足がむくむなど調子が悪いというので、母が松本市内の病院に入院して、検査や治療を受けています。きのう様子を見に行ってきました。足は不自由なのですが、食欲は旺盛で、血色もよく、入院前よりいくらか元気になった気がして、そろそろ退院の準備が必要となりそうです。松本市や安曇野市近辺は、医療機関が結構充実しているので、こういう時にはありがたいです。テナー・サウンドに暖かみが感じられる演奏。
JIMMY FORREST (ジミー・フォレスト)
OUT OF THE FORREST (Prestige 1961年録音)
ジミー・フォレスト(ts)は、「Night Train」の作者としても知られていますが、そもそもはR&Bの影響も受けたハードにブローするテナー・サックス奏者です。しかしながら、デューク・エリントン楽団、カウント・ベイシー楽団にも籍を置いたことがあり、ベイシー楽団での録音を聴いて、迫力ばかりでなく柔軟性に富んだプレイヤーに思えたので、それからリーダー作を聴くようになりました。
これは、プレスティッジ・レーベルに残したうちの一枚で、共演者にも興味がわきます。メンバーは、ジミー・フォレスト(ts)、ジョー・ザビヌル(p)、トミー・ポッター(b)、クラレンス・ジョンストン(ds)。ジョー・ザビヌルは、キャノンボール・アダレイ・グループでファンキーなピアノを弾きましたが、ここでは比較的端正なプレイを行っています。
曲は、フォレストの自作が、「Bolo Blues」と「Crash Program」の2曲、ジョー・ディギンズと言う人の書いたスローナンバー「I've Got A Right to Cry」、後はスタンダードで、「I Cried For You」(君に泣く)、「This Can't Be Love」、「By The River Sant Marie」、「Yesterdays」、「That's All」の全8曲。この選曲は、歌ものも好きな僕には嬉しいところで、「This Can't Be Love」や「That's All」をどう吹いているか、かなりワクワクします。
貫録が滲みでているようなフォレスト(ts)のバラード演奏が素晴らしく、「That's All」の優しさと豪快さが合わさったプレイは中でも最高。テナー・サックスのサウンドも美しい。アップテンポの曲もお手のもので、「This Can't Be Love」では宙を舞うようでいて力強いスイング感が心地よく、リズム陣も好演しています。ちょっとコテコテ風の演奏も聴いてみたい人には、「Bolo Blues」がピッタリ。この曲ではジョー・ザビヌル(p)もブルージーなプレイに徹しています。