安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ディジー・リース「STAR BRIGHT」、上田市「香吃大食堂」で冷やし中華のランチ。

2023-08-20 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

長野県内は猛烈な暑さが続き、ランチに外へ出かけるのも躊躇してしまいます。こういう時は、冷やし中華を食べたいと、香吃大食堂でいただいてきました。さっぱりとして美味しかったです。あっさりめな演奏を。

DIZZY REECE (ディジー・リース)
STAR BRIGHT (BLUE NOTE 1959年録音)

   

ディジー・リース(tp, 1931年生)は、ブルーノートレーベルに3枚のアルバムを残しています。ジャマイカ出身で、ロンドンで活躍し、1959年にニューヨークへ。後年は、目立った活躍がありませんが、この3枚のアルバムはどれもハードバップの佳品というもので、好きなトランペッターの一人です。

メンバーは、ディジー・リース(tp)、ハンク・モブレー(ts)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)。ディジー・リース以外は、よく知られたミュージシャンばかりで、豪華な顔ぶれです。

曲目は次のとおり。

1  The Rake (Dizzy Reece)
2  I'll Close My Eyes (Billie Reid)
3  Groovesville (Dizzy Reece)
4  The Rebound (Dizzy Reece)
5  I Wished On The Moon (Ralph Rainger)
6  A Variation on Monk (Dizzy Reece)
ディジー・リースのオリジナルが4曲に、スタンダードが2曲。「I'll CLose My Eyes」(瞳を閉じて)が収録されているのが嬉しいところ。リースの自作もメロディアスなものです。

ディジー・リース(tp)が、落ち着きのある品の良いプレイをしているのに加え、サイドメンも好演をしています。「I'll Close My Eyes」では、メロディをストレートに歌っていて、歌い出しも絶妙です。この曲は、ブルー・ミッチェルの演奏(「Blue's Mood」収録、1960年録音)で有名で、ピアニストが同じウィントン・ケリーであり、聴き比べをしたくなります。「The Rake」におけるポール・チェンバース(b)の力強いベースや、「Groovesville」などにおけるハンク・モブレー(ts)のグルーヴィーなプレイなど聴きどころ満載。

(参考)本作から、「I'll Close My Eyes」が聴けます。

I'll Close My Eyes - Dizzy Reece - YouTube

(安曇野市宅で聴いているところ)

飾ってあるレコードは、右から、ディジー・リースとテッド・カーソン「Blowin' Away」(Interplay 1978年録音)、本作、ディジー・リース「Blues in Trinity」(Blue Note)、ディジー・リース「Soundin' Off」(Blue Note)。Interplay盤以外は、日本盤です。

 

【香吃大食堂(シャンチーダイショクドウ)】
 

外観。前から気にいっていますが、最近、出かける回数が増えています。

今週のランチもありますが、冷やし中華の気分でした。

冷やし中華

   

麺は細めです。特徴は、つゆ(スープ)がたくさんで、レンゲももってきてくれます。

   

定番の錦糸卵やハムは乗っていません。代わりに、エビやチャーシュー、蒸し鶏などが乗っていました。

   

麺は細いものです。汁(スープ)のやや酸っぱい味もあって、夏に相応しい一品です。また、行きたい。


ドナルド・バード「THE CREEPER」、長野市「やま茶屋」で4年ぶりに旧職場関連の宴会。

2023-05-28 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

長野市の郷土料理のお店「やま茶屋」で、4年ぶりに開かれた旧職場関連の宴会に出ました。懐かしい人にあい、楽しい時間を過ごしました。今年度に入り、宴会が復活しています。お蔵入りから復活した録音。

DONALD BYRD (ドナルド・バード)
THE CREEPER (BLUE NOTE 1967年録音)

   

最近、CDの廉価盤を何枚か購入したのですが、そのうちの一枚です。これは、ドナルド・バード(tp, 1932~2013年)のハードバップ色が強い最後のアルバムで、その後は、フュージョン系になってきます。もっとも、本作は、1981年になってようやく発売されたものです。

メンバーは、ドナルド・バード(tp)、ソニー・レッド(as)、ペッパー・アダムス(bs)、チック・コリア(p)、ミロスラフ・ヴィトウス(b) 、ミッキー・ロッカー(ds)。チック・コリア、ミロスラフ・ヴィトウスが参加してるのが注目されます。

