安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ミリセント・マーティン MILLICENT MARTIN SINGS

2013-04-24 20:24:44 | ヴォーカル(L~R)

みなみ信州農協に勤務している友人から、ダリアなどの花をいただいたので、職場のテーブルに飾ってもらいました。長野県の飯田下伊那地方では、近年花卉栽培も盛んになってきていますが、有名なのは、黒いダリアで、結婚式のテーブルの飾りなどでよく使われるようです。しかし、今回いただいた白いダリアもきれいです。華やかな中にも折り目の正しさがある歌です。

MILLICENT MARTIN (ミリセント・マーティン)
MILLICENT MARTIN SINGS (英Columbia 1958~60年録音)

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   Millicent Martin Sings                     「Millicent」オリジナルジャケ写真

EMIミュージックから、3月20日にミリセント・マーティン(vo)の「ミリセント」(TOCJ-90078)が、紙ジャケット仕様により発売されました。宣伝文句には、”「赤のロージー」が再発された今、ジャズ・ヴォーカル・マニアにとって残る大物はこれしかないといわれる最大級のレア盤「緑のミリセント」”とあります。僕は、輸入盤で既に聴いていたので、このEMIミュージック盤は買わないことにしましたが、内容がよいので、「緑のミリセント」を含む輸入盤CD「Millicent Martin Sings」(Sepiaレーベル)を取り上げてみました。

ミリセント・マーティン(vo)は、1934年生まれのイギリスの歌手、女優です。はじめは主にミュージカルの舞台で活躍し、テレビ界にも進出し、70歳を超えても芸能活動をしていて、息が長い人です。ヴォーカルの方では、1958年に録音した「Millicent」が知られています。そもそもは、リンクを貼らしていただいてるtempo's blogの記事でミリセント・マーティンを知りました。

曲ですが、LP「Millicent」分が12曲で、「At Sundown」、「When Your Lovers Has Gone」、「Sand in my Shoes」、「Dream」、「When The World was Young」、「The Song is Ended」、「In The Blue of The Evening」、「When I'm Not Near The Boy I Love」、「I Got It Bad」、「Imagination」、「You'd Be So Nice To Come Home To」、「I'll Never Be The Same」です。他にシングルカットなどされた曲が8曲収録されています。

スタンダードヴォーカルの素晴らしいアルバムです。マーティンは、暖かい声で、レガートで歌っていきます。長い音も最後まで声が出ていて、さすがにミュージカル出身だけのことはあります。そんな特質はバラードに良く出ていて、「Dream」、「When The World was Young」とうっとりですが、ことに後者は、ヴァースも含めて絶品。他にも、「Imagination」、「You'd Be So Nice To Come Home To」などポピュラーな曲も収録されていて親しみやすさもあり、手元に置いておきたい作品。

【白いダリア】 

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