安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

フリードリッヒ・グルダ AT BIRDLAND

2012-07-22 20:16:05 | ピアノ

オーディオ機器を買って、購入者の登録をしたところ、発売元のローテル(株)から、登録証(兼保証書)とTシャツ、それと、担当者のご配慮によりクラシックのCDが送られてきました。これは思いがけず嬉しい贈りものです。CDは、ルジェロ・リッチ(vl)によるパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番などで、堤俊作指揮の東京ニュー・シティー・フィルが伴奏を務めています。このシステムですが、クラシックも過不足なく再現してくれています。グルダのジャズ演奏です。

FRIEDRICH GULDA (フリードリッヒ・グルダ)
AT BIRDLAND (RCA VICOR 1956年録音)

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フリードリッヒ・グルダは、オーストリアの名ピアニストです。彼の弾く、バッハの平均律クラヴィーア曲集やベートーヴェンのピアノソナタ全集は、名演として名高いもので、僕もCDを持っています。弟子にはマルタ・アルゲリッチがおり、息子たちもピアニストとして活動をしています。そんなピアニストが、ジャズを弾いたのですから、賛否両論を巻き起こしたようです。

グルダは、チェロ協奏曲やピアノ作品などを作曲しており、作曲家としても認められています。ジャズ作品もいくつも残していて、中にはなかなか魅力的なものもあります。ジャズを弾くグルダは、基本的にパウエル・スタイルといってよいですが、ブルージーさは控えめながら、スイングしていて迫力もあります。

メンバーは豪華で、グルダ(p)、アイドリス・スリーマン(tp)、ジミー・クリーヴランド(tb)、セルダン・パウエル(ts)、フィル・ウッズ(as)、アーロン・ベル(b)、ニック・スタビュラス(ds)。曲は、グルダの自作の「Vieena discussion」、「Scruby」、「Dark Glow」、「Dodo」、「Air From Other Planets」、「New Shoes」の6曲に、ジャズ・オリジナルの「A Night In Tunisia(チュニジアの夜)と「Bernie's Tune」。

「Scruby」における、グルダ(p)のイントロのたたきつけるような音の出し方は、すっかりジャズ弾きになりきっていますし、ソロでは、音が明瞭にはっきりと出ていて、グルダならではのタッチ。「Dark Glow」は、バラードで、フィル・ウッズ(as)をフューチャーしていますが、寂しげな曲想もいいし、ウッズもたっぷりと歌っていて魅力的。「A Night in Tunisia」におけるグルダのソロは、ごつごつとしたフレーズを繰り出し、乗っていて迫力があります。ドラムスとの4バースも含めて熱演。

【friedfich gulda und sein eurojazz-orchester】
上記に続いて聴いた作品。グルダ作「Variations for Two Pianos and Band」は、組曲形式でグルダとジョー・ザヴィヌル(p)が、ヨーロッパ・オールスターズをバックにしてソロをとります。こういう協奏曲風のものも、たまに聴きたくなります。

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【システムのセッティング状況】
先月購入したオーディオシステムは、快調に動いています。I君が鉄製のスピーカースタンドを借りてきてくれて、暫定のセッティングを行ってくれました。現在、木製のスピーカースタンドとオーディオラックを製作してくれていて、出来上がりが楽しみです。

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