曲目は、次のとおり。

1  Samba Yantra (Chick Corea)
2  I Will Wait for You (Michel Legrand) 【シェルブールの雨傘】
3  Blues Medium Rare (Donald Byrd)
4  The Creeper (Sylvester Kyner)
5  Chico-San (Chick Corea)
6  Eary Sunday Morning (Donald Byrd)
7  Blues Well Done (Donald Byrd)
スタンダードといってよい「I Will Wait for You」(シェルブールの雨傘)以外は、参加メンバーのオリジナル曲で、ドナルド・バード作が3曲、チック・コリア作が2曲、Sylverster Kyner(ソニー・レッド)作が1曲です。

本作は、1967年10月に録音されていて、ドナルド・バードは、この録音を最後にポップな方向に進みます。「Samba Yantra」や「Chico-San」(チコさん)におけるコリア(p)やヴィトウス(b)のプレイは、小気味よいリズムとあいまいな響きの和音を用いて、胸がすくようです。「Blues Medium Rare」や「Early Sunday Morning」では、バード(tp)のグルーヴィーなソロが聴けますが、それに続くチック・コリア(p)のソロが斬新で、続けて聴くと、1967年前後というのは、ジャズの一つの転換点だったと思わされました。

(参考)本作から「Samba Yantra」が聴けます。

Samba Yantra - YouTube

 

【やま茶屋】

住所:長野県長野市問御所町1315
電話:050-5592-1697
ホームページ:やま茶屋 (やまじゃや) - 権堂/郷土料理/ネット予約可 | 食べログ (tabelog.com)

入口

本日参集したのは、12名です。

野菜の煮物

鶏肉でした。

お刺身。

お鍋。豚肉、豆腐、野菜さまざま、きのこ。

鍋が煮えたところ。出汁がきいているせいか、汁がなかなか美味しい。

茶碗蒸しの代わりかな。魚でした。

タケノコごはん。

ネマガリダケのお味噌汁。ネマガリダケは、ご主人が山からとってきたものでしょう。やま茶屋は、土地のものをいろいろと食べさせてくれます。お酒がすすみ、酔いすぎたので、タクシーで自宅に帰りました。


クリフォード・ブラウン「CARAVAN」、デニーズのティータイムセットで憩いの一時。

2023-05-21 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

デニーズに久しぶりに寄り、マスクメロンのパフェ、グリルドトマトサンド、ドリンクバーという内容のティータイムセットで、憩いの一時を過ごしました。憩いの一時に良さそうなジャズです。

CLIFFROD BROWN (クリフォード・ブラウン)
CARAVAN (EMARCY 1954年録音)

   

クリフォード・ブラウン(tp, 1930~1956年)の演奏はメロディアスで、ソロがそのまま歌になっているので、どんなアルバムを聴いても楽しめます。これもお馴染みのアルバムですが、今回、1970年代半ばに発売されたMASTERDISKの刻印のあるレコードを入手したので、改めて聴いてみました。

メンバーは、クリフォード・ブラウン(tp)、ハーブ・ゲラー(as)、ジョー・マイニ(as)、ウォルター・ベントン(ts)、ケニー・ドリュー(p)、カーティス・カウンス(b)、マックス・ローチ(ds)。1954年8月11日ロサンゼルスでの録音です。多数参加のジャムセッション形式の録音です。

曲目は次のとおり。

1  Caravan (Duke Ellington, Juan Tizol, Irving Mills) 
2  Autumn in New York (Vernon Duke) 【ニューヨークの秋】
ジャムセッションということもあり、スタンダード曲が選ばれています。1曲の演奏時間は長いです。

簡単な打合せだけで演奏を行っていると推測しますが、意外に整っていて、クリフォード・ブラウンのよく歌うソロは、やはり素晴らしい。「Caravan」では、ベントン(ts)の後に登場するジョー・マイニ(as)のソロもエキサイティング。ミディアムテンポの「Autumn in New York」では、冒頭、ブラウン(tp)がメロディをストレートに奏で、そのままソロに入っていきますが、もっと続いてほしいソロです。最後にハーブ・ゲラー(as)がソロをとり、テーマを奏して閉じます。

   

ジャケット裏面

   

レコードのラベル。レコード盤の真ん中にあります。

   

masterdiskの刻印。

   

参考に、こちらがオリジナル盤のラベルです。僕は持っていないので、映像をお借りしました。

(参考)本作から「Caravan」が聴けます。

Clifford Brown All Stars - Caravan - YouTube

安曇野市宅で聴いているところ。飾ってあるのは、クリフォード・ブラウンのアルバムで、右から「Study in Brown」、本作「Caravan」、「Jam Session」、「Clifford Brown & Max Roach」。1970年代半ばに出されたEmarcy レーベルのもので、いずれも、レコードの内周にMasterdiskの刻印が入っているものです。

