業する(2008.11.25)
悲しい情報をお伝えしなければならない。40年以上の歴史をもつ南津軽の秘湯の
湯治宿が休業する。もうあの熱い峻な源泉には会えない。休業の噂を確かめたく、
女将に確認。諸般の事情で休業するのは本当だった。また青森から名湯が消える。
【Data】含土類・石膏ー食塩泉 54.5℃、PH7.0 源泉:でわの湯温泉
映像:川内の葡萄畑。栽培種はピノワール(赤用)&ライヘンシュタイナー&シェーンベルガー(白用)
雨の中(有)サンマモルワイナリーの農場責任者が川内の丘陵にある葡萄畑へ案内してくれた。
農場は10年の月日が経っている。川内の冷涼な気候に適した葡萄を栽培。日本では此処だけ
の種類のものだとか。今年からワイナリーが稼働。来年からは『下北ワイン』として売り出す予定。
映像:リニュアルしたホテルニュー下風呂の浴室
本州最北端の温泉郷、その新湯・大湯・浜湯の源泉のひとつ、その昔まだ港湾が無
かったころ、海岸には温泉が自然に湧出。その名残が浜湯として現在の源泉となる。
大湯源泉2、新湯源泉、そしてこの浜湯源泉2。5つの源泉から下風呂温泉郷が形成。
『やや黒い硫黄泉にゆっくり浸かる。…嗚呼、湯が沁みる』
【DATA】含硫黄ー食塩泉 50.5℃ pH5.8 源泉:海浜地温泉1号泉
映像:講師による「癒し」の講義を熱心に聴講する参加者
『黒石・南津軽温泉セミナー&温泉塾』開催、会場:津軽伝承工芸館集会室は参加者で熱気が溢れていた。(平成20年12月14日13;30 快晴)
第一部:温泉セミナ-(参加者26名)
今回のセミナーは、専門分野での実践、有資格者の講師陣が
温泉に関する、それぞれの立場かかわりから講義を行った。
①温泉の特性と健康について : 津川温泉療法医(内科医)
温泉医学:医療現場での温泉のかかわり、温泉医学の見地から講義
②温泉から導かれる「 癒し 」 : 舘田ケアプランアー(看護師)
温泉看護学:看護行政の立場から「温泉コーディネーター」の講義・提案
③温泉入浴及び管理の指導法 : 谷口温泉観光士(温泉テラピスト)
温泉文化、経営、湯守、温泉のプロ育成法などについて講義・提案
第二部:温泉塾(参加者18名)
恒例の温泉塾は、津軽伝承工芸館館長の福士館長が座長となり、参加者との意見交換が行われ、温泉地での地域指導者(温泉のプロ)育成の必要性を確認した。
所感:
温泉セミナー&温泉塾はフォーラムとは違い、関係者・地域の方が集うものでいわば少数精鋭、ホテル経営者、地域指導者、検査技師、行政指導者、温泉愛好家などが黒石市中心に遠くは弘前、五所川原、平川市、青森市、東北町と参加者、地域も様々であった。講演内容も、わかりやすく、温泉を正しく楽しめる実践的な内容で、参加の方の温泉知識向上、確認に役立った事と思われる。やっと温泉地活性化研究会の開催意図が理解された実感。
今後の展開:
将来の『地域温泉プロ育成』を睨んでのセミナー&塾であり、来年以降、具体的に『地域温泉プロ育成』のプロセスを展開することとなった。
21年1月23日(1・2・3ゴー)に黒石落合温泉:津軽伝統工芸館で『小嵐山黒石温泉郷活性化協議会』が発足する運びとなり、当日、黒石温泉郷の全旅館・ホテル経営者の前で『地域温泉プロ』育成のプログラムについて谷口温泉観光士がミニ講演することに内定。
映像:2000年連続テレビ小説「私の青空」で使用されたマグロ搬送トラック
大間町はマグロで有名だが、さらに全国的知名度が上がったのがNHK連続
テレビ小説「私の青空」。マグロ漁は勿論、本州最北の町で繰り広げられる
人間模様が人気を呼び、後に地域起こしグループ「あおぞら組」が結成された。
朝ドラ: 四万温泉「ファイト」 、由布院「風のハルカ」、盛岡「どんと晴れ」
…それぞれに心に刻まれた風景が蘇る。ご当地青森は「私の青空」。
映像:マグロ漁船から陸揚げされる大間のマグロ、およそ110Kg、80万円くらい。
マグロと言えば、大間のマグロ!いまや高級鮮魚のブランドともなった。世界には
マグロが沢山あるが殆どが冷凍マグロ。津軽海峡の早い潮流でもまれた本マグロは
身が引き締まり美味しい。本場の大間マグロを食べようと大間の食堂は長蛇の列だ。
