安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

平田王子(vo, g)、渋谷毅(p)、水谷浩章(b)でボサノヴァ・ライブ。(9月16日 安曇野市「清雅」)

2024-09-17 19:30:00 | ジャズライブ

9月16日(月、祝)に安曇野市のカフェ「清雅」で行われた、平田王子(vo,g)さんリーダーライブ、「ボサノヴァナイト」に出かけてきました。

   

チラシ表

(出 演)

平田王子(vo, g)
渋谷毅(p)
水谷浩章(b)

   

チラシ裏面。メンバーのプロフィールなど。

(曲 目)

1  白い道(Antonio Carlos Jobim)
2  開かれた鳥かご(Gaiolas Abertas)
3  話すこともなく(平田王子)
4  レインボー・コネクション(kenny Ascher,  Paul Williams)
6  ボレオ・カンサォン(?)(小野リサ)
7  イパネマの娘(Antonio Carlos Jobim)
5曲目がわかりませんでしたが、スイングしてとてもよい曲でした。作詞がブランキと聞こえました。

〈休憩〉

1  失われた希望(Antonio Carlos Jobim)
2  旅の途中(平田王子)
4  曲名不明(エドゥ・ロボ / Edu Lobo が作った曲です。)
5  太陽の光(不明)
6  雨上がり(平田王子)
7  朧月夜(高野辰之、岡野貞一)
3曲目がわかりませんでした。

(感想など)

ボサノヴァは、あまり馴染みがないのですが、平田王子(vo, g)さんの名前はたまに耳にするし、渋谷毅(p)さんが参加しているので、出かけました。一言でいうと、夏に相応しいボサノヴァナイトで、癒されるような音楽が聴けて、ゆったりとした気分になりました。

アントニオ・カルロス・ジョビンの曲は、名曲揃いで、前半と後半の1曲目がそうだったのですが、ボサノヴァの原点のような気持ちになりました。平田さんのオリジナルでは、寂しい気持ちが込められた「話すことももなく」とか、蓼科の白駒池でインスピレーションを得たらしい「旅の途中」が印象に残りました。

渋谷さんのピアノは、目の前で初めて聴いたのですが、音色が麗しい美音です。オブリガートやソロもしっとりとして、気持ちのよいものでした。水谷さんは、過不足ない伴奏を行っていて、3人はまとまりがあるように感じました。

(演奏の光景)

3人。ステージは、すぐ目の前です。

平田王子(vo, g)

渋谷毅(p)。たまにヴォーカルも。

   

水谷浩章(b)

平田さんのギター。

(会場で購入したCD)

   

   

サインをいただきました。

【平田王子ホームページ】

Profile | 平田王子オフィシャルサイト (kimikohirata.com)

【渋谷毅ホームページ】

ピアニスト渋谷毅 | Facebook

【水谷浩章ホームページ】

Hiroaki Mizutani WEB (cyberhome.ne.jp)

 

【カフェレストラン清雅で夕食】

住所: 長野県安曇野市豊科3550-1
電話:0263-50-5541
ホームページ:kuracafeseiga

ライブの始まる前に、夕食をいただきました。

外観

テーブルが確保してありました。

サラダ

キーマカレーを注文

少し辛目で、ごはんとあう美味しいキーマカレーでした。

アイスティーをいただきました。


The Battle Japan Tour 2024 feat. ヴィンセント・ハーリング(as)、エリック・アレキサンダー(ts)(7月26日 甲府市コットンクラブ)

2024-07-27 19:30:00 | ジャズライブ

ドラマーの小林陽一さんが主宰している「The Battle Japn Tour 2024」ツァーがスタート。エリック・アレキサンダー(ts)とヴィンセント・ハーリングを(as)を聴きに、甲府市のコットンクラブに行きました。

   

(出 演)

エリック・アレキサンダー(ts)(Eric Alexander)
ヴィンセント・ハーリング(as) (Vincent Herring)
小林陽一(ds)
海野雅威(p)
吉田豊(b)

エリック・アレキサンダー(ts)とヴィンセント・ハーリング(as)。

エリック・アレキサンダー(ts)

ヴィンセント・ハーリング(as)

小林陽一(ds)。彼がツァーの主宰者です。

海野雅威(p)。写真でわかるとおり、海野さんは右の指を骨折していて、左手だけで弾いていました。さすがではある演奏でしたが、サウンドやフレーズがもう一つで、物足りなかったです。早く良くなってくれればよいのですが。

