長野県の天然記念物に近々指定される貴重な樹木があると聞いたので、散歩がてら見てきました。飯田城跡地にある「イスノキ」ですが、マンサク科の常緑樹で、四国や九州に分布し、県内で自生はしていないとのころです。どうやら、江戸時代以前に植えられて、そのままここにあるようです。信州でも比較的暖かい当地なので、「イスノキ」も育つことができたのでしょう。音楽環境抜群の家庭に育ったシンガーです。
MONICA MANCINI (モニカ・マンシーニ)
monica mancini (PBS Records 1998年録音)
映画音楽の代表的な作曲家の一人である、ヘンリー・マンシーニが作った曲を、娘のモニカ・マンシーニが歌ったアルバム。モニカは癖のないよく伸びる声で、ゆったりとレガートで歌うものが多く、ヘンリーが書いた美しい旋律を際立てています。1998年という時点で、このようなゴージャスなアルバム制作が行われたことに驚くと同時に、制作者に感謝したくなります。
編曲と指揮は、パトリック・ウィリアムス。彼は、映画音楽を手がけたり、ビッグバンドを率いてアルバムを制作しているので、任されたものでしょう。オーケストラのメンバー表がライナーにありますが、ストリングスはもちろん、ハープやフレンチホルンも動員されていて、贅沢な楽器編成となっています。歌の間に入るソロでは、ヒューバート・ロウズ(fl)やビル・ワトラス(tb)といったジャズミュージシャンも起用されています。
ヘンリー・マンシーニ曲集ですが、スタンダードといっても差し支えないものが多くみられます。「Moment to Moment」、「Two For The Road」(いつも2人で)、「Dreamsville」、「Crazy World」、「Anywhere The Heart Goes」、「Loss of Love」(ひまわり)、「Whistling Away The Dark」(暁の出撃)、「Charade」(シャレード)、「The Days of Wine and Roses」(酒とバラの日々)、「Slow Hot Wind」、「Dear Heart」、「Moon River」(ムーン・リバー)、「Music on The Way」の13曲。
モニカ・マンシーニが、ゴージャスな伴奏に乗り、滑らかに美しいメロディーを歌いあげています。「Moment to Moment」は、映画の方は有名ではありませんが、ジョニー・マーサーの歌詞とともに素晴らしい曲で、僕はこのアルバムでこの歌は知りました。「Loss of Love」は、このタイトルでは、すぐに「ひまわり」とはわかりませんが、哀切なメロディは、ソフィア・ローレン主演の映画の内容とともに忘れることができません。ピアノの伴奏や弦の響きが効果的な「Tow For The Road」、ジャジーな「Charade」、スローテンポの「Moon River」なども伴奏も含めてよいです。
【桜丸のイスノキ】
所在地:飯田市追手町長野県合同庁舎敷地内
高さ約12m、幹回りは太いところで約2.3m。現在は飯田市の指定文化財(天然記念物)になっています。桜丸は、飯田城の三の丸のことで、通称を桜丸といったところからのようです。