長野市の回りの山には雪が積もり始め、低い山に行っても既に花を見ることができません。その代わりの意味も含めて、自宅の庭に丈夫そうなパンジーを植えてみました。久しぶりに植えたものですが、結構きれいに咲いてきて目を楽しませてくれます。高山植物の花が好きなのですが、園芸種も、特にこういう季節にはありがたいものです。きれいなピアノとベースを。
NIELS.H.O.PEDERSEN (ニールス・ぺデルセン)
FRIENDS FOREVER (Video Arts 1995年録音)
副題に「in memory of Kenny Drew」とあり、ピアニストのケニー・ドリューへの追悼作品です。ぺデルセン(b)は、1964年のドリュー(p)との初共演以来、1993年8月に彼が亡くなるまで共演を続けた仲です。本作は、ドリューとも親交の厚かった木全信さんのプロデュースによりコペンハーゲンで録音されたものです。
メンバーは、ニールス・ぺデルセン(b)、リニー・ロスネス(p)、イオナス・ヨハンセン(ds)。ぺデルセンの意向によるロスネスの起用については、彼女の近年のアルバムを聴くと、モーダルで激しい演奏が多いので意外だったのですが、美しい音色と押さえた表現によって、追悼作品に相応しいプレイを行っていて、成功しています。
曲目は、ドリューが生前よく演奏していたものが中心です。スタンダードが「Hush a Bye」(ハッシャバイ)、「Someday My Prince Will Come」(いつか王子様が)、「Elvira Madigan」(モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番から『みじかくも美しく燃え』)、「Lullaby of The Leaves」(木の葉の子守歌)、「The Shadow of Your Smile」(いそしぎ)、「Sometime Ago」、「Days of Wine and Roses」(酒とバラの日々)、それに、ぺデルセン作の「Kenny」と「Future Child~Frineds Forever」。
ドリューへの追悼の想いが伝わってくるアルバムで、抒情が溢れています。ロスネス(p)の好演ぶりが目立ち、アップテンポの「Lullaby of The Leaves」では切れがよく、バラード「Kenny」や「The Shadow of your Smile」では、じっくりとメロディに沿って演奏するなど幅の広さが伺えます。ぺデルセンがこの録音のために書き下ろした「Kenny」は、親愛と鎮魂の気持ちを込めた曲だと思われ、宗教曲のような荘厳さを感じます。ぺデルセン(b)は、「Hush A Bye」や「Future Child~Friends Forever」などでも風格の感じられるソロをとっています。
【長野市自宅の小さな庭】
道路から撮影。
小さな庭ですが、いくつか花木を植えてあります。
花壇をまあ適当に二か所作ってあります。色彩があると華やぎます。
もう一つの花壇スペース。
昨夜はこちらも雪が降り、交差点と歩道はアイスバーンでしたので、ススキノは転倒者続出でした。
木全信さんがプロデュースした作品は300枚以上ありますが、質が高いですね。金太郎飴の日本人プロデューサーは木全信さんに学ぶべきでしょう。
ケニー・ドリューとぺデルセン、交互作用で素晴らしいアルバムを遺してくれました。リニー・ロスネスはぺデルセンの意を汲んだプレイです。
札幌には毎年冬にお邪魔していますが、冷え込みによる道路の凍結は、すごいですね。あまり酔わないようにしないと転びます。でも、今シーズンも出かけようと友人と予定を立てているところです。
リニー・ロスネスについては、CDをもっていたり、コンサートでも聴きましたが、このアルバムのプレイはよいですね。僕の好みのせいでもありますが、弾き過ぎになってきているように思えます。
今晩は
ペデルセン・トリオのこのアルバム、
私も山梨に持ってきて、久しぶりに聴いてみました。
リニー・ロスネスのピアノ・タッチはいつもより優しく感じます。
それもケニー・ドリューを偲んでのことなのでしょうか。
選曲についても木全信さんの意向が強く反映されているものと思われます。
良いアルバアムのご紹介、ありがとうございました。
自宅に花がある生活は良いですね。
コメントありがとうございます。このアルバムですが、リーダーが出過ぎることもなく、ピアノもそうで、バランスがとれています。恩師のドリューに寄せる彼らの思いがそうさせたのかもしれません。
花がきれいに咲いてくれたので、つい写真に撮りました。