安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

マージ・ダッドソン IN THE STILL OF THE NIGHT

2011-02-23 21:28:39 | ヴォーカル(L~R)

先日、ある女性から遅いバレンタインデーですがと、クッキーをいただきました。手作りのもので、クッキー、包装紙ともに凝っていて、僕が貰うのは申し訳ない気がしました。彼女は、アルバイトとして同じ職場で働いていましたが、次の就職先の紹介をしたので、そのお礼ということだろうと思います。仕事を頑張ってくれましたが、なかなかの美人で、このアルバムのジャケットのような雰囲気に似合いそうです。飲会では、彼女の隣の席をめぐりいつも争奪戦が行われていました(笑)。

MARGE DODSON (マージ・ダッドソン)
IN THE STILL OF THE NIGHT (COLUMBIA 1959年頃録音)

 Inthestillofthenightmargedodson

名前の日本語表記が「ダッドソン」なのか、「ドットソン」なのか迷うところですが、ジャズ批評誌で使っている表記にしました。ジャケットの写真は、テーブルの上にカクテル、そして手に持った煙草からは紫煙が漂っていて、けだるいトーチソング集かと思わせますが、内容は小型コンボが伴奏したジャジーなもので、聴いてみてびっくりします。

マージ・ダッドソンは黒人ですが、歌声は、ヴィブラートをほとんどかけない、あっさりとした質感です。声はよく出ていますが、シャウトや極端なフェイクもなく、ストレートな歌が聴けます。伴奏は、Michael Colicchioが率いるコンボですが、「Little Girl Blue」だけ彼女の夫のColeridge Perkinson(p)が務めていて、この曲ではダッドソンはかなりフェイクを交えて歌っています。

G・ガーシュインやC・ポーターのものなど、スタンダード曲集です。「Sand in My Shoes」、「Someone to Watch Over Me」、「Spring is Here」、「But Not for Me」、「The End of a Love Affair」、「Looking for a Boy」、「Little Girl Blue」、「When Your Lover Has Gone」、「These Foolish Things」、「The Man I Love」、「I Cover The Waterfront」、「In The Still of The Night」の12曲。

ジャズよりのポピュラーヴォーカルという趣きですが、しっとりとしたり、リズムに乗ったりと飽きません。伴奏も含めてバラードの方をより気に入り、「Someone to Watch Over Me」や「Spring is Here」、そして、このジャケットのムードが似合う「These Foolish Things」が印象に残ります。早いテンポのタイトル曲「In the Still of The Night」など好きな曲が目白押しなこともあり、LPからCDを作り、車の中にも持ち込みました。

【いただいたクッキー】

 いくつかいただいたうちの一包みです。思いがけずだったのですが、嬉しいものです。

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