ヴァイオリンの荒井里桜さんのミニコンサートが、ランチタイムにあったので、聴いてきました。
「サントミューゼ・マチネ 2023年度下半期」のチラシ。
(出 演)
ヴァイオリン:荒井里桜
ピアノ:津田裕也
荒井さんは、東京芸大卒業後、ローザンヌ高等音楽院卒業。第15回東京音楽コンクール第1位、第87回日本音楽コンクール第1位。N響、ローザンヌシンフォニエッタなどと共演。現在、ジャニーヌ・ヤンセン氏に師事。津田さんは、東京芸大、ベルリン芸大で学び、2007年仙台国際コンクール優勝、2011年ミュンヘン国際コンクール特別賞受賞。ソリスト、室内楽奏者として活躍。東京藝大准教授。詳しくは下記をご覧ください。
(曲 目)
マスネ:タイスの瞑想曲
ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌) (アイルランド民謡)
ヴィエニャフスキ:創作主題による変奏曲 作品15
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調 作品13
第1楽章 アレグロ・モルト、第2楽章 アンダンテ、第3楽章 アレグロ・ヴィヴォ、
第4楽章 アレグロ・クアジ・プレスト
エルガー:愛の挨拶 (アンコール曲)
(感 想)
大友直人さん(指揮者、高崎芸術劇場音楽監督)がプロデュースする若手演奏家プロジェクトの第一弾として2020年10月に高崎芸術劇場でリサイタルを開催し、その時のライブ録音のCDも出ているので、荒井さんの名前だけは知っていました。聴きたいと思っていたので、今回はちょうど良い機会でした。
1時間のコンサートでしたが、もう少しいろいろと聴きたくなる、充実した演奏でした。ヴィエニャフスキの「創作主題による変奏曲」は、最初のヴァイオリンだけによる独奏が、かっこよくて惹きつけられ、技巧を尽くした変奏も華やかで良かった。
フォーレのヴァイオリン・ソナタ第1番は、実演で初めて聴いたので、それだけで嬉しかったのですが、第4楽章が伸びやかで、特に印象に残りました。今後、荒井里桜さんにも注目したい。
(プロフィール)
【荒井里桜ホームページ】
Rio Arai 荒井里桜(@rio__vn) • Instagram写真と動画
【津田裕也ホームページ】
津田 裕也(ピアノ) Yuya Tsuda, piano (hirasaoffice06.com)
(あらかじめ聴いたCD)
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番。レイモン・ガロワ・モンブラン(vn)、ジャン・ユボー(p)。(ERATO 1969年録音)
このソナタは、フランス語を話している感じがするような気がします。聴いたのは、フランスの演奏者によるものです。
(帰宅して聴いたCD)
ヴィエニャフスキ:創作主題による変奏曲 作品15。マラト・ビゼンガリエフ(vn)、ジョーン・レナハン(p)。(NAXOS 1992年録音)
本日のコンサートにおける荒井里桜さんの演奏が良かったので、帰宅して同じ曲を聴きました。
このCDには13曲収録されていて、小品集として楽しめます。第1曲目の「モスクワの思い出」は、日本でもよく知られているロシアの歌曲「赤いサラファン」による変奏曲です。