安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

タル・ファーロー THE ARTISTRY OF TAL FARLOW

2009-10-17 13:24:42 | ギター

デジタルカメラが壊れたので、5年ぶりに買い替えました。カメラは全くわからないので、店頭でデザインが気に入った「リコーCX2」にしました。奥さまの評価は、おじさん向けな感じだから、合ってるんよとのことです(苦笑)。秋も深まってきたので、渓谷の景色でも撮りにいきたいところです。秋といえば、まず思い浮かぶ曲「Autumn in New York」が入ったアルバムです。

TAL FARLOW (タル・ファーロー)
THE ARTISTRY OF TAL FARLOW (Verve 1954年録音)

 Theartistryoftalfarlow

タル・ファーローというと、エディ・コスタ(p)、ヴィニー・バーク(b)と組んだトリオで録音した「Tal」、「The Swinging Guitar」という2作品が知られています。しかし、本作品はそれらに劣らず素晴らしく、また、収録曲の好みもあり、彼の作品中では、聴いた回数が多いものです。

ロサンゼルス録音であり、顔ぶれはユニークです。タル・ファーロー(g)、ジェラルド・ウィギンス(p)、レイ・ブラウン(b)、チコ・ハミルトン(ds)というメンバー。サイドメンは、それぞれタルの伴奏役として心得たプレイぶりで、リズムはかなり快適です。

曲目は、「I Like to Recognize The Tune」、「Strike Up The Band」、「Autumn in New York」、「Little Girl Blue」、「Have You Met Miss Jones」、「Cherokee」というスタンダードに、タルの作曲による「And She Remembers Me」、「Tal's Blues」で全8曲。「Tal's Blues」は、ウィンギンス、ブラウンのソロやハミルトンがスティックでプレイするなど、サイドメンも活躍するよいトラックです。

スピード感溢れる「Cherokee」は、タルのテクニック発揮のトラックですが、「Autmn in New York」、「Little Girl Blue」という2曲のバラードで、繊細なプレイぶりを聴くことができます。太い音色に、短めの音を用いて、ミディアム以上の曲ではよくスイングします。それに加え、バラードでは、たくましさの中に優しさがうかがわれて、聴き入ってしまいました。

購入したカメラです。バックのジャケ写真は、ローズマリー・プリンツ。

Dejitalcamerarichocx2



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6 コメント

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こんにちは (bob)
2009-10-17 17:41:08
こんにちは
秋といえばこの曲、ですね。
このアルバムはドラムが参加しているので、重心が低く他のトリオ盤より好きです。リズム隊は軽快で、レイ・ブラウンのベースが太いですね。個人的には冒頭A-1,A-2でタルのギターにすっかり引き込まれてしまいます。

紹介盤はUS盤でしょうか?
僕の所有国内盤はジャケに「Autumn in New York」と黄色いロゴの入ったやつです。
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bobさん コメントありがとうございます。 (azumino)
2009-10-17 23:33:23
bobさん コメントありがとうございます。

タルの作品は、僕もドラムスの入っている方が好みです。「Straike Up The Band」もダイナミックで素晴らしいですね。

僕の調べられた範囲での情報になりますが、このアルバムは(EPを除き)2回再発され、3回出されています。それは、

①Norgran 1014 (1954年)
②Norgran 1097 (1956年)
③Verve 8184   (1957年)

①のジャケットは、ノーマン・グランツの写真によるもので、それがブログに掲げたジャケットデザインです。②は、①のところにAutumn in New Yorkの文字を被せて、副題としたもの。③はChuk Stewartによる、秋の公園から眺望したニューヨーク市街を撮影した写真を使用しています。そして、タイトルもAutumn In New Yorkとしています。このジャケットもいいですよ。

僕が現在持っているのは、日本で紙ジャケでCD復刻されたものです。、最初に出されたNorgran 1014のものを使用しています。LPは、CDに買い換えました。
bobさんのお持ちのものは、②のデザインということになるかと思います。
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ご丁寧にジャケの解説ありがとうございます。 (bob)
2009-10-18 00:03:30
ご丁寧にジャケの解説ありがとうございます。

そうでした! 元々のタイトルは『THE ARTISTRY OF TAL FARLOW』でしたね。
①はシンプルでいいですね。僕が以前持っていたプラケCDのジャケは③の風景写真のヴァージョンで、このCDでこのアルバムが好きになった経緯があります。当時はデザイン的にこれがオリジナルデザインかと思い込んでいました。

ギタリストがギターを抱えた写真は概ね好きなので、いまではこのタルの写真ジャケが一番好きです。
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ジャケットデザインは、再発の際に変更されること... (azumino)
2009-10-18 18:42:30
ジャケットデザインは、再発の際に変更されることも多いですね。このアルバムのレーベル表記を、VerveではなくNorgranとすればより正しかったかと思います。

このごろはCDを買うことも多くなりましたが、ことジャケットに関しては12インチがほしくなります。残念ながら資力が伴わないので、レコード店では、よく眺めてから元に戻すようにしています(笑)
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azumino さん、こんばんは。 (duke)
2009-10-20 22:29:24
azumino さん、こんばんは。

ファーローの超絶とまで言われたテクが聴けるアルバムですね。サイドのソロは少ないのですが、ブラウンのウォーキング・ベースは絶妙です。

ジャケはニューヨークの秋を思わせるVerve 8184が好きです。それにしてもジャケ違いにタイトル違い、あっと驚く同じ音源!を何度聴いたことか。(笑)
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dukeさん コメントありがとうございます。 (azumino)
2009-10-21 21:34:14
dukeさん コメントありがとうございます。

Verve 8184の写真もそれらしくていいですね。長野はまだ紅葉が平地では始まりません。温暖化の影響でしょうか。

タルは、あまりにもエディ・コスタ入りのトリオばかり推奨されてきたせいか、そこで聴くのをやめてしまう人が多いように思います。
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