VWが、第5834回の「独VW、米排気ガス検査での不正認める」で取り上げたときに意外とあっさりと不正を認めたことに驚いて、早く認めて、早期解決を計ったのかなと、半ば、その対応の早さに感心したものですが、どうやら、甘かったようです。
何と、裏で、一年以上も前から争っていたようです。やはり、西欧人は一筋縄では行かないようです。日本だったら、徹底的に叩かれていたのじゃないでしょうか。
とはいえ、これが、表に出たからには、流石のVWも世界の顰蹙からは逃れられないでしょうね。いよいよ、崩壊もありそうですよ。
ロイターより 2015年 09月 25日
焦点:独VWの不正告白、当局と繰り広げた長期攻防の舞台裏
[ワシントン/デトロイト 24日 ロイター] - 自動車業界史上、最大のスキャンダルの1つに身を置くことになった独フォルクスワーゲン(VW)(VOWG.DE)。世界最大の販売台数を誇る自動車メーカーが排ガス規制を不正に回避したと告白したのは、奇しくも米カリフォルニア州での低公害輸送に関する会議の直前だった。
1年以上も調査官をかわした末、VWは米環境保護局(EPA)とカリフォルニア州当局の幹部2人に不正を認めた。
それは、経緯に詳しい人物2人によれば8月21日の出来事で、VWは事件が公になるほぼ1カ月前に規制当局の圧力に屈していたことになる。それまでの 約1年間、VWは自社のディーゼル車が一般道路での走行時に排気ガス中の有害物質の水準が急上昇するのはエラーだと主張し続けた。
米当局は9月18日に問題を公表。試験走行時に排ガス規制に適合するようにモードを切り替えるソフトウエアが、世界中で販売された自社製ディーゼル車 の約1100万台に搭載されていたことをVWは認めた。実際に問題が発覚してから米規制当局がそれを公にするまでに1カ月程度かかったのは、当局が対応の 準備に時間を要したからだ。
EPAはVWに対し、最大180億ドル(約2.17兆円)の罰金を科すとしている。同社はまた、集団訴訟などでさらに何十億ドルもの費用がかかる可能 性もある上、刑事捜査にも直面。ウィンターコルン最高経営責任者(CEO)が引責辞任し、経営陣は混乱した状態にある。関係筋によると、米国法人の社長を 含む複数の幹部も処分される。
一貫して否定し続けるというVWの姿勢に直面しながら、調査官は同社の体系的な不正をどのように暴いていったのか──。今後同社に科されるであろう制裁や、より厳しい調査を受けることになる自動車業界にとって、現在に至るまでの経緯はさまざまな意味合いを持つかもしれない。非協力的な同社の態度は、米政府による罰則措置に影響を与える可能性もある。
規制当局者たちは当初、VWが不正行為について冒頭の会議場で認めたことに驚いたという。EPA交通・大気汚染管理局のクリストファー・グランドラー 局長は会議でスピーチをする数分前、VWの代表者から不正について聞かされた。事情に詳しい複数の関係筋によれば、カリフォルニア州大気資源局 (CARB)の参加者らも口頭で伝えられたという。
この経緯について、VWはロイターに対しコメントを差し控えた。
2009年までVW米国法人で環境対策の責任者を務め、2011年に退職したノルベルト・クラウス氏は、米国法人でディーゼル車の開発に関わった人は1人もいないとし、「ソフトウエアの変更について何も知らない」とロイターの電話取材に答えた。
<1年以上の疑惑に終止符>
正式にVWが不正を認めたのは9月3日、同社幹部とEPA、カリフォルニア州当局者らとの電話会議でのことだった。
それ以前に、VWとアウディが来年発売予定のディーゼル車の承認を保留するとEPAが警告していたことが、同社米国法人のエンジニアリングと環境対策 の責任者であるスチュワート・ジョンソン氏と同社の弁護士に送った書簡で明らかになった。書簡にはEPAの行動スケジュールの一部が詳細に記述されてい た。
