安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ロイ・ハーグローヴ「STRAIGHT TO THE STANDARDS」、デニーズの監修メニュー第三弾「トリュフ香るふんわり卵のオムバーグ」。

2023-12-28 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

先日、早めの夕飯にデニーズ前橋下小出店に寄り、人気レストランシェフ監修メニュー第三弾の「トリュフ香るふんわり卵のオムバーグ」をいただきました。このオムバーグは、人気が出そうです。人気トランペッターの演奏。

THE JAZZ NETWORKS (ROY HARGROVE)
STRAIGHT TO THE STANDARDS (NOVUS J 1991年録音)

    

札幌旅行の際、映画「ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅」を観て感激し(その記事へのリンク)、ロイ・ハーグローヴ(tp, 1969~2018年)の音楽を聴こうと、数枚のCDを買いました。本作は、ロイが22歳の時の録音で、プロデューサーが名付けた録音用のコンボ名は「The Jazz Networks」です。

メンバーは、ロイ・ハーグローヴ(tp)、アントニオ・ハート(as)、椎名豊(p)、嶋友行(b)、大坂昌彦(ds)。1991年11月末に、ロイ・ハーグローヴらが「キーストン・コーナー」出演のため来日し、終了後、ロイとハートがそのまま残り、日本側メンバーと録音したもの。

曲目は次のとおり。

1  Bohemia After Dark (Oscar Pettiford)
2  Love Your Spell Is Everywhere (Elsie Janis,  Edmound Goulding)
3  Work Song (Oscar Brown Jr. ,  Nat Adderley)
4  I Remember Clifford (John Hendricks,  Benny Golson)
5  Straight No Chaser (Thelonious Monk)
6  Alone Together (Howard Dietz,  Arthur Schwartz)
7  Lotus Blossom (kenny  Dorham)
8  Easy To Love (Cole Porter)
ジャズの有名オリジナル曲とスタンダード曲が選ばれています。このCDは、ロイの吹くバラード「I Remember Clifford」が聴きたくて購入したものです。

ロイ・ハーグローヴ(tp)のスケールの大きなスタンダード曲の演奏が楽しめます。バラード「I Remember Clifford」とアップテンポの「But Not For Me」は、ロイのトランペットのワンホーンで奏されて、この2曲はとりわけ聞き物。ロイと大阪は、バークリー音大で共に学び親交を結んだそうで、その関係からこのメンバーになったとのことです。メンバー間のコラボレーションも良く、1曲目の「Bohemia Afterdark」から、スピード感溢れるハードバップベースの快演が繰り広げられ、アントニオ・ハート(as)や椎名豊(p)も胸のすくような演奏を行っています。

ジャケットにある集合写真。

(参考)本作から「I Remember Clifford」が聴けます。

I Remember Clifford - The Jazz Networks - YouTube

 

【デニーズ前橋下小出店】

住所:群馬県前橋市下小出町1-8-3
電話:080-3437-8323
ホームページ:人気レストランシェフ監修メニュー第三弾 | デニーズ (dennys.jp)

デニーズ前橋下小出店。前橋のジャズ喫茶「木馬」に出かけた帰りに寄りました。

店内。比較的空いていました。

今回のシェフ監修メニューは、オムバーグです。

ドリンクセットも注文。最近は、ファミレスのドリンクセットは、ほとんど注文しませんが、オレンジジュースが飲みたかったので注文。

トリュフ香ふんわり卵のオムバーグ。今回、監修されたシェフは、白金台のフレンチレストラン「ルカンケ(REQUINQUER)」の古屋壮一シェフだそうです。ルカンケホームページ:https://requinquer.jp/

アップ。ファミレスで、オムバーグが提供されること自体が珍しい気がします。

ライ麦パン。ミニライスも選べます。

オムバーグを取り分けたところ。柔らかめなハンバーグ、ホウレンソウ、卵焼き、ソースと、なかなか手間がかかっている品物です。美味しくいただきました。


ジョー・マグナレリ「NEW YORK OSAKA JUNCTION」、ラーメン専門店「おおぼし松本桐店」で昼食。

2023-09-24 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

9月23日(土)は、会議と懇親会があったので松本市に出かけました。昼食に、「おおぼし(松本桐店)」へ初めて入り、醤油ラーメンをいただきました。麺がもちもちとして美味しい。弾む演奏を。

JOE MAGNARELLI (ジョー・マグナレリ)
NEW YORK OSAKA JUNCTION (Steeple Chase 2022年録音)

   