吉田豊(b)

(曲 目)

1  不明(Duke Pearson)
2  Sportin' Crowd (Horace Silver)
3  Ojos de Rojo (Cedar Walton)
4  Everythig Hppens To Me(Matt Dennis)
5  Soft Impressions (Hank Mobley)

〈休憩〉

1 Pat 'N' Chant(Hank Mobley)
2  Save Your Love For Me (Buddy Johnson)
3  The Gypsy (Billy Reid)
4  不明(Most Beeと言っていたような気がします。)
5  Fried Pies (Wes Montgomery) (アンコール曲)

(感想など)

コロナ禍で停まっていたツァーですが、昨年再開され、今年(2024年)も「The Battle」ジャパン・ツァーが行われて、それを聴くことができ、まずはそれだけで嬉しかった。二人のサックス奏者ともに健在で、サウンド、フレーズともに最高のものを聴かせてくれました。

曲の選択とMCは、ヴィンセント・ハーリングが行っていて、彼が音楽的にはリーダー格です。ツァー初日ということもあって、ピアニストの海野さんは、楽譜のありか(ヴィンセントの曲集の冊子)を探したりしていました。

アップテンポのものでは「Ojos de Rojo」が楽しく、バラードで、アレキサンダー(ts)フューチャーの「Everythig Hppens To Me」、同じくバラードでハーリング(as)フューチャーの「The Gypsy」が素晴らしく、目の前でフルに美音がなっていて感激。

お客様にお誕生日の方がいて、「Happy Birthday」を演奏する二人。ケーキがプレゼントされていました。

エリック・アレキサンダーのテナーサックス。休憩時間にピアノの椅子に置いてありました。

【甲府市 COTTON CLUB(コットン・クラブ)】

住所:山梨県甲府市中央4丁目3−20
電話:055-233-0008
ホームページ:コットンクラブ (Facebookのページです。)

外観。緑のカーテンだと思いますが、建物全体に植物を回してあります。やや早い時間に撮影しました。

始まる前のステージ。

メニュー。この他にもあります。

ノンアルコールビールとピザを注文。

唐揚げもいただきました。

【小林陽一 ホームページ】

ドラム | 小林陽一 Yoichi Kobayashi Jjm Project | ジャズ演奏 (monkykoba.wixsite.com)


山田丈造(tp)カルテット・ライブ (6月29日 新宿ピットイン)

2024-07-05 19:30:00 | ジャズライブ

6月28日(金)~29日(土)の仙台旅行の帰りに新宿に回り、ピットインで山田丈造カルテットの演奏を聴きました。帰りの新幹線の関係で、前半だけしか聴けませんでした。

   

山田丈造(tp)。ピットインのホームページからお借りしました。

(出演者)

トランペット、フリューゲルホーン:山田丈造 
ピアノ:高橋佑成
ベース:粟谷 巧
ドラムス:髙橋直希

(演奏曲目) 

MCの聴き取りなどで掲載しましたが、MCの無い曲もあり、不明もあります。

1  Little Melonae (Jackie McLean) 
2  Blood Count (Billy Strayhorn)
3  UMMG (Billy Strayhorn)
4 不明

(感想など) 

山田丈造さんの演奏を最初に聴いたのは、札幌のジャズクラブ「Slowboat」における山田敏昭(p)+山田丈造(tp)ライブでした。2019年の3月だったのですが、その時の山田丈造さんのハードバップベースのプレイが良くて、他の機会に演奏を聴いたり、CDを購入していました。

今回、久しぶりに山田丈造さんの演奏を聴きましたが、以前より複雑になり、アウト気味の音を使うなど、アグレッシヴな印象を覚えました。また、フリューゲルホーンは初めて聴きました。ジャッキー・マクリーンの「Little Melonae」をやってくれたのは、嬉しかった。

高橋佑成(p)さんの演奏も、ポストハードバップで、フリー気味でもありましたが、会場からは歓声が飛んでいて、人気もあるようです。粟谷巧さん、高橋直希さんは言うことなしで、メンバーの4人については、またどちらかで聴いてみたい。

(メンバーのホームページなど。プロフィールやスケジュールが載っています。)

山田丈造:山田丈造 TAKEZO YAMADA - Takezo Yamada Website (site123.me)