 

【デニーズ長野若里店】

住所:長野県長野市若里7-6-7
電話:080-3218-3635
ホームページ:デニーズ公式サイト - いらっしゃいませ、デニーズへようこそ (dennys

ティータイムセットのメニュー。

マスクメロンのパルフェ。メロンがとても美味しいのですが、丸い形で、量的にもう少しほしい。

丸い形に飾り付けたメロン。

うしろからパルフェを撮影。

グリルドトマトサンド。以前は、グリルドチーズサンドしかなかったと思いますが、ヴァリエーションが出ていました。

トマトサンドを開いてみると、薄切りのトマト、厚切りベーコン、チーズが挟まれています。トマトサンドとは、いいアイデアで感心しました。

ドリンクバーもつきます。カフェオーレ、オレンジジュースをもってきました。

カフェオーレ。

帰りに撮って写真です。夕闇に「マスクメロン」の文字が映えていました。


アル・グレイ「NIGHT SONG」、スタバ長野駅前店と安曇野豊科店でフラペチーノなど。

2023-05-14 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

先日、スターバックス珈琲長野駅前店と安曇野豊科店に寄り、「クッキー&クリームシフォンケーキ」、「ストロベリーフラペチーノ」をいただきました。フラペチーノが甘さもあって、美味しかった。甘い音色のトロンボーンを。

AL GREY (アル・グレイ)
NIGHT SONG (ARGO 1962年録音)

   

トロンボーン奏者のアル・グレイ( 1925~2000年)は、カウント・ベイシー楽団に3回在籍しているので、名前は知られているものの、ビッグバンドのメンバーとしてのイメージがあって、リーダー作は意外と聴かれていないのではないでしょうか。本作は、夜の寛ぎタイムにピッタリです。

メンバーは、 アル・グレイ(tb)、ビリー・ミッチェル(ts)、デイヴ・バーンズ(tp)、ボビー・ハッチャーソン(vib)、アール・ワシントン(p)、ハーマン・ライト(b)、オーティス・フィンチ(ds)、フィル・トーマス(ds, cong)。大型コンボですが、グレイの演奏に焦点を当てています。

曲目は次のとおり。

1  Blues in The Night (Harold Arlen)  【夜のブルース】
2  Stella by Starlight (Victor Young)   【星影のステラ】
3  The Way You Look Tonight (Jerome Kern) 【今宵の君は】
4  Through for The Night (Trummy Young)
5  Stardust (Horgy Carmichael)  【スターダスト】
6  Night and Day (Cole Porter)  【昼も夜も】
7  Laughing Tonight (Frisch, Alfred)
「Night」(夜)に関連した曲を取り上げています。4と7以外は、スタンダード曲中のスタンダードばかりで、いわば名曲集で、僕の好きな曲ばかりです。

アル・グレイ(tb)のトレードマークであるブランジャーミュートや滑らかなフレージングを中心として、肩の凝らないジャズが楽しめます。グレイ(tb)のミュートプレイやミッチェル(ts)の悠揚としたソロが聴ける「Blues in The Night」、ラテンビートで入り、グレイ(tb)のオープンによるソロ、ハッチャーソン(vib)のヴァイブソロと、ややアップテンポで演じられる「Stella By Starlight」、グレイの美音によるソロが美しい「Stardust」と、夜の静かな時間にピッタリでした。

   

レコードのラベル。オリジナル盤です。

(参考)本作から「Blues in The Night」が聴けます。

ブルース・イン・ザ・ナイト、アル・グレイ、ビリー・ミッチェル - YouTube

安曇野市宅で聴いているところ。飾ってあるレコードは、右から、アル・グレイ、ビリー・ミッチェル在籍時のカウント・ベイシー楽団「Easin' It」(Roulette)、本作「NIGHT SONG」、アル・グレイ在籍のカウント・ベイシー楽団「モントルー77」(Pable Today)。ベイシー楽団の演奏も素晴らしくて、聴き入りました。

 

【スターバックスコーヒー 長野駅前店、安曇野豊科店】

ホームページ:Starbucks Coffee Japan - スターバックス コーヒー ジャパン

(長野駅前店)

