レンタルDVDで、NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」(1987年放映)を見ました。当時、平均視聴率39.7%を記録したドラマです。併せて、佐藤貴浩著「奥州の竜 伊達政宗」(角川新書)を読みました。
DVDのパッケージ
(概要)
知恵と才覚で仙台62万石の礎を一代で築いた男、伊達政宗。信長、秀吉、家康という3人の天下人と同時代を生き、天下取りの夢こそかなわなかったものの、「独眼竜」とおそれられ、秀吉や家康からも一目置かれた奥州の覇者の生涯を、現代的なタッチでロマン豊かに描いた大河ドラマ。(NHKの解説から)
(出演など)
渡辺 謙、藤間遼太、嶋 英二、北大路欣也、岩下志麻、桜田淳子、後藤久美子、秋吉久美子、竹下景子、
三浦友和、西郷輝彦、大滝秀治、いかりや長介、村田雄浩、竜 雷太、神山 繁、寺泉 憲、林 与一、陣内孝則、
奥田瑛二、樋口可南子、原田芳雄、八千草薫、津川雅彦、勝新太郎 ほか
脚本:ジェームス三木
音楽:池辺晋一郎
○1987年 放送
(感 想)
伊達政宗の生涯を概観できる優れたドラマでした。ジェームス三木さんの脚本が良くできているのが、成功の要因だと思いますが、政宗の生涯そのものがドラマティックで、エピソードに満ちていて、ドラマになりやすいということもあるのかもしれません。
出演俳優が豪華です。当時、あまり知られていなかった渡辺謙(政宗役)さんは、はまり役とも言える演技でしたし、勝新太郎(秀吉)、津川雅彦(家康)さんも、役柄に相応しかった。女性陣では、岩下志麻(政宗の母)、八千草薫(高台院、秀吉の正室)さんは品が感じられました。
物語が進むに連れてわかってくるのが、伊達家の家臣の有能さで、さすがに名門の大名家だけのことはあります。演じた西郷輝彦(片倉景綱)や三浦友和(伊達成実)さんも、次第に重厚な感じを醸し出していました。
(ドラマの場面から、大阪夏の陣のあたりの映像です)
渡辺謙(伊達政宗)
拍子
(おおまかな内容)
(著者略歴)
(感 想)
伊達政宗の書状(文書)は、4500も残っているそうで、一次資料のその書状をベースに、政宗の生涯を述べた新書です。書状は、素人にもわかるように現代語訳で記されています。また、当時の情勢についても、要領よく記載されていて、わかりやすかった。
政宗のエピソードは、多数ありますが、新しい研究を踏まえ、再考されているものもあります。例えば、政宗毒殺事件について、通説がいいのかどうか迷っていると記しています。政宗は、和歌・絵画・茶について造詣が深いなど教養人としての側面も記され、楽しんで読めました。
(本書のページから)