家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

筍と麿君

2010-04-06 06:43:36 | Weblog
友人から大小入り混ぜて筍をたくさんいただいた。

イチバン大きい物をテーブルに乗せて皮を剥こうと思った。

皮剥きは私の担当だ。

新聞紙を敷いて広げた上に筍を乗せた。

麿君が「ギョッ」となりテーブルに乗ってきた。

恐る恐る近づいてきた。

そっと少し近づいて鼻をクンクンさせた。

臭いは獣のそれとは違うはずだ。

少し落ち着いた。

それでも大きさや筍の毛深い肌は獣そのものに見えるらしい。

油断はできない。

眼を見開き、ほんの小さな情報でも逃すまいとする。

抜き足差し足で、さらに近づいて左手で触る真似をする。

チョイ チョイ と触らぬように手を出す。

勿論筍から反応はない。

やっと襲われる心配をなくして落ち着いた。

テーブルから下りてストーブの前でゴロリと横になった。

大きな一枚目の皮外しに取り掛かった。

右手の親指の爪を利用してバキバキと剥いていった。