このようにしてVWと米当局側との15カ月間に及ぶやり取りは終止符が打たれたと、複数の関係筋は明かす。EPAなど米規制当局側は、VWのディーゼル車が通常走行中に基準を超える有害物質の窒素酸化物(NOX)を排出していると疑うようになっていた。
VWは2008年、いわゆる「クリーンディーゼル」エンジン搭載の「ジェッタTDI」(2009年モデル)を大々的に宣伝した。2008年に開催され たロサンゼルス自動車ショーでは「グリーンカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたそのエンジンは、ディーゼル乗用車が全体の半数を占める欧州と比べ、僅かな シェアしかない米国販売を拡大する突破口と見られた。
<祖父のディーゼル車>
クラウス氏は2008年当時、米規制当局へのプレゼンテーションで「これは祖父のディーゼル車とは違う」と語っていた。同氏らVW側はカリフォルニア州を含むすべての州の汚染基準に適合すると主張していた。
その約10年前から、VWやマツダ(7261.T)など他の自動車メーカーは業界団体「ディーゼル・テクノロジー・フォーラム」を設立し、ディーゼル 車に対する規制緩和を求めロビー活動を行っていた。2005年にはディーゼル車に対する税控除も実施された。2009年にVWのジェッタが発売されると、 米国の販売代理店では完売が相次いだ。
一方ほぼ同時期に、欧州の規制当局は各社が主張するディーゼル車の排ガス水準に懐疑的になっていた。2013年に発表された欧州委員会(EC)の調査 は、欧州の自動車メーカーが試験の抜け穴を利用していると結論付けた。ECの別の調査結果でも、欧州メーカーが販売するディーゼル車は試験走行と一般走行 で結果に相違があることが示された。
CARBのスタンリー・ヤング氏によると、EC規制当局が米国での路上走行時のデータを求めているのを受け、カリフォルニア州は調査を開始したという。
データ作成は2013年2月、輸送車両の環境適合性などを調査する非営利団体の国際クリーン交通委員会(ICCT)に委託され、ウエストバージニア大学(WVU)の研究者たちが行った。
WVUの研究チームによると、2013年春に7週間にわたってVWのジェッタ(2012年モデル)と同パサート(2013年モデル)を、ディーゼルエ ンジン搭載のBMWのX5と一般道で比較走行した。その結果、BMW車の排ガス水準は試験走行時の範囲内に収まっていたが、ジェッタは法定基準の 15─35倍、パサートは10─20倍も上回っていた。
その後間もなくしてWVUがテストした同じ2台を、CARBの施設で試験走行したところ、排ガス基準内に収まる結果となった。
それから1年間かけてWVUの研究チームはデータを分析。その結果をカリフォルニア州サンディエゴで昨年3月31日に開催された会議で発表した。
<警戒強めた米当局>
この調査結果について「米国とカリフォルニア州にとって明らかに問題だと、幹部たちは警戒を強めた」とCARBのヤング氏は話す。
ヤング氏によると、昨夏に始まったカリフォルニア州当局者らとVWとの話し合いで、VWのエンジニアは調査データとその手法に異議を唱え、結果の信ぴょう性を損なおうとしたという。「断固反対する態度だった」と同氏は振り返る。
EPAによると、VWは昨年12月2日に独自の調査結果を持ち出し、基準を超えていたのは「さまざまな技術的問題と予期せぬ走行中のコンディション」のせいだと主張した。その後、VWはエンジン制御ソフトを修正するためのリコール(回収・無償修理)に同意した。
CARBのエンジニアたちはテストを続け、VWによるソフト修正でも排ガスが大きく減少しないことを明らかにした。事態の打開につながったのは、車のコンピューターシステムに保存されていた診断データを調べたときだった。
ヤング氏は「いくつか非常に不思議な異常を発見した」と言う。
