安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ウェス・モンゴメリー SMOKIN' AT THE HALF NOTE VOL.2

2012-08-01 21:31:22 | ギター

暑さが続いているので、気分転換に先週末ドライブに出かけました。目指すのは、「月瀬の大杉」(長野県下伊那郡根羽村)ですが、車にナビを取り付けていないので、愛知県境まで、国道153号線をひたすら辿って行きました。大杉は、国の天然記念物ですが、あまりの太さと高さにびっくりしました。このあたりは、杉の産地ですが、こんな巨木は根羽村月瀬にあるだけのようです。ギターの巨人の演奏。

WES MONTGOMERY (ウェス・モンゴメリー)
SMOKIN' AT THE HALF NOTE VOL.2 (Verve 1965年録音)

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昔、東京に単身赴任し、仕事の合間にレコード屋巡りをしていたのですが、その時、いくつかのお店で、同じレコードが売れ残っていることに気づきました。中でも目立ったのが、ウェス・モンゴメリーの「Willow Weep For Me」(Verve)で、どうしてか不思議でしたが、かなり経ってから、元の録音にウェスの死後、ストリングスを被せて発売されたので、人気がないというのが、その理由だとわかりました。

ストリングスを取り去り、他のハーフ・ノートにおけるライブ録音と併せて編集発売されたのが、「Smokin' At The Half Note Vol.2」です。日本語ライナーでは、1965年6月録音の表記しかありませんが、同年8月など他の月のライブも収録されるなど、データはややこしいものです。でも、内容は極上なので、Smokin' At The Half Note(スタジオ録音分も収録)を持っていても、入手する価値はあります。

メンバーは、ウェス・モンゴメリー(g)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)。曲は、「No Blues」、「If You Could See Me Now」、「Willow Weep For Me」(柳よ泣いておくれ)、「Impressions」、「Portrait of Jenny」、「The Surry With The Fringe on Top」(飾りのついた四輪馬車)、「Oh, You Crazy Moon」、「Four On Six」、「Misty」の9曲。

次から次へと弾きまくる、ウェスのギターに魅了されます。スピードと力強さ、スイング感に満ちたプレイを繰り広げています。ことに、「No Blues」、「Impressions」では、唖然とするようなソロの連続で、聴き入ってしまいました。「Willow Weep For Me」も、この曲のイメージとやや異なり、ライブならではの力のこもった明るめの演奏。バラードの「If You Could See Me Now」は、ウェスはもちろんのこと、ケリー(p)の両手を用いた演奏はファンタスティックで素晴らしい。

【月瀬の大杉】
長野県下伊那郡根羽村月瀬日蔭平地籍にあります。幹の回り14メートル、樹高40メートルの巨木。1800年以上の樹齢で、国の天然記念物に指定されています。高すぎて写真に収まりきれませんでした。2枚目の写真で、右端に写っている人と杉とを比べてみてください。大きさが想像いただけるのでは。訪れた時には、愛知県からのお客様が2組いて、訪れる方は多いようです。

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