高橋佑成:高橋佑成のゆうゆう散歩 (wordpress.com)

高橋直希:Takahashi Naoki Official Website - (takahashi-naoki.com)

 

(会場などの写真)

ピットインの看板

本日の出演

ワンドリンクがつきますが、オレンジジュースにしました。

始まる前の会場。演奏中の写真撮影は不可です。全部で40人くらいは入っていたと思います。15人くらいは、外国の方でした。 

【新宿PITINN】

住所:新宿区新宿2-12-4アコード新宿 B1
電話:03-3354-2024
ホームページ:新宿PITINNジャズライブハウス (pit-inn.com)


ロザリオ・ジュリアーニ(as)、ヤン・ラングレン(p)ライブ (6月9日 長野県池田町)

2024-06-12 19:30:00 | ジャズライブ

6月9日(日)に、長野県北安曇郡池田町で、イタリアのロザリオ・ジュリアーニ(as)とスウェーデンのヤン・ラングレン(p)が出演するジャズ・ライブがあったので、聴いてきました。

   

チラシの表

(出演者)

アルトサックス:ロザリオ・ジュリアーニ (Rosario Giulianiri)
ピアノ:ヤン・ラングレン (Jan Lundgren)
ベース:粟谷 巧 (Takumi Awaya)
ドラムス:江藤良人 (Eto Hoshihito)

(演奏曲目) 

MCの聴き取りなどで掲載しました。MCが無かった曲もあり、曲名の不詳や誤りもあると思います。

(前半)

1  Coffee Shop (Rosario Giulianiri)
2  A Touch of Soul (Jan Lundgren)
3  ゴッド・ファーザー 愛のテーマ (ニーノ・ロータ)
4  New Cinema Paraside (エンニオ・モリコーネ)
5  Be-Bop (Bud Powell)

(後半)

1  Moanin' (Bobby Timmons)
2  ロザリオ・ジュリアーニのオリジナル曲 (Rosario Giulianiri)
3  Stars Fell On Alabama (Frank Perkins)
4  Dear Old Stockholm (Ack Varmeland Du Skona ( Varmlandsvisan),  Traditional)
5  Waliking Around (Rosario Giulianiri)

(アンコール曲)
1  Rosario Giulianiri(as)とJan Lundgren(p)のデュエット曲
2  Duke Ellington(デューク・エリントン)作曲の曲

(感想など)

会場となった池田町のかえでホールには、200人を超える観客が入り、盛況でした。親しみやすい曲が多いためもあり、皆さん、楽しまれていたようです。イタリア、スウェーデン、日本という国際色豊かな出演メンバーでしたが、ジュリアーニとラングレンの組み合わせには驚きました。

僕のお目当ては、スウェーデン出身のヤン・ラングレンで、初めて見た彼は、身長が高く、スマートでした。ラングレン(p)、粟谷(b)、江藤(ds)というトリオで演奏した「Moanin'」(モーニン)は、端正で、後半は厚い和音で盛り上げていて良く、もっとトリオの演奏を聴きたかった。

イタリア出身のロザリオ・ジュリアーニ(as)は、張りのある美しいトーンとスピード感がたっぷりで、爽快な演奏ぶりでした。大好きな「Stars Fell On Alabama」(星降るアラバマ)や「Dear Old Stockholm」(懐かしのストックホルム)をやってくれて嬉しかった。

(会場内の写真)

カルテットで演奏している写真。(この写真だけ江藤良人さんのfacebookからお借りしました。)

ロザリオ・ジュリアーニ(as)

ヤン・ラングレン(p)。彼は、スタインウェイアーティストですが、会場のピアノは、日本製のディアパソンでした。ディアパソンのピアノが置かれているのは、珍しい。

ヤン・ラングレンのMC(英語)。

粟谷 巧(b)

終演後の4人揃っての挨拶。

 

(出演者プロフィールや関連ホームページ)

   

ロザリオ・ジュリアーニ・ホームページ:Rosario Giuliani official

   

ヤン・ラングレン・ホームページ:Jan Lundgren – pianist

   

   

江藤良人ホームページ:江藤良人 Drummer (mockhillrecords.com)

(参考)ジュリアーニとラングレンの今回の招聘元と思われる、「Five Stars Records」のホームページ:

Five Stars Records (fivestars-records.com)


