安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジーン・ディノヴィ BRAND NEW MORNING

2013-04-21 14:55:33 | ピアノ

飯田市(長野県)に赴任してから念願していた天竜川の舟下りに行ってきました。天竜峡温泉港から唐笠港まで、約50分の乗船時間です。V字形の谷の間をゆったりと流れる天竜川から見る渓谷美の美しさに感銘を受けましたが、ガイドさんの解説、ベテランの船頭さんによる投網などもあって楽しい舟下りでした。南信州(飯田下伊那地方)の観光の見どころの一つなので、大勢の方に訪れてもらいたいものです。帰宅後はベテランのピアニストの作品を聴きました。

GENE DINOVI (ジーン・ディノヴィ)
BRAND NEW MORNING (Marshmallow 2007年)

 Brandnewmorninggenedinovi

チャーリー・パーカーとの共演歴もあるという、カナダ在住のピアニスト、ジーン・ディノヴィのライブアルバムです。出発はビ・バップでしたが、幅広い音楽性を持ち、スイングの影響も垣間見える穏やかな演奏が聴かれます。彼は時として「ピアノの詩人」と言われることもありますが、選曲やプレイを聴くとうなづけます。

カナダのトロントにある日系文化会館、小林ホールでの実況録音です。現地の日系人の方の協力もあって実現したコンサートで、マシュマロレーベルにより録音されました。ドラムレスのギター入りのピアノ・トリオで、ジーン・ディノヴィ(p)、デイヴ・ヤング(b)、アンドリュー・スコット(g)と言うメンバー。異なる世代が3人揃っているところから、「ジーン・ディノヴィ・ジェネレーション・トリオ」と名乗っています。オスカー・ピーターソンと共演していたデイヴ・ヤングのプレイにも興味が集まります。

曲はスタンダードの「Will You Still Be Mine」、「Stardust」(スターダスト)、「No Moon At All」(月とてもなく)、「Move」に、ディノヴィの自作の「Lisa」(りさ)、「Brand New Morning」、「Flower Of The Night」、そして、E.Lebieg作「Sleep」、山田耕作作「Red Dragon Fly」(赤とんぼ)です。「Lisa」は、プロデューサーの上不三雄さんのお孫さんに贈られたものだそうですが、クラシカルで可愛らしいテーマを持った曲です。

「Will You Still Be Mine」は、マット・デニス作曲のテンポの速い曲ですが、ディノヴィ(p)以下3人が緊密に絡んだスインギーなプレイが聴けます。おなじみの「Stardust」は、ヴァースから丁寧に演奏され、和音を響かせていてちょっと幻想的な趣きもあります。「No Moon at All」は、アンドリュー・スコット(g)、デイヴ・ヤング(b)とソロをとりますが、全体にブルージーで、このアルバム中では異色です。「Red Dragon Fly」は、スローテンポで、優雅なプレイを行っていて、元歌(赤とんぼ)の歌詞を想いおこしました。

【天竜ライン下り】
申し込み:天竜ライン遊舟(有)
電話:0265-27-2247
http:天竜ライン遊舟ホームページ

    Shupatukoinobiri

    Tenryukyouturibashi2 

    Funakudarikeikoku1

    Tenryukyoutoami1