上田市海野町の「犀の角」でモーニング。店内にはステージが設けられ、演劇公演などの催し物が行われます。オムレツなど美味しいモーニングでした。ライブ公演を収録したアルバム。
STAN GETZ (スタン・ゲッツ)
AT MONTREUX (Polydor 1972年録音)
スタン・ゲッツ(ts, 1927~1991年)は、プレスティッジやヴァーヴ、コンコードといったレーベルに多数の録音を残していて、今なお、人気があるように思います。そのゲッツが、1972年3月に「Captain Marvel」(Verve)を録音し、そのあと、モントルー・ジャズ・フェスに登場しましたが、本作はそのライブ盤。
メンバーは、スタン・ゲッツ(ts)、チック・コリア(フェンダー・ローズ)、スタンリー・クラーク(b)、トニー・ウィリアムス(ds)。チック・コリアは、自分自身のバンドを結成したものの、あまり仕事がないので、ゲッツのバックバンドの仕事を得たようです。
(英文表記)Stan Getz(ts)、Chick Corea(Fender Rose)、Stanley Clarke(b)、Tony Williams(ds)。
曲目は次のとおり。
1 Time's Lie (Chick Corea, Neville Potter)
2 Lush Life (Billy Strayhorn)
3 I Remembr Clifford (Benny Golson)
4 La Fiesta (Chick Corea)
チック・コリア作の名曲「La Fiesta」をはじめ、「Lush Life」、「I Remember Clifford」など、よく知られている曲が演奏されています。
1970年代は、いわゆるフュージョンの時代で、ジャズ喫茶でも、チック・コリアの「Return to Forever」が流れていたのを覚えています。この時期、スタン・ゲッツ(ts)は、彼なりにフュージョンにアプローチしていると思われますが、メロディアスなアドリブを繰り広げて、違和感がありません。注目は、「Time's Lie」と「La Fiesta」ですが、チック・コリアのフェンダー・ローズの響き、トニー・ウィリアムスの重量級ドラムス、スタンリー・クラークの縦横なベースライン、主旋律をつなぐ装飾フレーズをさりげなく吹くゲッツと、意外によい。