髪の毛が長くなったので、近所の理髪店に行ってきました。長野市内でも低価格のお店が増えたので、お客様の確保策として、そのお店では「ナイター散髪」と称して夜10時まで営業をしています。長野市内ではこれだけ遅くまでやっているところは他になく、値段は普通ですが便利なのでたまに利用します。さっぱりとしたところで、シンプル編成のピアノ・トリオを聴いてみました。
DAVE McKENNA (デイブ・マッケンナ)
THE PIANO SCENE OF DAVE McKENNA (Epic 1958年録音)
デイブ・マッケンナは1930年生まれで、40年代後半から活躍をしたピアニストで比較的近年になり多くの録音を残しましたが、これは58年録音の2枚目のリーダー作です。その内容のよさと、ピアノを模したカラフルなジャケットが印象的で、このLPは手放せません。
彼は昨年10月に亡くなりましたが、長いミュージシャン生活を送ったので、録音が多く、サイドメンとしてもズート・シムスやディック・ジョンソンのセッションなどに起用されています。その他のメンバーは、ジョン・ドリュー(ベース)、オシー・ジョンソン(ドラムス)です。ジョンソンのブラッシュプレイが気持ち良いです。
曲目はスタンダードとオリジナルが適度に混じっています。ミュージカルから「Silk Stockings」、スタンダードといえる「This is The Moment」、「'Way Down Yonder in New Orleans」、「Fools Rush In」、「Secret Love」、「I Should Care」、マッケンナの自作「Splendid Splinter」、「Lickety Split」など12曲です。
マッケンナは、音にしっかりと芯がある感じのタッチです。メロディをきわただせて奏していく部分などとても綺麗に聞こえます。「Secret Love」のテーマやドラムスとの交換プレイが素晴らしく、「Silk Stocking」は快適にスイングしています。「Fools Rush In」と「I Should Care」が聴けるのもうれしいところです。