自宅の庭で、数年ぶりに朝顔がよく咲いています。特に種を播かなくても、毎年朝顔の蔓は地上を這ってわずかに花も付けるのですが、今年は、それを立ち上げて蔓がニ階まで伸びてもいいようにしました。ちょっと手をかけてやっただけですが、効果はてきめんで、目を楽しませてくれています。朝顔といえば、喇叭(ラッパ)ですね。
WYNTON MARSALIS (ウィントン・マルサリス)
LIVE AT THE HOUSE OF TRIBES (BLUE NOTE 2002年録音)
ウィントン・マルサリス(tp)は、ジャズファンの間で好き嫌いが分かれるトランペッターのように思います。ハードバップの熱くメロディアスな演奏に慣れていると、クールで、整い過ぎているというイメージで否定的にとらえがちです。しかしながら、このライブ・アルバムは、白熱したパフォーマンスを記録していて、結構楽しめました。
メンバーは、ウィントン・マルサリス(tp)、ウェス・アンダーソン(as)、エリック・ルイス(p)、中村健吾(b)、ジョー・ファンズワース(ds)。曲により、パーカッションも加わります。アンダーソンのアグレッシブなアルトやファンズワースの刺激的なドラムスも聴きものです。ベースに中村健吾が起用されているのも嬉しいところです。
曲は、セロニアス・モンクの「Green Chimneys」、チャーリー・パーカーの「Donna Lee」、スタンダードの「Just Friends」、「You Don't Know What Love is」(あなたは恋を知らない)、「What is This Thing Called Love」(恋とは何かしら)、そしてニューオーリンズ・スタイルの「2nd Line」の全6曲。ライブなので、最終曲の「2nd Line」を除いて、演奏時間は長めです。
マルサリス(tp)をはじめコンボの全員が一体となってスイングし、エキサイティングな演奏を行っています。「Green Chimneys」は、スタッカートの歯切れのいいテーマに続き、マルサリス、アンダーソン(as)がブルージーなソロをとっています。「Just Friends」は、マルサリスのテーマ吹奏がクールでフレッシュなのがよく、中村健吾(b)のソロも聴け、バラード「You Don't Know What Love Is」では、低音部を使ったルイス(p)のソロも面白い。アップテンポの「Donna Lee」は、マルサリスが軽々とトランペットをあやつり、胸のすくようなプレイを行っていて、このアルバムの白眉。
【自宅(長野市)の朝顔 2014年9月】