涼を求めて、不動滝(長野県下伊那郡高森町)を訪れてみました。位置は、天竜川を挟んで南アルプスとは反対側の山中になります。大島川という川に沿って、約4キロメートルほど走ると駐車場があり、そこから歩いて2~3分ほどで着きます。不動滝は、落差50メートル、横幅10メートルと雄大で、滝の真下までいって飛沫を浴びることもできます。涼しさを求めて行くには絶好の場所でした。音が迸るプレイが聴けます。
HUGH LAWSON (ヒュー・ローソン)
COLOUR (SOUL NOTE 1983年録音)
ヒュー・ローソン(P)のリーダー・アルバムは3枚だけですが、長らく入手困難だった「Casablanca」(somethin'else)がこの6月に復刻されたので、購入しました。稀少盤として高値を呼んでいたCDだけに、JAZZレア盤リクエスト復刻として発売されたのは朗報です。これで、彼のアルバム3枚が入手できたので、ホームページにまとめると同時に、ブログでは、2作目の「COLOUR」を取り上げてみました。
ローソンは、1950年代から活躍していましたが、1978年録音の「Prime Time」(Jazzcraft)によって日本でも知られるようになり、僕もLPを入手しました。バド・パウエルに基礎をおいた演奏をしますが、マッコイ・タイナーからの影響もうかがえます。それは、例えば、このアルバムの第1曲目の「Pictures At An Exhibition」では、左手のシングルトーンで低音を入れて伸ばしている間に、右手の下降フレーズが始まるという、やり方が出てきますし、手数が多く、フレーズが小刻みでモーダルなところなどからです。
メンバーは、ヒュー・ローソン(p)、カルヴィン・ヒル(b)、ルイ・ヘイズ(ds)。曲は、ムソルグスキーの「Pictures At An Exhibition」(展覧会の絵)、デヴィット・ゲイツの「If」、あとは、ローソンのオリジナルで、「The Tinkler」、「Georgie Porgie」、「The Beast From Bali-Bali」、「23rd Street Blues」、「Creepy Chicken」の7曲。カルヴィン・ヒルは、マッコイ・タイナー・グループのべーシストだったプレイヤーです。
厚い和音を交えた、力強いピアノが聴ける力作。彼の3枚目のアルバム「Casablanca」では「Ballads For The Beast」として収録されている、リズミックで哀感溢れるテーマを持った自作の「The Beast From Bali-Bali」は、こちらの方がテンポが遅く、メロディも鮮明に示されて、より哀感が漂っています。「23rd Street Blues」と「Creepy Chicken」の2曲は、3人によるいかにもブルーズというプレイが展開され、黒っぽくゆったりとした好演。カルヴィン・ヒル(b)も、「Georgie Porgie」をはじめ、ソロ、バッキングに活躍し、よく響く重い音が印象的。
ホームページのジャズに、ヒュー・ローソン(p)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ヒュー・ローソン
【不動滝(長野県下伊那郡高森町)】
所在地:高森町 牛牧 2887-9