安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

山田洋次監督の映画「たそがれ清兵衛」を観て、藤沢周平の原作を再読しました。映画も小説も面白い。

2023-04-26 19:30:00 | 映画・DVD・テレビ

(映画)たそがれ清兵衛

ある方のブログに、『映画「たそがれ清兵衛」を見て庄内地方へ行ってみたくなった』とあり、俄然その映画を見たくなり、借りてきたDVDで初めて観ました。

(あらすじ)

海坂藩の下級武士である井口清兵衛は妻を病気で亡くし、幼い娘2人や年老いた母と貧しくも幸せな日々を送っていた。家族の世話や借金返済の内職に追われる彼は、御蔵役の勤めを終えると同僚の誘いを断ってすぐに帰宅してしまうため、“たそがれ清兵衛”と陰口を叩かれていた。ある日、清兵衛は幼なじみの朋江を救ったことから剣の腕が立つと噂になり、上意討ちの討手に選ばれてしまう。

(監督、出演)

監督 山田洋次
原作 藤沢周平 (原作は、たそがれ清兵衛、祝い人助八、竹光始末の3つです。)
脚本 山田洋次
   朝閒義隆
撮影 長沼六男
音楽 富田勲

出演 真田広之(井口清兵衛)、宮沢りえ(飯沼朋江)、小林稔侍(久坂長兵衛)、田中 泯(余呉善右衛門)

なお、本作は、第76回(2004年)アカデミー賞(外国語映画賞)にノミネートされました。

(感 想)

素晴らしい時代劇で、感激しました。小説「たそがれ清兵衛」と筋が違うと思いながら見ていたのですが、エンドロールで藤沢周平の3つの小説が原作と出てきたので、納得しました。脚本が良いのに加え、俳優陣、セットやロケもよく、実際に江戸末期の日本の様子が現出しているかのようでした。

(映画のシーンから) ちょっと横から撮ったので、画面はぶれています。

清兵衛(真田広之)が一日の務めを終えて、お城から出てくるシーン。後ろで嘲笑しているのがわかります。

清兵衛の自宅。藁屋根の家で、煙が出ているのがすごい。手がかかっています。

畑仕事の場面。

清兵衛の娘二人。二人の子役が、演技とは思えないほど、自然体でした。

春の景色が美しい。庄内地方の光景でしょうか。

飯沼朋江(宮沢りえ)。二人の子供を呼んでいるところ。

清兵衛が追ってとしての支度の手伝いを朋江に頼んでいる場面。

清兵衛が追手として、激闘に勝って、自宅に戻ったところ。思いもかけず、朋江が待っていてくれて・・・。

(参考)【たそがれ清兵衛 予告編】

『たそがれ清兵衛/予告編』を再生|

(小説 たそがれ清兵衛)

作者プロフィール

   

   

「たそがれ清兵衛」文庫本カバー

   

目次。映画には、「たそがれ清兵衛」と「祝い人助八」が原作として用いられました。

(本書の内容紹介)

   

(小説 竹光始末)

   

「竹光始末」文庫本カバー

本書の内容紹介