第129 話の 「反論 書を取り下げさせたのは小和田?」でBBさんが指摘していたクマラスワミ報告 書に対して外務省が最初に用意していた反論文書を何故すぐに引っ込めたのかと次世代の党の山田さんが第 515回の「次世代の党だけが頑張っている」で取り上げた同じ質問の時に質 問していたのだそうです。
あの時は、この質問に気が付かなかったのですが、今回、日本政府がクマラスワミ氏に直接撤回を申し入れたとの記 事で関連記事を探していて、何時もの阿比留さんが書いてくれていたのに気が付きました。
産経ニュー スより 2014.10.16
【慰安婦問題】 ク マラスワミ報告書の記述撤回要請…日本政府、ク氏に面会し直接申し入れ
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は16日午前の記者会見で、慰安婦を強制連行された「性奴隷」と認定した 1996(平成8)年の国連人権委員会の 「クマラスワミ報告書」を作成したスリランカの女性法律家、クマラスワミ元特別報告者に対し、日本政府として報告書 の一部を撤回するよう求めたことを明ら かにした。クマラスワミ氏は修正を拒否したという。
朝日新聞が8月に、韓国の済州島で慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏の証言が虚偽だったとして関連記事を取 り消したことを受けての対応。
外務省幹部によると、同省の佐藤地(くに)・人権人道担当大使が14日、米ニューヨークでクマラスワミ氏に会 い、「吉田証言」が引用された報告書の一部撤回を申し入れた。
記者会見で菅氏は「朝日新聞が慰安婦問題に関する報道が誤報であったとして取り消した『進展』があったので、ク マラスワミ氏に説明し、報告書に示された見解を修正するよう求めた。先方は『修正に応じられない』ということだっ た」と述べた。
その上で「政府としては今後、国連人権理事会をはじめとする国際社会で適切な機会を捉えて、わが国の考え方を粘 り強く説明し理解を得たい」と強調した。
クマラスワミ報告書をめぐっては、菅氏が9月5日の記者会見で「報告書の一部が朝日新聞が取り消した記事内容に 影響を受けているのは間違いない」と指摘していた。
クマラスワミ報告書では、クマラスワミ氏が特別報告者として「女性に対する暴力」をテーマに慰安婦問題を取り上 げた。吉田証言を根拠の一つとして引用 した上で、慰安婦を「強制連行された軍用性奴隷」と断定し、日本政府に法的責任の受け入れや元慰安婦への賠償などを 勧告した。
政府も少しはやる気になったのでしょうか。それにしても、外務省がもっときちんと仕事をしていればと腹を立て ながら記事を探していて、阿比留さんの記事に気が付きました。
阿比留さんも流石に、これを引っ込めさせたのが小和田とは知らないのでしょうか。ここが表面に出て来るといよい よ平成の弓削の道鏡の正体が国民の前に現れることになるのですが、政府がそれをついきゅうすることが出来るとは思え ません。
阿比留さんがこれを追及してくれれば面白くなるのですが、上からストップがかかるのじゃないでしょうか。阿比留 さんならもしかしたらその圧力を跳ね返して記事にしてくれるかもしれないと密かに期待します。
産経ニュースより 2014.10.9
【阿比留瑠比の極言御免】 ク マラスワミ報告書に反駁 幻の反論文書を公開すべき
慰安婦を強制連行された「性奴隷」と認定した1996年(平成8年)の「クマラスワミ報告書」について、6日の 衆院予算委員会で興味深い質疑があった ので紹介したい。次世代の党の山田宏幹事長が、日本政府がいったん明快な反論文書を作成しておきながら、なぜかすぐ に引っ込めた経緯をただすと、岸田文雄 外相はこう答弁した。
「文書に関し、詳細すぎるといくつかの国から指摘を受けて、簡潔な文書を改めて出した。(初めの)文書は、現状 では取り扱いは非公開となっている」
この幻の反論文書の内容については産経新聞は今年4月1日付紙面で既報だ。簡単におさらいすると、クマラスワミ 報告書に対して、具体的な事例を示して次のように反(はん)駁(ばく)している。
「客観的資料は無視し」「事実調査に対する姿勢は甚だ不誠実」「無責任かつ予断に満ちた」「軽率のそしりを免れな い」「歴史の歪(わい)曲(きょく)に等しい」…。
その上で国際法上、「いわゆる『従軍慰安婦』の制度を『奴隷制度』と定義することは法的観点からは極めて不適当 である」と指摘し、クマラスワミ報告書は「かえって問題の真の解決の妨げとなることを深く懸念する」と結論する。
報告書は、慰安婦狩りを証言し、朝日新聞もこのほど記事を取り消した吉田清治氏の著書などに依拠しているのだか ら当然だろう。
今月6日の質疑で山田氏が「なかなか良く書けている。日本の立場を説明できる文書だ。ぜひ公開してほしい」と求 めたほどで、今読んでも違和感はない。
ところが、現実にはこの反論文書は撤回され、慰安婦募集の強制性を認めた河野談話や、元慰安婦への支援を行うア ジア女性基金の取り組みを紹介した簡略版の文書に差し替えられる。クマラスワミ報告書への直接的な批判は圧縮され、 抑制的なものとなった。
歴史の事実関係は一切争わず、「法的には決着済み」「もうすでに謝罪している」で片付けようという、われわれが 見慣れた日本の「事なかれ外交」に落ち着いたわけである。
とはいえ不思議なのは、当初は日本側も「日本政府として法的に反論すべきことはしていく」(当時の橋本龍太郎首 相)などと強気だったのに、その後は反論文書自体をなかったことにしていることだ。
そもそも、一度は関係各国に配布された公の文書だったはずの反論文書が、現在では日本国民にも「非公開」とされ ている理由がさっぱり分からない。
当時、反論文書に対して中国や韓国、北朝鮮などの国や日本の人権派弁護士やNGO(非政府組織)が反発したこと は分かっている。ただ、それと政府の方針転換が直接結びついているのかは藪の中だ。
反論文書が取り下げられた経緯について、現在の外務省幹部はこういう。
「われわれが調べても分からない。だが、きちんと間違いを指摘したもとの反論文書と簡略版はまるで別のシロモノ だ。いつか反論文書は公開すべきだ」
反論文書を公開すれば、安倍晋三政権が歴史を修正しようとしているのではなく、日本政府は平成8年当時から、慰 安婦問題の事実関係についてこう認識していたのだと内外に示すことができる。無意味な非公開指定はさっさと解くべき である。(政治部編集委員)
このクマラスワミ報告書の件 は下の動画の10分前頃から13分頃までです。
第 515回の動画は前半部分だったので全く気が付きませんでした。今まで、これが大きな話題になって いないところを見ると、やはり、政府としてはスルーしたいのじゃないでしょうか。何とか大問題にしたいものですね。