一昨日、宮崎市在住の友人が出張で長野市にきたので、飲み会をしました。かつて、東京で同僚として仕事をしたのですが、彼は転職して今は大学の先生になっています。会うのは10年ぶりで、近況や地方の政治経済、最近の大学のことなど話が弾みました。信州に来たので、根曲がり竹の料理や戸隠そばを食べてもらいました。「根曲がり竹」は、しなやかでみずみずしく、美味でした。今日は、そんなイメージのアルバムを聴きました。
FRAN WARREN (フラン・ウォーレン)
HEY THERE HERE'S FRAN WARREN (TOPS 1957年頃録音)
先週のブログでマイルス・デイビスの作品を取り上げましたが、彼と共同で音楽作りを行ったギル・エバンスが編曲者をしていたのがクロード・ソーンヒル楽団です。そこの歌姫だったフラン・ウォーレンの作品「Hey There」を聴きました。再発の際に「COME RAIN OR COME SHINE」のタイトルで別ジャケットとして出ており、ジャケ違いの例としてたびたび話題に上る作品です。
フランはソーンヒル楽団在団時に「A Sunday Kind of Love」でヒットを放っています。最近CDでようやく彼女のオリジナルを聴くことができました。以前からこの曲は、べヴ・ケリーの歌(THE PAT MORAN QUARTETに収録)で馴染んでいましたが、本家が聴けて喜んでいます。
編曲はマーティー・ぺイチ。曲目は、ジャジー系が「I Can't Believe That You're In Love With Me」、「I Can't Get Started With You」、「Exactly Like You」、「Come Rain Or Come Shine」、弦なども使ったバラード系が「Hey There」、「Imagination」、「Don't Blame Me」、「Lucky New People in Love」、「I'm in The Mood For Love」、「You Don't Know What Love is」、「Bewitched」など全12曲。
フランについては、「品の良い令嬢タイプの歌」だと別の作品の日本盤帯に書かれたこともありますが、上品さに加えて、ダイナミックさや軽快な乗りも備えています。そんな特徴は「I Can't Get Started With You」や「Exactly Like You」にもみられますが、本領発揮はバラードで「Bewitched」を筆頭に「Lucky New People in Love」などなかなか訴えてきます。
ホームページのヴォーカルにフラン・ウォーレンを掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう フラン・ウォーレン
【根曲がり竹と蕎麦】
山菜のネマガリダケは今が旬です。長野市近辺では味噌汁に缶詰の鯖を一緒にいれます。
①ごとく亭(長野市権堂町2223-1、℡026-235-5300)の料理
ネマガリダケの焼き物 ネマガリダケの味噌汁
②ぼっち(長野市南石堂1326、℡026-223-5630)のそば
戸隠そばの特徴のひとつが「ボッチ盛り」です。ぼっち盛りとは、そばの水を十分に切らずに小分けにまとめ、馬蹄形に盛り分けた盛り方で、もともとは神に奉納する時の盛り方だったそうです。