安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

カーティス・フラー TWO BONES

2014-09-24 21:53:42 | トランペット・トロンボーン

東御市の海野宿(うんのじゅく)に先日初めて行ってきました。寛永2年(1625年)に北国街道の宿駅として開設され、享和3年(1803年)の記録によれば、伝馬屋敷59軒、旅籠屋23軒があって、たいへん賑わったそうです。江戸時代の旅籠屋作りの建物や、養蚕最盛期に建てられた蚕室造りの建物が街道沿いに並んでいて、歩いていたら、江戸~明治時代にタイムスリップしたような気分になりました。ハードバップのその時代にタイムスリップできるアルバム。

CURTIS FULLER (カーティス・フラー)
TWO BONES (BLUE NOTE 1958年録音)

   Twobonescurtisfuller

いささか旧聞に属しますが、今年の4月に、ブルーノート・マスター・ワークス「世紀の発掘コレクション」として、30タイトルのCDが発売になりました。録音時には発表されなかったものばかりですが、その中の10タイトルは、マイケル・カスクーナの発掘により、1979~80年に日本のKingレコードから初めて発売されています。僕はそのLPを数枚持っていますが、これは持っておらず、聴きたかったものなので、今回のCD化はありがたいです。

メンバーは、カーティス・フラー(tb)、スライド・ハンプトン(tb)、ソニー・クラーク(p)、ジョージ・タッカー(b)、アル・ヘアウッド(ds)。トロンボーンが2本ですが、フラーの相方が、スライド・ハンプトンなのにはびっくりしました。二人が正面切って共演しているのは、これだけのようです。ピアノはソニー・クラークで、聴く前からワクワクします。

曲は全てオリジナルです。フラー作が、「Fuss Budget」、「Oatmeal Cookie」、「Da-Baby」、「Pajama Tops」、「Loquacious Lady」、「Mean Jean」の6曲に、ハンプトン作「Slide's Ride」の合わせて7曲。全て参加ミュージシャンのオリジナル曲という思い切った選曲ですが、どこかしら聴いたことがあるメロディも出てきます。

2本のトロンボーンの柔らかく丸みを帯びたアンサンブルやソロ、タッカーの重量級ベース、クラークの哀愁ピアノと、聴きどころが多い作品。「Fuss Budget」は、2本のトロンボーンの掛け合いで始まるマイナー調の佳曲。フラー(tb)やクラーク(p)も快調で一番よかった。「Da-Baby」は、タッカー(b)の粘りのあるソロが入るブルージーな演奏。唯一のハンプトンの自作「Slide's Ride」は、アップテンポで、うなりを伴うテーマ部をはじめハンプトン(tb)の豪快なプレイが印象的。

【海野宿】

所在地:長野県東御市本海野
紹介ホームページ:東御市ホームページ 海野宿

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海野宿の入り口にある標識。縦に「海野宿」と入っています。

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続く家並みに、柳や水路があったりして、宿場町の面影を残しています。

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「重要伝統的建造物群保存地区」と「日本の道百選」が刻まれている道標。

      

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立派な家で、うだつが見えます。

      

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ニ階の格子は、長短二本の組み合わせ模様が美しい海野格子というもののようです。

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資料館の前に小林一茶の句碑が建っていました。『夕過ぎの臼の谺(こだま)の寒さかな』