塩尻市のみどり湖は、農業用ため池ですが、ヘラブナ釣りが行われるなど、市民の憩いの場でもあります。その脇に、水芭蕉の群落があり、こちらも知られるようになってきました。水芭蕉は、棒状の花穂の黄色と花びらのような仏炎苞(ぶつえんほう)の白とのコントラストが美しい春の花です。この場所は、4月上旬に開花する県内では早く咲く方で、これから高原などでも咲き始めます。みどり湖の「みどり」から、エヴァー・グリーン・ナンバー(永遠の名曲)を連想し、そんな曲が収録されているCDを。
KEITH JARRETT (キース・ジャレット)
STILL LIVE (ECM 1986年録音)
永遠の名曲が収録されているとともに、演奏の方も永遠の名演というべき名盤で、お持ちの方が多いのではないでしょうか。今まで、LPで聴いていたのですが、今回、「Billie's Bounce」が追加収録されているCD(2枚組)を購入しました。また、リンクを貼っていただいてるdodge(bs)さんのブログで、ポール・デズモンド作曲「Late Lament」が取り上げられ、いい曲だとの思いを新たにしたのですが、このアルバムでキース・ジャレットが選曲しているので、改めて聴いてみました。
メンバーは、キース・ジャレット(p)、ゲイリー・ピーコック(b)、ジャック・デジョネット(ds)。この3人は、何の注釈も必要のないミュージシャンばかりです。ジャック・デジョネットですが、僕はこの人のドラムを聴くと、華やかで多彩で桜の花びらなどがあちこちと舞うような連想が浮かび、勝手に、百花繚乱ドラムスと名付けています。
曲は、スタンダードが主です。「My Funny Valentine」、「Autumn Leaves」(枯葉)、「When I Fall In Love」(恋に落ちたとき)、「The Song is You」(歌こそは君)、「Come Rain or Come Shine」(降っても晴れても)、ポール・デズモンド作「Late Lament」、「You and the Night and The Music」(あなたと夜と音楽と)~「Extension」(キース・ジャレット作)、Intro(キース・ジャレット作)~「Someday My Prince Will Come」(いつか王子様が)、チャーリー・パーカー作「Billie's Boucne」、ベニー・ゴルソン作「I Remember Clifford」。
このトリオによるスタンダード・ナンバーの演奏は、フレッシュで躍動感に満ち、時々刺激的で素晴らしいものです。このアルバムの演奏も即興演奏という言葉に相応しいものばかりですが、ことに「Autumn Leaves」、「You and The Night and The Music」、CD追加の「Billies Bounce」あたりは聴き逃せません。ポール・デズモンド作「Late Lament」は、キース・ジャレット(p)が、クラシカルなイントロから自然と美しいテーマに入っていき、幻想的ともいうべきソロを弾いています。
【みどり湖と水芭蕉、カタクリの花?】
所在地:長野県塩尻市金井
すぐ近くに咲いていた花(カタクリでいいと思うのですが、知っている方は教えてください。)