「例えば、通常とは逆に、車は温まった状態よりも冷えた状態での方がクリーンに作動していた。普通は温まったときに汚染制御システムも最善に働く。だ が、この車は違った。明らかに何か違うことが起きていた。われわれは時間をかけて、彼らが合理的な説明ができないほどに十分な証拠と疑問を集めた」と同氏 は説明する。
CARBは今年7月8日、その結果をVWに提示したが、同社の立場に変わりは見られなかった。一部の当局者は、VWが試験走行時に排ガス規制モードに 切り替わる「無効化機能(defeat device)」ソフトを自社の車に搭載して意図的に法を犯しているのではないかとひそかに疑問に思っていたと、関係者の1人は明らかにした。
同ソフトは通常走行時には排ガス低減装置を無効化し、有害物質を基準値の最大40倍排出する。
「こんなふうにだまして逃げ切れると思うなんて、想像をはるかに超えている」と、1999年から2004年までCARBを率いたアラン・ロイド氏は驚きを隠せない様子で語った。
やはり、私の最初に思ったのと全く反対の対応をしていたのですから、最後の「逃げ切れると思うなんて」が世界が感じる素直な思いじゃないでしょうか。この思いは大きいですよ。こうなると、そう簡単には逃げ切れないでしょう。
遂に、国内での不正も明らかになったようです。これで、国内で擁護する機運も無くなりそうですね。益々、危機は大きそうです。
ロイターより 2015年 09月 26日
VWの排ガス不正操作、独国内で約280万台が影響の見通し=運輸相
[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツのドブリント運輸相は25日、フォルクスワーゲン(VW)によるディーゼル車の排ガス不正操作問題について、国内で約280万台が影響を受けるとの見通しを示した。
同運輸相は議会で、「国内で販売された車両も不正操作の影響を受けていることは明らかになっているが、これまでに入手した情報に基づくと、排気量 2000cc、および1600ccのディーゼルエンジンが影響を受けている」と語った。排気量1200ccのエンジンも影響を受けている可能性があるとの 見方が出ているとも述べた。
ここまでくると、一体どこまで広がるのか、想像も付きませんね。他のメーカーにもどう影響するのか、もしかしたら、ヨーロッパの自動車メーカー総倒れなんてこともあるかもしれませんよ。
ソフトバンクの終焉が現実のものになってきて いるのじゃないでしょうか。第 835回の「ソルトバンクにディスカウントの危機か」で期待しましたが、早くもその影響が出てきているよう です。
ブルームバーグより 2015/09/24
ソ フトバンク株が2年ぶり安値、保有株下落と料金引き下げ検討の挟撃
(ブルームバーグ):ソフトバンクグループ株が2年ぶりの安値水準まで売られた。政府が携帯電話料金の 引き下げ策を検討するなか、保有する中国の電子商取引大手、アリババ・グループ・ホールディングの株価が下落し、挟撃を 受けた格好だ。
株価は一時、前営業日比6.9%安となる5835円まで売られ、2013年7月16日以来、2年2カ月 ぶりの日中安値となった。日中下落率も14年2月3日以来の大きさ。終値は同6.3%安の5874円だった。
アリババの新規株式公開(IPO)後の保有株売却を制限するロックアップ期間は18日に終了。大株主に よる保有株の売却が可能となった 21日以降、アリババ株は3日連続で下落した。ソフトバンクはアリババの議決権の31.9%を保有しており、同社ホーム ページによると、23日時点の時価 総額は約5兆7000億円。
岩井コスモ証券の川崎朝映アナリストは、保有するアリババ株の時価総額が大きく、ソフトバンクの株価もロックアップ終了の影響を受けたと説明した。また政 府が携帯電話料金の引き下げを検討していることで、携帯通信各社の株式が下落基調にあると述べた。
首相官邸のホームページによると、安倍晋三首相は11日の経済財政諮問会議で「携帯料金等の家計負担の軽減は大きな課題」と述べ、具体策の検討を指示し た。総務省のホームページの高市早苗総務相の発言によれば、年内をめどに結論を出す予定。
