安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジョニー・リトル NICE AND EASY

2013-04-17 22:45:43 | ヴァイブ、オルガン他

緑化推進に「緑の募金」を頼まれたので、些少ですが協力しました。信州(長野県)は、山が多く、緑に覆われている印象がありますが、平地が少なく住宅地や道路として目一杯使用しているので、身近なところに花や木が少ない地域もあります。街中の緑化に使うと同時に、緑の少年団の活動に役立ててもらえばという気持ちでした。募金箱の周囲に飾り付けがしてあってので、写真を撮ってみました。葉っぱが沢山写っているジャケット。

JOHNNY LYTLE (ジョニー・リトル)
NICE AND EASY (JAZZLAND 1962年録音)

 Nice_and_easy_johnny_lytle

60年代半ばからは、「The Loop」などのヒット曲や早弾きも目立ち、アドリブもないコマーシャルな録音も多くなったジョニー・リトル(vib)ですが、小編成コンボによるハードバップ作品をいくつか残しています。スロー・バラードなどミルト・ジャクソンに似ているところもありますが、適度にソウルフルでメリハリのあるリトルの明快な演奏は、ハードバップファンの好みに合うのではないでしょうか。

メンバーは、おなじみのミュージシャンばかりで、ジョニー・リトル(vib)、ジョニー・グリフィン(ts)、ボビー・ティモンズ(p)、サム・ジョーンズ(b)、ルイ・ヘイズ(ds)。グリフィンのうねるテナーも聴きものですが、ティモンズ(p)以下のリズム陣も充実しています。リヴァーサイド、ジャズランドレーベルならではの人選で、役者が揃った感があります。

曲は、リトルの自作が「323 Wow!」、「Coroner's Blues」、ティモンズの「Soul Time」、グリフィンの「Nice and Easy」、後はスタンダードで、「But Not For Me」、「That's All」、「Old Folks」で、「Old Folks」だけはグリフィン抜きの演奏になっています。「Soul Time」は、ティモンズ自身の同名タイトルのリーダー作で演奏されていますが、ここでも注目されます。

最初の曲、「But Not For Me」から跳ねるようなスイングが聴けます。ジョニー・グリフィン(ts)の後、ジョニー・リトル(vib)のアドリブになりますが、いきなりレスター・ヤングの「Jumpin' with symphony sid」を引用していて、それだけで感激しました。「323 Wow!」は、アップテンポで、ドラムに煽られながらリトル、ティモンズ、グリフィンが猛烈にドライブし、興奮もののトラック。バラードの「That's All」では、リトルはヴァイブならではのデリケートに響かせた美しい音により旋律を綴っていきます。サム・ジョーンズ(b)、ルイ・ヘイズ(ds)は、どっしりとしたリズムを送り出していて、この手のセッションにはうってつけです。

【緑の募金箱(飯田市内)】

     Midorinobokin20130415