大間のマグロ:陸揚げされた翌朝には生のまま市場に出される事から尚一層の価値
がある。一キロ5~7千円で取引されるが、お正月になるとその十倍ものご祝
儀価格となる事もあり、本マグロ一匹で一千万円ともなる事から脚光を浴びる。
記録:2013年大間のマグロが大記録を打ち立てた。222キロの大間マグロをめぐり
板前寿司と喜代村が争い。終了間際、喜代村がキロ70万円のコールで決着。
漁師の取分は89%の1億3千8百万円と史上最高の値。 翌年K3.2万円と反転。
参照#マグロ搬送トラック(大間町)
青森港発シイラインの終着港、佐井港。ここに観光拠点施設アルサスがある。
お土産コーナー、食事施設がある。近年は周辺開発などが盛ん。辺境の地の
津軽海峡観光拠点。そして村がこの施設を「道の駅」に登録すべく動き出した。
~行く年来る年2008年:2009年~『感動映像』を回想.NO13
長野県の温泉力は凄い。さすが日本アルプスを抱える郷だ。狭いエリアにある温泉資源としては日本一だ。その中の渋温泉は温泉の故郷だ(2008.11.23)
映像:渋温泉の石畳温泉街、訪問時は初秋であったが、まだ夏の名残りが残っていた。
湯田中渋温泉郷の中の渋温泉は温泉寺からゆる~い下りの石畳が続く温泉街。安代温泉との境目がなく、九つの共同浴場があり、湯めぐりが楽しめる。日本温泉文化の伝統が色濃く残り、温泉街も日本の代表的な景観を呈す。映像左角の旅館つばたや本館は若山牧水をはじめ多くの著名人が旅装を解いた。
学術:日本温泉地域資産No.71渋温泉の石畳街(日本温泉地域学会編)
映像:下北半島脇野沢沖に浮かぶ『鯛島』
青森港を出発し、凡そ一時間で脇野沢港に着いた。陸路だと約3時間もかかる
脇野沢に三分の一の時間で到着。海路の魅力を感じた瞬間だ。そして、すぐに
佐井村へ向かう。脇野沢港に出入りする際に遭遇する大きなシーマークが鯛島。
青森は海の街だ。普段住んでいると感じないが、洋上から街並みが真近に三方
(八甲田山、津軽半島、下北半島)から観れるのは日本では北の都市青森市だ。
その象徴ともいえる青函連絡船八甲田丸。船舶許可を有するが動くことはない。
映像:青森港の新造船ポ-ラスター、今日はこれで下北半島下風呂温泉を目指す。
県都と下北(脇の沢・佐井)を結ぶ半島(離島)航路に新しい船がお目見えした。
その名もポーラスター。生活航路であるが、脇野沢から佐井までは観光航路とし
てもお勧め。大間まで約3時間。むつ湾を爽快に走る新しい観光資源として魅力。
映像:乳頭温泉眼下の田沢湖の辺に忘れじの分校がある。潟分校。今は潟文化センター
として保存。・・・小さな黒板に「温泉地活性化研究会」とチョークで書いた。
田沢湖畔の小さな潟地に小さな分校が保存されている。乳頭温泉でポッカポッカの僕の
心にジーンと沁みる光景。いつでもどこでも誰にでも思い出のモニュメントはあるもの。
この忘れじの分校に、どれだけの瞳が涙したことか。この分校に最近の心の歌を捧げる。
『何も変わらないもの』歌・詩・曲:奥華子
♪帰り道ふざけてあるいた
訳も無く君を怒らせた
色んな昔の顔をみたかった
大きな瞳が泣きそうな声が
今も僕の胸を締め付ける
すれ違う人の中で君をおいかけた
変わらないものを探してた
あの日の君を忘れない
時を越えてく思いがある
僕は今すぐ君にあいたい
・・・・・・・・・・・・
変わらないものを探してた
あの日の君を忘れない
時を越えてく思いがある
僕は今すぐ君にあいたい
僕は今すぐ君にあいたい♪
映像:チラチラ小雪が舞い始めた晩秋の蟹場温泉 混浴露天風呂
蟹場温泉の露天風呂は思いっきり混浴だ。更衣室は別べつだが湯船は一緒。
勿論、水着での入浴はできない。露天風呂の風情は乳頭山中を感じさせる
風情のあるもの。乳頭温泉郷の最奥の出湯、良質源泉と森林浴に癒される。
【Data】単純硫黄泉 42.9℃ PH8.6 薄緑透明 源泉:唐子
考察:当初は単純硫化水素泉であった。経年変化は温泉につきものである。
それは、導湯管の腐食などで地下水の流入、温泉そのものの変化等
参考:本物の名湯ベスト100‐7乳頭温泉郷(講談社現代新書:石川理夫著)