安曇野市穂高にある入浴施設、穂高老人保健センターへ行ったついでに、その横にある有明山神社を訪れました。ここは、ご神体が有明山で、山岳信仰の神社です。訪れた本宮(里宮)のほかに、有明山山頂に奥大宮があります。境内には、山門や小さな滝、開運招福の石などがあり面白く、文化的にも見所があります。お賽銭を投げいれ、いろいろとお願いしてきました。ちょっと神秘的な響きも聴こえるアルバム。
STANLEY COWELL (スタンリー・カウエル)
EQUIPOISE (Galaxy 1978年録音)
スタンリー・カウエル(p)は、チャールス・トリヴァー(tp)と、1969年にミュージックIncを結成して熱い演奏を繰り広げたことで、記憶に残るピアニストです。代表作には、ソロの「MUSA」などがありますが、類型化がしにくく、熱いプレイをやるかと思えばクールだったりと、僕には若干捉えどころがない感じでした。しかし、これは、トリオ編成で、きれいな自作に加え、ジャッキー・マクリーンの曲があるなど、親しみやすいものです。
メンバーは、スタンリー・カウエル(p)、セシル・マクビー(b)、ロイ・ヘインズ(ds)。カウエルの演奏からは、ビル・エヴァンス寄りのところや、クラシックからの影響も感じられます。細かいパッセージなど、音が揃っていて、かなり修練を積んだテクニシャンだろうと想像できます。音色が明るめで、フレーズにあまりブルーなところがなく、デビュー当時はフレッシュなミュージシャンと捉えられたことと思います。
曲は、カウエルの自作が、「Equipoise」、「Musa and Maimoun」、「November Mood」、「Dave's Chant」の4曲、セシル・マクビー作「Lady Blue」、ジャッキー・マクリーン作「Dr. Jackie」で全6曲。CDでは、「Equipoise」(別テイク)、「Lady Blue」(別テイク)、「Dr. Jackie」(別テイク)の3曲がボーナスとして加えられています。
カウエル(p)の演奏には、抒情が醸しだされていて、美しい旋律と和音の響きを味わうことができます。バラードの「Lady Blue」は、儚げな旋律が美しく、マクビー(b)のソロも入ります。「Musa and Maimoun」は、初め、ラフマニノフなどロシアの作曲家を想い出させるメロディと和音が流れていき、ピアノの研ぎ澄まされたサウンドも素晴らしい。「Dave's Chant」は、曲調にキャッチャーなところがあり、カウエルの絶妙なトリルなどかっこいい演奏。
【有明山神社(里宮)】
住所:長野県安曇野市穂高有明宮城7271
電話:0263-83-3764
山門(裕明門)。明治35年に日光東照宮の陽明門を模して建てられたもの。天井などに彫刻が施されています。
裕明門の拝殿側には、白い馬と黒い馬の彫刻が置かれています。これは白馬。