お昼休みに近くの本屋でパソコン雑誌を立ち読みしてきました。ヴォーカルのレコードをCD化しようと考えていて、簡便な方法はないか調べるためですが、曲目の入力・印字など面倒だという気がして今のところ手を出しかねています。BGM代わりに聞こえてくるラジオ放送では、ギター独奏の「禁じられた遊び」がかかっていて、ギターを聴きたいと思いました。
ANDRE CONDOUANT (アンドレ・コンダン)
BROTHER MEETING (DEBS 1970年録音)
フランスのギタリストですが、出身はフランスの海外県、西インド諸島(カリブ海)のグアドループです。このアルバムは、70年代のジャズ喫茶でもかかっていたので、懐かしい名前だといわれる方もいると思います。アンドレ・コンダン(この読み方でいいのかな?)の初リーダー作です。
収録曲目にも「Blues For Wes」があるように、ウェス・モンゴメリーに親しんでいるようで、この曲ではオクターブ奏法により曲を盛り上げています。アルバムの写真から見る限り、指で直接ギターを弾いているようです。そのせいもあるのか、音は柔らかですが、かなりブルージーです。ギターの前はベースをやっていたので、そのことも奏法や音に影響しているのでしょうか。
全6曲はすべてAndreの自作ですが、彼のギターを中心としたオーソドックなモダン・ジャズであり、すべていいのでたまに聴いています。共演者は、Edd Lou (p)、Percy Heath(b)、Connie Kay(ds)というメンバーで、モダン・ジャズ・カルテットの二人はミッシェル・サルダビー(p)のDEBS盤にも起用されていました。
1966年にアニー・ロスのサイドメンとして、フランクフルト・ジャズ・フェスティヴァルに参加してMPSにその時の録音があります。その感謝の意味もあるのか、「Ballad For Annie」という曲(このAnnieは、たぶんAnnie Rossのことだと推測します)も本アルバムで演奏されます。最初の「Brother Meeting」から最後の「Astrakan」まで、じっくりと聴かせてくれる好作品です。