安曇野市から長野市への帰り道、涼を求めて北安曇郡白馬村の「姫川源流自然探勝園」を訪れました。さのさかスキー場の近くで、スキーには何度か来たことがあるのですが、姫川の源流と親海湿原(およみしつげん)は初めてです。周りの木々はよく手入れされていて、風が吹きわたり気持ちのよい時間を過ごしました。また、親海湿原では、7月下旬に咲く代表的な花も見つけることができ、自然が残されていることに感謝しました。残っていることに感謝したいエヴァンスのライブ音源。
BILL EVANS (ビル・エヴァンス)
BILL EVANS TRIO WITH MONICA ZETTERLUND SWEDISH CONCERT 1975 (NOVADISC 1975年録音)
ビル・エヴァンス(p)については、ライブなど、当時の契約レーベル以外からの音源がたくさん出されています。数が多く、音質も様々なので、よほど気になるものだけをたまに購入しています。そのうちの一枚が、このCD(JAZZHUSからの再発盤)で、ピアノ・トリオに加え、モニカ・ゼタールンド(vo)との共演が収録されています。ディスク・ユニオン発行の雑誌「Jazz Perspective」の最新号がモニカを特集しているので、それもあって、今回取り上げてみました。
メンバーは、ビル・エヴァンス(p)、エディ・ゴメス(b)、エリオット・ジグモンド(ds)というトリオに、10曲中6曲で、モニカ・ゼタールンド(vo)が加わります。これは、1975年2月のヨーロッパ楽旅中のスウェーデンにおけるライブ録音です。モニカとの録音は、1964年8月の「Waltz For Debby」(Philips)がよく知られていますが、このCDにも6曲が収録されていて、たっぷりと二人の共演をきくことができます。
曲は、ピアノ・トリオによるものが4曲で、「Sugar Plum」、「Sareen Jurer」、「Very Early」、「Gloria's Step」、モニカ・ゼタールンドの歌とエヴァンス・トリオの伴奏で6曲で、「Come Rain Or Come Shine」(降っても晴れても)、「What's New」、「It Could Happen To You」、「Once Upon A Summertime」、「The Second Time Around」、「Samba」の全10曲。トリオのものは、当時の代表的レパートリーが入り、歌の方はスタンダードです。
ビル・エヴァンス・トリオはもちろん、モニカ・ゼタールンドの歌も味わい深くて、音質が若干気にかかる点を補って余りあります。エヴァンス(p)は、快調で、「Sareen Jurer」では、出だしからイマジネーション溢れる展開を見せてくれますし、歌の伴奏でも「It Could Happen To You」におけるスイング感、「The Second Time Around」のソロにおける抒情美、そして、「Samba」のエンディングなど、とても伴奏とは思えません。モニカ・ゼタールンド(vo)もクール気味にバラードの「What's New」や「Once Upon A Summertime」などを歌っています。
【姫川源流自然探勝園(姫川源流、親海湿原)】
所在地:長野県北安曇郡白馬村神城佐野
案内ホームページ:白馬さのさか観光協会
姫川源流を山側の方から撮ったものです。
親海湿原全体の様子。木の道が整備されています。
サワギキョウと思われます。
コオニユリが咲いています。
蝶です。種類は、メスグロヒョウモン