長野市の自宅に久しぶりに帰ったら、松本市在住で名古屋市に単身赴任している友人から葉書が届いていました。内容は、7月16日に南アルプス光岳に上り、この10年間で「信州美しき百山」(信濃毎日新聞社刊)にすべて登ることができたという報告でした。山登りに凝っていることは、もちろん知っていましたが、よく短期間で実現できたものです。「おめでとう」とメールしましたが、お祝い(飲み会)を名古屋でするつもりです。丘の頂上から写したと思われるリオの港をジャケットに使っています。
CANNONBALL ADDERLEY (キャノンボール・アダレイ)
CANNONBALL'S BOSSA NOVA (Capitol 1962年録音)
最近は、また登山ブームなのでしょうか。山ガールが出現したり、中年のグループで縦走したりと、たくさんの方が登山を行っているようです。長野県内の高校でも、山岳部が復活するところがあり、まだブームが続きそうです。それにしても彼の百山は立派です。リオデジャネイロの方は、ケーブルカーで丘の頂上まで行くようですが、それは、香港でも同じでした。リオは写真で見るだけですが、きれいな港です。
キャノンボール・アダレイ(as)のこのアルバムは、ボサノヴァ黎明期の1962年の録音で、これ以降、彼はファンキー路線に向かうので、このようなアルバムは作られていません。共演のBossa Rio Sextetのメンバーは、セルジオ・メンデス(p)、ドゥルヴァル・フェレイラ(g)、オクタヴィオ・ベイリーJr.(b)、ドン・ウン・ロマノ(ds)、ペドロ・パウロ(tp)、パウロ・モウラ(as)と、ボサノヴァを担った名前が並んでいます。
曲は、ドゥルヴァル・フェレイラ(g)のオリジナルで、「Clouds」、「Batida Diferente」、「Joyce's Samba」、「Sambop」、ジョビン作の有名曲「Corcovado」と「O Amor Em Paz(Once I Loved)、セルジオ・メンデス(p)作「Groovy Samba」、Joao Donato作「Minha Sudade」の8曲。曲により共作者もいますが、ボサ・リオ・セクステットのメンバーの作品が多く、当然ですが、ボサノヴァオリジナルばかりです。
キャノンボール(as)は、ミドル・テンポの静的な曲も見事にこなしています。最初の「Clouds」では、魅惑的なメロディーを、艶やかな中低音を用いて、装飾音も使いながら吹きます。この1曲だけでも、聴いてみたいアルバムです。他にも「Corcovado」、「O Amor Em Paz」など知られた曲が、アドリブを交え楽しめますが、バックでは、ギターやドラムスなどが軽くリズムを刻んでいて、これぞボサノヴァという気分にしてくれます。