安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ティナ・ルイーズ IT'S TIME FOR TINA

2009-04-16 00:10:15 | ヴォーカル(S~Z他)

最近中古レコード店で購入したLP「ヴェルディ 歌劇名曲集」(コンサート・ホール・ソサエティ・レーベル)を聴いています。ネロ・サンティ指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団の演奏です。古い録音ですが、ダイナミックで熱い演奏に聴きかえしています。コンサート・ホールというとジャズ・ヴォーカルファンには次のアルバムです。

TINA LOUISE (ティナ・ルイーズ)
IT'S TIME FOR TINA (Concert Hall 1957年頃録音)

 Its_time_for_tina

コンサート・ホール・ソサエティは、世界的な通信販売のレーベルで、欧米ばかりでなく、日本でも営業をしていました。主はクラシックですが、ポピュラーもあります。僕のものは、Urania盤仕様の(多分)フレッシュ・サウンド復刻のLPです。

彼女は女優になる前の1950年代中ごろからクラブで歌っており、また、56年11月から上演されたミュージカル「リル・アブナー(Li'l Abner)に出演をしています。そして、58年に映画女優としてデビューし、以降はテレビも含めて多くの作品に出ています。このアルバムを録音している間にハリウッドのオーディションを受けて合格したようです。

編曲がJim Timmens、伴奏はバディ・ウォード楽団で、メンバーにはタイニー・グレン(トロンボーン)、コールマン・ホーキンス(テナー・サックス)が入り、新人女性歌手の録音にしては相当力が入っています。評論家としても著名なGeorge T. Simonがプロデュースに当たっているせいかもしれません。この時期彼はJazztone Societyに係わっていました。

ラブ・ストーリー仕立てで曲が並んでいます。彼女はちょっとハスキーな歌声でささやくように歌います。「Tonight is The Night」、「Embraceable You」、「It's Been a Long, Long Time」、「How Long Has This Been Going On」などの有名曲をスローテンポで歌い、ホーキンスのソロもあわせ聴かれるので、深夜に至福の時間が流れています。