安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ブルー・ミッチェル BLUE SOUL

2014-07-09 22:19:11 | トランペット・トロンボーン

長野駅周辺をぶらぶらしていたら、独身時代の平日ほぼ毎日通っていた喫茶店「ブルーリボン」に出くわしました。当時とは場所が移転し建物も変わりましたが、経営は同じで、入り口には35周年(Since1976)のプレートが掲げられていました。個人経営のお店はたいへんだと思いますが、僕がいつも注文していたモーニングサービスも継続され、店内にはコミック、新聞、週刊誌が置いてあり、来店客へのサービスがよいせいか、繁盛しているようです。名前、タイトルともにブルーが付きます。

BLUE MITCHELL (ブルー・ミッチェル)
BLUE SOUL (RIVERSIDE 1959年録音)

   Blue_soul

ブルー・ミッチェル(tp)は、好きなトランペッターなので、自分のホームページにまとめたことがありました。実は、とりあげようと聴いてみたのは、今年CDで発売された「Bring It  Home To Me」(Blue Note)なんですが、気が変わりハードバップど真ん中にしようと、久しぶりに本LP(日本盤です)を取り出しました。そのBlue Note盤は、またの機会に書くつもりです。

リヴァーサイドオールスターズとでもいうべきメンバーです。カルテット編成の3曲は、ブルー・ミッチェル(tp)、ウイントン・ケリー(p)、サム・ジョーンズ(b)、フィリー・リー・ジョーンズ(ds)。そこに、セクステットの6曲では、カーティス・フラー(tb)とジミー・ヒース(ts)が加わります。編曲では、ベニー・ゴルソンが3曲を手がけ、ジミー・ヒースも2曲を行うなど、サポート体制が万全です。

曲は、カルテット編成のものが、スタンダードの「The Way You Look Tonight」(今宵の君は)、ゴルソン作「Park Avenue Petite」、ミッチェルの自作「Blue Soul」の3曲。セクステット編成のものが、ゴルソン作「Minor Vamp」、ミッチェルの自作「The Head」、ジミー・ヒース作「Top Shelf」と「Waverley Street」、スタンダードの「Polka Dots and Moonbeams」(水玉もようとお月さま)、ホレス・シルヴァー作「Nica's Dream」(ニカの夢)の6曲で全9曲。

ブルー・ミッチェル(tp)のワンホーンによる演奏が3曲で聴けるのが貴重ですが、他も輝かしい音色によるブルージーなプレイで、ハードバップファンの心を捉えて離さない作品。「The Way You Look Tonight」は、フィリー・ジョーのドラムスからスタートし、早いテンポの演奏ですが、ミッチェル、ケリー(p)と爽快なプレイをしてくれます。バラードの「Park Avenue Petite」や「Polka Dots And Moonbeams」は、メロディをミッチェル(tp)がストレートに吹いているだけで、情緒が良く出ているように感じます。ゴルソンの編曲による「Nica's Dream」は、ゴルソンハーモニーも聴け、哀愁に満ちています。

【喫茶店 ブルーリボン】

住所:長野県長野市南千歳2丁目5-1
電話:026-226-5965
ホームページ:喫茶店ブルーリボン

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