安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ソニー・レッド OUT OF THE BLUE

2010-10-21 00:07:02 | アルト・サックス

JR東日本と長野県内の各観光協会などが、10月から12月まで信州デスティネーションキャンペーンを行っています。信州をくまなく歩いてほしいという意味を込めて、アルクマというマスコットを作りPRしており、長野駅にはそのイルミネーションも灯っています。紅葉のこの時期は、とりわけ見所が多いので、多くのお客様に信州を訪れていただければ嬉しいです。名前に「レッド」が入ったミュージシャンです。

SONNY RED (ソニー・レッド)
OUT OF THE BLUE (Blue Note 1959年、60年録音)

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名前に、レッドが入るジャズメンは、レッド・ガーランド(p)、レッド・ミッチェル(b)、レッド・ホロウェイ(ts)やフレディ・レッド(p)なども思いつきましたが、アルト・サックスのソニー・レッドを聴いてみました。彼は、50~60年代のハードバップ期に佳作を残しており、本作品はワンホーンでもあり、彼の代表作の一枚です。

メンバーは、ソニー・レッド(as)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ロイ・ブルックス(ds)、一部ベースとドラムスがサム・ジョーンズ(b)、ジミー・コブ(ds)。僕にとっては、頬が緩んでしまうメンバーであり、実は買った動機は、ケリーのピアノを聴くためでした。

曲目は、スタンダードと自作が半々くらいです。LPでは「Bluesville」、「Stay as sweet as you are」、「I've Never Been in Love Before」(まだ恋したことはない)、「Blues in The Pocket」、「Alone Too Long」、「Nadia」、「The Lope」、「Stairway to The Stars」(星への階段)の8曲。テンポは、早くてミディアム・ファーストくらいなので、ベースも含めて各人のソロがじっくりと楽しめます。

レッドは、甘さを含んだ音色でストレートにメロディを歌いあげており、力強さには欠けますが、その分繊細さがうかがえます。ハードなイメージではないので、ブルーノートの作品としては異色といってよく、ヴォーカルを楽しむようにも聴けます。きれいな旋律の「Stay as Sweet as You Are」、「I've Never Been in Love Before」、「Alone Too Long」あたりが印象に残ります。「Stay as Sweet as You Are」を聴くと、ナット・キング・コールの滑らかな歌(「Love is The Thing 」(Capitol)に収録)を思い出します。

【長野駅の「アルクマ」イルミネーションとJR情報誌】

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