安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

テリー・ギブス TAKE IT FROM ME

2010-06-20 10:12:36 | ヴァイブ、オルガン他

5月の連休の初めに転倒して前歯を1本折ってしまい、歯医者へ通っています。連休中は、すごく痛くてどうにもならず憂鬱な日を過ごしていました。なくなってみると、自分の歯のありがたさがよくわかります。先週、型をとったので人工の歯がもうじき入りますが、年齢、体力を考えて行動は慎重にしなければならないと反省しきりです。哀愁メロディーを静かに聴きました。

TERRY GIBBS (テリー・ギブス)
TAKE IT FROM ME (impulse 1964年録音)

 Takeitfromme

テリー・ギブス(ヴァイブ)は、多数のアルバムを出していますが、日本では知ってはいるけれどあまり聴いたことがない、という範疇に入るミュージシャンのような気がします。ウディー・ハーマン楽団で名をあげて、その後も大編成でプレイした作品が多いということもその一因でしょう。

ギブスのアルバムでは、スタンダード曲が取り上げられることが多いですが、自作曲を録音することもあり、中には哀愁メロディーが聴けるものがあります。本作収録の「Oge」(オジ)がそれで、ヴァイブの音色とあわさり味わい深く、今回も繰り返して聴きました。

メンバーは、ギブス(vib)、ケニー・バレル(g)、サム・ジョーンズ(b)、ルイス・ヘイズ(ds)です。カルテット編成で、ジョージ・シアリングのバンドとは異なりピアノが入りませんが、その分、K・バレルがソロやバッキングに活躍しています。

曲目は、ギブスのオリジナルが5曲で「Take It From Me」、「El Fatso」、「Oge」、「Gee, Dad, It's a Deagan」などに「All The Things You Are」、「Honeysuckle Rose」など全8曲。このアルバムは「Oge」がお目当てですが、急速調で興奮ものの「Gee, Dad, It's a Deagan」や、ギターがメロディを奏でヴァイブが装飾に回る「All The Things You Are」など一気に聴き通しました。