所用で名古屋市に行ってきました。用事を済ませた後は、レコード店とジャズ喫茶巡りです。レコード店は、バナナ・ジャズ・シンジケートとサン・オブ・スリーサウンズ、ジャズ喫茶は、はじめてYURIに寄りました。YURIには、午後2時過ぎに入ったのですが、お客さんが多く、食事をしている女性や、文庫本を読んでいる初老の男性などバラエティに富んだ客層でした。ハードバップ名盤が大きめの音量で流れていて、居心地がよく、名古屋での必須の立ち寄り場所になりそうです。YURIの看板に使われているイラストジャケです。
HAMPTON HAWES (ハンプトン・ホーズ)
EVERYBODY LIKES HAMPTON HAWES VOL.3 THE TRIO (Contemporary 1956年録音)
名古屋のジャズ喫茶YURIは、店内が明るく、食事のメニューも豊富で、ランチタイムにお客さんを集めているようでした。午後1時前にも店の前を通りかかったのですが、続けて2~3組入って行ったので、時間をおいて、レコード店を回ってから訪ねてみました。ワニのイラストを使った看板は、愛嬌があって目立つ優れモノで、元のイラストもコンテンポラリーの動物ジャケ中、楽しい一枚です。
店内に一時間ほどいましたが、かけているのはLPで、ウィントン・ケリー(p)「Wynton Kelly」(Riverside)、ロンネル・ブライト(p)「BRIGHT'S SPOT」(Regent)、アート・ペッパー(as)「The Way It Was」(Contemporary)がかかりました。ケリーとブライトの2作は、ギター入りのピアノ・トリオの編成が共通で、どちらもケニー・バレルが参加しています。YURIのシステムは、どういうものか不明でしたが、ギターやベースがよく鳴っていました。
これは、おなじみのアルバムですが、メンバーは、ハンプトン・ホーズ(p)、レッド・ミッチェル(b)、チャック・トンプソン(ds)。曲は、「Somebody Loves Me」、「The Sermon」、「Embraceable You」、「I Remember You」、「A Night in Tunisia」(チュニジアの夜)、「Lover Come Back To Me」(恋人よ我に帰れ)、「Polka Dots and Moonbeams」(水玉模様とお月さま)、「Billy Boy」、「Body and Soul」(身も心も)、「Coolin' The Blues」で、「The Sermon」と「Coolin' The Blues」は、ホーズのオリジナルです。
「Somebody Loves Me」や「Billy Boy」など、いずれの曲も、ミッチェル、トンプソンのすっきりとしたリズムに乗って、よくスイングしています。「Polka Dots and Moonbeams」など、テンポの遅い曲ではアルペジオを用い、優雅な曲に仕上げています。自作の「Coolin' The Blues」では、ブルーズが得意のホーズらしい演奏が楽しめ、レッド・ミッチェルのよく弾むベース・ソロも聴き逃せません。
ホームページのジャズ喫茶にYURIを掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ジャズ喫茶YURI
【ジャズ喫茶YURI】
所在地:愛知県名古屋市東区東桜1-10-40
電話: 052-951-7800
営業:12:00~24:00(日・祝は22:00)、月曜日定休