ジョー・マグナレリ(tp, 1960年生)は、ハードバップを基本とした伝統的な演奏を行うので、好きなミュージシャンです。過去に2回リーダー作(その記事へのリンク 1リンク 2)をアップしましたが、Akiko Tsurga(敦賀明子)を迎えた、最新録音のこのCDも快作です。

メンバーは、ジョー・マグナレリ(tp)、Akiko Tsurga(敦賀明子、B3 ハモンドオルガン)、ゲイリー・スマリアン(bs)、ルディ・ロイストン(ds)。タイトルの「New York Osaka Junction」は、大阪出身の敦賀明子(org)さんが参加しているのでつけられたようです。敦賀さんは、在ニューヨーク20年以上、マグナレリの奥様です。

曲目は次のとおり。

1  New York Osaka Junction (Joe Magnarelli)
2  Lament For Lorraine (Joe Manarelli)
3  What's New (Bob Haggart)
4  Cousin Joanne (Joe Magnarelli)
5  These Foolish Things (Jack Strachey, Harry Link) 【思い出の種】
6  Reverend Tsuruga (Joe Magnarelli)
7  Emily (Johnny Mandel)
8  The Wedding (Joe Magnarelli)
9  The End of A Love Affair (Edwarad C. Redding) 【情事の終わり】
ジョー・マグナレリの自作が5曲、有名スタンダード曲が4曲。マグナレリの自作は、いずれもハードバップに適している曲想です。

トランペット、バリトンサックス、ハモンドオルガン、ドラムスという楽器編成は、重厚感たっぷりの迫力あるサウンド、演奏を生み出しています。テンポ早めの熱い演奏が続きますが、バラード系の「What' New」や「These Foolish Things」、ファンク系「The Wedding」といった曲も入れて、変化をもたせていいます。特に「New York Osaka Junction」は、マグナレリ(tp)、スマリアン(bs)、敦賀明子(org)のソロに加えて、敦賀さん(org)のバッキングも効果的な痛快な快演。

ライナーノートにあるメンバーの写真。

(参考)本作から「New York Osaka Junction」が聴けます。

New York Osaka Junction - YouTube

【Joe Magnarelli ホームページ】

HOME | Joe Magnarelli

敦賀明子(ハモンドオルガン)さんの近況は、ジャズ批評2023年9月号掲載の「藤岡靖洋の海外探訪記」に出てきます。

【敦賀明子 ホームページ、ブログ】

Jazz Organist Akiko Tsuruga (akikojazz.com)

敦賀明子のN.Y.漫遊記 (ameblo.jp)

ホームページは、日本語でも読めます。スケジュールを見ると、ルー・ドナルドソンやクレイトン=ハミルトン・ジャズ・オーケストラとの共演など活躍されています。

 

【ラーメン専門店 おおぼし松本桐店】

住所:長野県松本市桐1-2-35 (コマツプラザ)
電話:0263-88-6469
ホームページ:長野県のラーメン専門店|おおぼし (ooboshi.net)

おおぼしは、上田市に本店があり、上田市と松本市に、あわせて5店舗あります。

外観。

入口を入ったところ。

店内。入口の方に向かって撮影。

座ったのは、カウンター席。

キャベツバーがあり、2杯まで自由にとってこれます。

メニュー。こってり系の「ばりこて白」や「ばりこて煮干し」あたりが人気があるようです。

あっさりめの醤油味の「醤油らーめん」があるので、それを注文。

醤油らーめん。

九条ネギを使っているようです。

大きめのチャーシューが2枚入り、食べ応えありました。

スープが澄んでいて、麺が見えています。麺は縮れ麺で、もちもちとした食感でした。


ディジー・リース「STAR BRIGHT」、上田市「香吃大食堂」で冷やし中華のランチ。

2023-08-20 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

長野県内は猛烈な暑さが続き、ランチに外へ出かけるのも躊躇してしまいます。こういう時は、冷やし中華を食べたいと、香吃大食堂でいただいてきました。さっぱりとして美味しかったです。あっさりめな演奏を。

DIZZY REECE (ディジー・リース)
STAR BRIGHT (BLUE NOTE 1959年録音)

   

ディジー・リース(tp, 1931年生)は、ブルーノートレーベルに3枚のアルバムを残しています。ジャマイカ出身で、ロンドンで活躍し、1959年にニューヨークへ。後年は、目立った活躍がありませんが、この3枚のアルバムはどれもハードバップの佳品というもので、好きなトランペッターの一人です。

メンバーは、ディジー・リース(tp)、ハンク・モブレー(ts)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)。ディジー・リース以外は、よく知られたミュージシャンばかりで、豪華な顔ぶれです。

