安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アニー・ロス SINGS A HANDFUL OF SONGS

2009-02-03 23:11:31 | ヴォーカル(A~D)

本日2月3日は節分です。豆まきをするものとばかり思っていたら、最近では恵方巻といって、太巻き寿司を食べるのが流行っているとか。職場の有志で、権堂(長野市の繁華街)の鮨屋さんに太巻き付きの寿司を注文して、お昼に食べました。美味しくいただいたので、きっと何かいいことがあるでしょう。恵方とは、よい方角のことだそうです。方角が読み込まれている「All of You」の入ったアルバムです。

ANNIE ROSS (アニー・ロス)
SINGS A HANDFUL OF SONGS (Ember 1963年録音)

 Sings_a_handful_of_songs

コール・ポーター作詞作曲の「All of You」は、ミュージカル「Silk Stocking」中の曲ですが、歌詞の面白さをたびたび言及される作品です。少し引用すると、
The eyes, the arms, the mouth of you
The east, west, north and the south of you
と見事にyouで韻を揃え、直訳すると「あなたの東、西、北、南も好き」ということになります。

この曲は、60年代のマイルス・デイビスの演奏がジャズ・ファンにおなじみだと思います。今日は、アニー・ロスの歌で聴いています。英国エンバー原盤で、グループを抜けた後のロンドンにおける録音。ジョニー・スペンスが編曲し、指揮をしたビッグ・バンドが伴奏に当たっています。

スタンダード集ですが、アニー・ロスは、ヴォーカリーズから離れて、歌詞を意識しながら歌っているようです。というのは、とりあげた「All of You」の他にも「Love for Sale」、「All the Things You Are」をヴァースから歌っているからです。他に「Fly Me to The Moon」、「Nature Boy」、「What's New」、「A Lot of Livin' to Do」、「Like Someone in Love」など12曲収録です。

本作品でのアニーロスは、難しいことはやらずに素直に歌っていて好感が持てます。なお、Sings A Song With Mulliganでもこの「All of You」を歌っています。そちらもよいですが、コーラスだけでヴァースは歌っていません。

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太巻きもつけてもらいました。