無料wifiを開くと、トップページは、ストロベリーフラペチーノです。

本日は、クッキー&クリームシフォンケーキとコーヒーを注文。

「クッキー&クリームシフォンケーキ」は、『ほろ苦くほのかな塩味のあるブラックココアクッキーと、バニラ風味のシフォン生地のハーモニー』だそうです。

コーヒーは本日のコーヒーで、濃い目です。

横の通りです。夕方の通勤通学時間帯で、人が行き交っていましたが、その合間をぬって撮影。店内には、外国の方の姿が目立ちました。近くのホテルから来店しているようです。

(豊科安曇野店)

   

窓から看板

植え込み

「ストロベリーフラペチーノ」を注文。『甘酸っぱいストロベリーとミルクの絶妙なハーモニー。スターバックスオリジナルのストロベリーソースとミルク、そしてホイップクリームをトッピングしたフラペチーノ』だそうです。

層を作っていて、見た目も鮮やかな商品でした。


ダスコ・ゴイコヴィッチ「AFTER A LONG TIME」、初めての「高倉町珈琲」前橋店。

2023-04-16 20:31:13 | トランペット・トロンボーン

いつも拝見しているビオラさんのブログで高倉町珈琲が紹介されていました(その記事へのリンク)。これは是非行ってみたいと、前橋店に入りました。クオリティが高いお店で気にいりました。クオリティの高いアルバム。

DUSKO GOYKOVICH (ダスコ・ゴイコヴィッチ)
AFTER A LONG TIME (EGO 1980年録音)

   

ユーゴスラビア出身のトランペッター、ダスコ・ゴイコヴィッチ(1931~2023年)が、この4月5日にドイツのミュンヘンで亡くなりました。僕は、彼のファンで、来日時にサインをもらったレコードを大事にしています。追悼の気持ちで、愛聴盤の「After A Long Time」などを聴きました。

メンバーは、ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)、ロマン・シュヴォーラー(ts)、ジョー・ハイダー(p)、イズラ・エッキンガー(b)、アルヴィン・クイーン(ds)。オーストリアのインスブルックで録音されています。当時のヨーロッパオールスターズといいたくなるメンバーです。

曲目は次のとおり。

1  Emotionally (Dusko Goykovich)
2  After a Long Time (Joe Haider)
3  Summit (Dusko Goykovich)
4  Mountain Witch (Joe Haider)
5  Bye Bye Blackbird (Ray Henderson)
6  The Hunt is On (Dusko Goyovich)
ダスコ・ゴイコヴィッチの自作が3曲、ジョー・ハイダーの自作が2曲、それにスタンダード曲の「Bye Bye Blackbird」です。5曲のオリジナル曲は、明快、わかりやすい曲想で、よく出来ていると思います。

胸のすくようなジャズ(ハードバップ)が聴ける素晴らしい一枚。EGOレーベルのオリジナル盤に、ゴイコヴィッチのサインが入ったレコードで聴きました。サインを見ていると、長野市で聴いた演奏と、持参したレコードをダスコがじっくり見ていた想い出が蘇ります。アップテンポの爽快な「Emotionally」から「The Hunt is On」まで、どれも傾聴に値する曲、演奏です。唯一のスタンダード曲「Bye Bye Blackbird」では、ダスコの哀愁が感じられる演奏が忘れられません。どの曲でもアルヴィン・クイーン(ds)が貢献しています。

   

ジャケットの裏にある、ミュージシャンの写真。   

自宅で聴いているところです。飾ってあるレコードは、右からダスコ・ゴイコヴィッチ「Belgrade Blues」(10インチ再発LP)、本作「After a Long Time」、ダスコ・ゴイコヴィッチ「As Simple As It Is」、アルヴィン・クイーン=ダスコ・ゴイヴィッチ「A Day in Holland」。

NHKFMセッション97,98を録音したCD。ダスコ・ゴイコヴィッチが来日時に出演した番組を録音したものです。

【高倉町珈琲前橋店】

住所:群馬県前橋市西片貝町 5-23-11
電話:027-212-7040
ホームページ:高倉町珈琲|TAKAKURA MACHI COFFEE (takakuramachi-coffee.co.jp)

外観。長野県内には、高倉町珈琲はありません。高崎、前橋、甲府が近いお店です。

入口

店内。広々としています。

席の一例。

ナポリタンとアメリカン珈琲を注文。

すっきりとした飲みやすい珈琲です。

昔ながらのナポリタン。美味しい。

ウィンナソーセージがたくさん入っていました。

ビートルズの写真。店内にもビートルズの曲が流れていました。次は、高崎か甲府のお店に寄ってみたい。