4月も下旬になりましたが、3月下旬から、送別会、歓迎会、各種会議の後の懇親会、お花見など週に最低3回は宴会をやっていました。午後9時ごろで切り上げてはいたのですが、午前様のときもあり、お酒がそう強くないので、本当に疲れました。僕の4月の想い出は、こんなのばかりです。「I'll Remember April」が入っているアルバムを聴いてみます。
MARTY PAICH (マーティー・ペイチ)
JAZZ FOR RELAXATION (TAMPA 1956年録音)
「I'll Remember April」(4月の想い出)は、ドン・レイとパトリシア・ジョンストン作詞、ジーン・デポール作曲になる1942年の映画「凹凸カウボーイの巻」の主題歌です。「あなたが私を愛した4月の思い出があるから、秋のさびしさにもたえていく」といった大意の愛の歌ですが、バド・パウエルやソニー・クラークなどのピアノによる演奏が定番として知られています。
このアルバムは編曲の名手、マーティー・ペイチ(ピアノ)の作品です。TAMPAレーベルにはアート・ペッパー(アルト・サックス)と共演した作品もありますが、こちらのほうは軽妙にスイングした楽しい作品です。メンバーは、ペイチのほか、ラリー・バンカー(ヴァイブ)、ハワード・ロバーツ(ギター)、ジョー・モンドラゴン(ベース)、フランク・キャップ(ドラムス)という西海岸の名手たちです。
曲目は「Dool's Blues」、「Jump for Me」、「There Will Never Be Another You」、「The Lamp is Low」、「What's New」、「Theme From Lighouse」、「Lullaby of The Leaves」、「I'll Remember April」の8曲で、いろいろな編成でプレイをしています。
ハワード・ロバーツの急速調ギターがスリリングな「I'll Remember April」が最も印象に残りますが、ペイチとロバーツの掛け合いが展開される「Lullaby of The Leaves」も素晴らしくスイングしています。他にもペイチが珍しくブルージーな感じを出した「Dool's Blues」なども面白く佳作といっていい作品だと思います。
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