椎名豊Inspired Swing Sextet(マックス・イオナ―タ(ts)、ピエリック・ぺドロン(as))ライブ(5月6日 上越文化会館)

2024-05-09 19:30:00 | ジャズライブ

5月6日に、新潟県上越市で椎名豊Inspired Swing Sextetのライブがあったので、聴いてきました。椎名さんは、上越市内の小学校と中学校出身で、その縁もあり、毎年、上越市でライブを行っています。

  

チラシの表

(出演者)

ピアノ:椎名 豊
トランペット:篠原正樹
アルト・サックス:ピエリック・ペドロン (Pierrick Pedron)
テナー・サックス:マックス・イオナータ (Mas Ionata)
ベース:パット・グリン (Pat Glynn)
ドラムス:広瀬潤次

(演奏曲目)

1  The End of Love Affair (Edward C. Redding)
2  Holiness of the Place (篠原正樹)
3  The Black Hole (Max Ionata)
4  Waltz For a King (Pierrick Pedron)
5  Darn That Dream (Jimmy Van Heusen)
6  Dance Swing (椎名 豊)
7  Theme For Ernie (Fred Lacey)
8  Goodtime We Need (Pierrick Pedron)【よく聴きとれず、曲名は不確かです。】
9  Lotus Blossom (Kenny Dorham)
10  0429(ゼロヨンニーキュー)(篠原正樹が4月29日に作った新曲。アンコール曲として演奏)
メンバーのオリジナルが6曲、「The End of Love Affair」と「Darn That Dream」というスタンダード曲が2曲、「Theme For Ernie」と「Lotus Blossom」という有名ジャズオリジナルが2曲で、全10曲でした。

(感想など)

上越文化会館の中ホールには、80~90人の観客が集まり盛況でした。椎名さんの地元ということもありますが、僕のように本日のメンバーを観て出かけた人もいると思います。休憩無しの2時間のステージは、最初から最後まで大盛り上がりでした。

椎名豊さんが「世界一のレベル」とマックス・イオナータ(ts)を紹介。イオナータは「The Black Hole」におけるスピード感溢れる変化に富んだソロや、バラード「Theme for Ernie」における叙情美など、素晴らしかった。彼も乗っていたのか、同曲のお終いに、会場を歩きながら吹いて、拍手大喝采でした。

ファンタスティックなピエリック・ペドロン(as)をはじめ他のメンバーもさすがで、初めて聴いた篠原正樹(tp)のミュート吹奏や、本人の書いた曲にも感心しました。「Lotus Blossem」と篠原正樹の新曲の最終2曲は、グルーヴィーで大興奮。この6人でレコーディングも行われるので、発売が楽しみです。

(会場内の写真と、出演者のホームページなどへのリンク)

椎名豊さんの開幕の挨拶。

椎名豊(ピアノ)

ホームページ:椎名 豊・ジャズピアニスト (yutakashiina.sakura.ne.jp)


篠原正樹(tp)
 
ホームページ:篠原 正樹 | Facebook
 
   
 
ピエリック・ペドロン(as)
 
 

マックス・イオナータ(ts)
 
   

マックス・イオナータ(ts)

ホームページ・Max Ionata – Official Website
 
 
パット・グリン(b)
 
 
 
広瀬潤次(ds)
 
 

3管が揃ったところ。
 
 
全員揃っての挨拶
 
 
会場内を歩きながら演奏するマックス・イオナータ(ts)。皆さんびっくりしたようで、篠原正樹とピエリック・ペドロンは、スマホで動画を撮っていたようです。僕も慌てて写真をとりましたが、不鮮明です。
 
   
 
完全なソロで歩きながら演奏。ソニー・ロリンズみたいです。かっこいい!。最高のライブでした。
 
(参考)今回のツァーのスケジュール

マックス・イオナ―タ、ピエリック・ペドロンが加わった椎名豊グループの演奏スケジュールは次のとおり。

5月1日   東京 Body & Soul
5月3日・4日 大阪 高槻ジャズストリート
5月5日   神戸 100BANホール
5月6日   上越 上越文化会館
5月10日 名古屋 Jazz Spot Swing
5月11日 名古屋 メニコンシアターAoi (山田ゆき CD発売記念コンサート)
5月12日 東京 Body & Soul

7日から9日の間に、このメンバーによりスタジオ録音が予定されています。