最近、近所のツタヤのレンタルDVDの棚から西部劇の分類表示が消えました。「シェーン」などが日本でもテレビ放映され、見る機会もありましたが、人気が無いのでしょうか。どこにあるかと探したところ、アクションの棚の中に他のものと一緒にありましたが、西部劇のDVDもたまに借りて見ていたので、少し寂しい気持ちになりました。女優モーリン・オハラの歌を聴いてみます。
MAUREEN O'HARA (モーリン・オハラ)
LOVE LETTERS FROM MAUREEN O'HARA (RCA 1958年録音)
西部劇は、時代背景やストーリーから、登場人物には男性が多いのですが、そんな中にも印象に残る女優さんはいて、ジョン・フォード監督の作品に多く出演している、モーリン・オハラもその一人です。彼女は、アイルランド出身で、とりわけ赤い髪の毛がスクリーンに映えるので、「テクニカラーの女王」と呼ばれました。
出演作には「わが谷は緑なりき」、「リオ・グランデの砦」、「静かなる男」やヘイリー・ミルズと共演した「罠にかかったパパとママ」があり、90年代まで現役でした。歌もまたよくして、映画の中でも歌っていますし、スタンダードを収録した、このアルバムを残してくれています。
編曲はボブ・トンプソンで、弦も用いた伴奏をつけています。曲目は、「My Romance」、「You'd Be So Nice To Come Home To」、「The Nearness of You」、「I Only Have Eyes For You」、「Whispering」、「Love Letters」、「My Shining Hour」、「My Love is Forever」など12曲。「My Love is Forever」は、スタンダードとは言えませんが、メロディが美しいです。
彼女の声は、柔らかくて美しく、歌唱は折り目正しいところがあります。弦を利かせた伴奏による「My Romance」や比較的ゆったりとした「The Nearness of You」は気分が出ています。ジャジーな「You'd Be So Nice To Come Home To」、旋律を丁寧にたどる「Love Letters」、「My Love Is Forever」と、素敵なヴォーカルが続きます。
【モーリン・オハラの出演作「罠にかかったパパとママ」主題歌の日本盤EP】
罠にかかったパパとママ主題歌、ヘイリー・ミルズの歌。
【ドロレス・グレイが歌う「シェーン」日本盤EP】
シェーン(詞は映画公開後つけられたもの)、ドロレス・グレイが歌っています。
ホームページのヴォーカルにモーリン・オハラを掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう モーリン・オハラ