曲目は次のとおり。

1  The Rake (Dizzy Reece)
2  I'll Close My Eyes (Billie Reid)
3  Groovesville (Dizzy Reece)
4  The Rebound (Dizzy Reece)
5  I Wished On The Moon (Ralph Rainger)
6  A Variation on Monk (Dizzy Reece)
ディジー・リースのオリジナルが4曲に、スタンダードが2曲。「I'll CLose My Eyes」(瞳を閉じて)が収録されているのが嬉しいところ。リースの自作もメロディアスなものです。

ディジー・リース(tp)が、落ち着きのある品の良いプレイをしているのに加え、サイドメンも好演をしています。「I'll Close My Eyes」では、メロディをストレートに歌っていて、歌い出しも絶妙です。この曲は、ブルー・ミッチェルの演奏(「Blue's Mood」収録、1960年録音)で有名で、ピアニストが同じウィントン・ケリーであり、聴き比べをしたくなります。「The Rake」におけるポール・チェンバース(b)の力強いベースや、「Groovesville」などにおけるハンク・モブレー(ts)のグルーヴィーなプレイなど聴きどころ満載。

(参考)本作から、「I'll Close My Eyes」が聴けます。

I'll Close My Eyes - Dizzy Reece - YouTube

(安曇野市宅で聴いているところ)

飾ってあるレコードは、右から、ディジー・リースとテッド・カーソン「Blowin' Away」(Interplay 1978年録音)、本作、ディジー・リース「Blues in Trinity」(Blue Note)、ディジー・リース「Soundin' Off」(Blue Note)。Interplay盤以外は、日本盤です。

 

【香吃大食堂(シャンチーダイショクドウ)】
 

外観。前から気にいっていますが、最近、出かける回数が増えています。

今週のランチもありますが、冷やし中華の気分でした。

冷やし中華

   

麺は細めです。特徴は、つゆ(スープ)がたくさんで、レンゲももってきてくれます。

   

定番の錦糸卵やハムは乗っていません。代わりに、エビやチャーシュー、蒸し鶏などが乗っていました。

   

麺は細いものです。汁(スープ)のやや酸っぱい味もあって、夏に相応しい一品です。また、行きたい。


ドナルド・バード「THE CREEPER」、長野市「やま茶屋」で4年ぶりに旧職場関連の宴会。

2023-05-28 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

長野市の郷土料理のお店「やま茶屋」で、4年ぶりに開かれた旧職場関連の宴会に出ました。懐かしい人にあい、楽しい時間を過ごしました。今年度に入り、宴会が復活しています。お蔵入りから復活した録音。

DONALD BYRD (ドナルド・バード)
THE CREEPER (BLUE NOTE 1967年録音)

   

最近、CDの廉価盤を何枚か購入したのですが、そのうちの一枚です。これは、ドナルド・バード(tp, 1932~2013年)のハードバップ色が強い最後のアルバムで、その後は、フュージョン系になってきます。もっとも、本作は、1981年になってようやく発売されたものです。

メンバーは、ドナルド・バード(tp)、ソニー・レッド(as)、ペッパー・アダムス(bs)、チック・コリア(p)、ミロスラフ・ヴィトウス(b) 、ミッキー・ロッカー(ds)。チック・コリア、ミロスラフ・ヴィトウスが参加してるのが注目されます。

曲目は、次のとおり。

1  Samba Yantra (Chick Corea)
2  I Will Wait for You (Michel Legrand) 【シェルブールの雨傘】
3  Blues Medium Rare (Donald Byrd)
4  The Creeper (Sylvester Kyner)
5  Chico-San (Chick Corea)
6  Eary Sunday Morning (Donald Byrd)
7  Blues Well Done (Donald Byrd)
スタンダードといってよい「I Will Wait for You」(シェルブールの雨傘)以外は、参加メンバーのオリジナル曲で、ドナルド・バード作が3曲、チック・コリア作が2曲、Sylverster Kyner(ソニー・レッド)作が1曲です。

本作は、1967年10月に録音されていて、ドナルド・バードは、この録音を最後にポップな方向に進みます。「Samba Yantra」や「Chico-San」(チコさん)におけるコリア(p)やヴィトウス(b)のプレイは、小気味よいリズムとあいまいな響きの和音を用いて、胸がすくようです。「Blues Medium Rare」や「Early Sunday Morning」では、バード(tp)のグルーヴィーなソロが聴けますが、それに続くチック・コリア(p)のソロが斬新で、続けて聴くと、1967年前後というのは、ジャズの一つの転換点だったと思わされました。

