Dr.Horiiのひとりごと

徒然なるままにクルマや日々の出来事を書きとめた雑記帳です。
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難物仕入れはマニア向き?

2014-07-30 10:00:38 | 新着入庫

新着入庫のGTV3.0V6            ツルピカ?   

GTV強化月間と言うこともあり、仕入れた個体ダス。


2,000年 7.5万km 1オーナー         インテリアも綺麗

ここまでは、全くNP、で売れる気がする固体であります。

しかし、一つだけ問題がありました。


エンジン不動 

そうなんです、川崎さん!。

動かないのを承知で買ったDrでありましたw。

元来、普通を好まないDrは、かのような誰も買わないような壊れた物件を買うのが
好きなんです 

但し、これは一種の博打であり、一つ間違えば、かなりの損失が出ます。

商品の仕入れ相場と上代に、メカニズムと修理の手法やパーツの価格を熟知してないと
出来ない業です。


Tベル健在?

業者さんからはTベル切れで、圧縮ナシと聞いてたのですが、切れてないしコマトビも
ありません。

しかし、ベルトが少々弛んでるのと、圧縮は明らかに無いようです。


犯人確定              崩壊したアイドラーB/g

アイドラーB/gが崩壊したので、必然的にベルトがたわみ、タイミングがズレてバルブ
クラッシュしたのでした 


お寒いタイミングベルト


圧縮測定の図

アイドラーを取りナマズ、良品と交換して、正規のタイミングにベルトを張りなおし
ました。


予想以上に大きいダメージ        数値はkg/cm2

なんせ、バルブは24本もあり、リフターやガイドまでもダメージが拡大してる可能性
もあります。

定価なら50万円コースくらいは間違いありましぇん。

修理の手法はエンジンASSY交換、シリンダーヘッドのみ交換、ダメージ部分のみの修理が
あります。

かのうようなケースでは、いかにお財布に優しいかと迅速さが要求されます。

理想は部分修理なのですが、これだけの気筒分にダメージがあると、得策ではない
でしょう。

修理の手法も、エンジンをヘッドだけ下ろすのか、丸ごと下ろすのかを決めなくては
なりません。


丸ごと下ろす

協議の結果、考えられる全ての手法に対応できるようにASSYで下ろすことにしました。

もちろん、丸下ろしは結構面倒であることは言うまでもありません。


難産ダス 

補気類がボディに干渉して下りましぇん。

空中でオルタネーターを外したりと手間取りました。


外れたエンジンASSY


メンバー残し作戦?

本来なら、メンバーごと下ろすのですが、そうすると車体を転がせなくなります。

メンバーを残して、エンジンのみ下ろすのは、少々無理がありますが、不可では
ないということです。

ちなみにシリンダーヘッドのみを下ろすのは、前バンクが車体に干渉して、これまた
難儀な作業です。

一応、エンジンはヘッドを分解して、ダメージを検証します。

次なる手段はそれからと言うことになります。

この個体は国産屋さんが新車をディーラーから引っ張り顧客に販売したようですが、
エンジンに関しては(他所も?)ノーメンテです。

Tベル交換は国産車並みに10万kmと思っていたのでしょうか?。

アルファロメオはやはり専門店でメンテしましょう! 


(続く)










コメント (4)
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