(参考)本作から「Samba Yantra」が聴けます。

Samba Yantra - YouTube

 

【やま茶屋】

住所:長野県長野市問御所町1315
電話:050-5592-1697
ホームページ:やま茶屋 (やまじゃや) - 権堂/郷土料理/ネット予約可 | 食べログ (tabelog.com)

入口

本日参集したのは、12名です。

野菜の煮物

鶏肉でした。

お刺身。

お鍋。豚肉、豆腐、野菜さまざま、きのこ。

鍋が煮えたところ。出汁がきいているせいか、汁がなかなか美味しい。

茶碗蒸しの代わりかな。魚でした。

タケノコごはん。

ネマガリダケのお味噌汁。ネマガリダケは、ご主人が山からとってきたものでしょう。やま茶屋は、土地のものをいろいろと食べさせてくれます。お酒がすすみ、酔いすぎたので、タクシーで自宅に帰りました。


クリフォード・ブラウン「CARAVAN」、デニーズのティータイムセットで憩いの一時。

2023-05-21 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

デニーズに久しぶりに寄り、マスクメロンのパフェ、グリルドトマトサンド、ドリンクバーという内容のティータイムセットで、憩いの一時を過ごしました。憩いの一時に良さそうなジャズです。

CLIFFROD BROWN (クリフォード・ブラウン)
CARAVAN (EMARCY 1954年録音)

   

クリフォード・ブラウン(tp, 1930~1956年)の演奏はメロディアスで、ソロがそのまま歌になっているので、どんなアルバムを聴いても楽しめます。これもお馴染みのアルバムですが、今回、1970年代半ばに発売されたMASTERDISKの刻印のあるレコードを入手したので、改めて聴いてみました。

メンバーは、クリフォード・ブラウン(tp)、ハーブ・ゲラー(as)、ジョー・マイニ(as)、ウォルター・ベントン(ts)、ケニー・ドリュー(p)、カーティス・カウンス(b)、マックス・ローチ(ds)。1954年8月11日ロサンゼルスでの録音です。多数参加のジャムセッション形式の録音です。

曲目は次のとおり。

1  Caravan (Duke Ellington, Juan Tizol, Irving Mills) 
2  Autumn in New York (Vernon Duke) 【ニューヨークの秋】
ジャムセッションということもあり、スタンダード曲が選ばれています。1曲の演奏時間は長いです。

簡単な打合せだけで演奏を行っていると推測しますが、意外に整っていて、クリフォード・ブラウンのよく歌うソロは、やはり素晴らしい。「Caravan」では、ベントン(ts)の後に登場するジョー・マイニ(as)のソロもエキサイティング。ミディアムテンポの「Autumn in New York」では、冒頭、ブラウン(tp)がメロディをストレートに奏で、そのままソロに入っていきますが、もっと続いてほしいソロです。最後にハーブ・ゲラー(as)がソロをとり、テーマを奏して閉じます。

   

ジャケット裏面

   

レコードのラベル。レコード盤の真ん中にあります。

   

masterdiskの刻印。

   

参考に、こちらがオリジナル盤のラベルです。僕は持っていないので、映像をお借りしました。

(参考)本作から「Caravan」が聴けます。

Clifford Brown All Stars - Caravan - YouTube

安曇野市宅で聴いているところ。飾ってあるのは、クリフォード・ブラウンのアルバムで、右から「Study in Brown」、本作「Caravan」、「Jam Session」、「Clifford Brown & Max Roach」。1970年代半ばに出されたEmarcy レーベルのもので、いずれも、レコードの内周にMasterdiskの刻印が入っているものです。

 

【デニーズ長野若里店】

住所:長野県長野市若里7-6-7
電話:080-3218-3635
ホームページ:デニーズ公式サイト - いらっしゃいませ、デニーズへようこそ (dennys

ティータイムセットのメニュー。

マスクメロンのパルフェ。メロンがとても美味しいのですが、丸い形で、量的にもう少しほしい。

丸い形に飾り付けたメロン。

うしろからパルフェを撮影。

グリルドトマトサンド。以前は、グリルドチーズサンドしかなかったと思いますが、ヴァリエーションが出ていました。

トマトサンドを開いてみると、薄切りのトマト、厚切りベーコン、チーズが挟まれています。トマトサンドとは、いいアイデアで感心しました。

ドリンクバーもつきます。カフェオーレ、オレンジジュースをもってきました。

カフェオーレ。

帰りに撮って写真です。夕闇に「マスクメロン」の文字が映えていました。