やはり、アリババの影響が大きいようですね。こうなると、中国の崩壊こそがソフトバンクに引導を渡してくれると期待 せざるを得ません。
その上に、スプリントの格下げによる影響も 相乗効果になりそうです。今迄の、企業買収の成功パターンの神通力も終わったと言うことじゃないでしょうか。
ここで、一気に投資家が見離してくれればいいのですが、まだまだ諦めきれない投資家も多いのでしょうね。マネー ゲームはその企業の姿勢とは関係なく金だけが目的ですから売国企業なんてのは関係ないのでしょう。情けないことで す。
こちらも、面白い記事がありました。韓国の震度は日本とは基準が違うようです。こんな数字を発表しても、実際に 何時崩壊するか分からないのは間違いないでしょう。これで、何もないのに崩壊すれば笑いものですね。是非、そうなっ て欲しいものです。
中央日報よ り 2015年09月23日
「ソ ウル第2ロッテワールドタワー、震度9でも問題なし」
チョン・ラン檀国大建築工学科教授は22日、第2ロッテワールド安全管理委員会が開催した施工技術発表会でこうした耐震性能評価研究結果を公開した。
チョン教授は「国内耐震設計基準は震度7-8水準を対象にするが、ロッテワールドタワーは震度9の地震でもいかなる構造的被害が発生しないという調査結果 が出た」と述べた。続いて「ロッテワールドタワーの基礎は地上から35-40メートルの深さにある岩盤に支持され、安全 性に問題はない」と伝えた。
またロッテワールドタワーは瞬間最大風速80メートル/秒にも耐えるという。
サムスン・ポスコ・現代・ロッテなど危なそうな財閥のどれか一つが破綻すれば、連鎖破綻が起きて、韓国の崩壊にも繋 がるでしょう。一日も早く実現してもらいたいですね。何とも、待ち遠しい。
ねずさんに、第221話の「察する文化」で古武道の鹿島神流の使い手で昭和の宮本武蔵と言われたという達人国井善弥師範を教えてもらい、日本人の素晴らしさ凄さに感動させられたものです。
ところが、ねずさんが今度は合気道の達人も教えてくれました。この方も凄いです。日本人って本当に凄いですね。日本の先人の凄さを思い知らされました。現代の日本人にこの方達に匹敵する人がいるとは思えませんが、もしかしたらおられるのでしょうか。
多分、今の日本人はここまで精神を鍛えて自分を律して道を追及するだけの精神力は無いのじゃないでしょうか。この、物質文明に犯された現代にこうした方がおられるとすれば、それは、先人以上の精神力の持ち主かもしれません。どこかに、おられると思いたいですね。
この合気道があの会津戦争の西郷頼母さんが伝えたというのも初めて知りました。何時ものように、感動しながら読ませてもらいました。是非、リンク元で全文を読んでください。
その中でも、無教養な痴れ者に下手に武術を学ばせるものではないと言うのが強烈な印象として残りました。果たして、現代人に資格はあるでしょうか。
小名木善行 ねずさんの ひとりごとよ り 2015年09月23日
会津戦争と西郷頼母
…略
この会津戦争で、有名な白虎隊や娘子隊の悲劇や、家老であった西郷頼母(さいごうたのも)の活躍などが知られています。
その西郷頼母は、会津藩秘伝の「日新館正果武術」の達人です。…中略
西郷頼母はその後、榎本武揚や土方歳三と合流して、函館五稜郭に立て篭って、官軍と戦いました。
五稜郭の敗戦後、西郷頼母は捕縛され、禁固刑を受けました。
その後、福島県霊山(りょうぜん)神社の宮司となり、そこで「大東流合気武術」を開始しました。
そして明治36(1903)年、74歳の生涯を閉じました。
大東流合気武術は、八百年前、源義家の弟、新羅三郎義光が創始した源氏の武術です。
甲斐源氏の末裔である武田家が代々秘伝の武芸として門外不出のまま伝え、会津藩では、これを会津藩「合気之術」として、上級武士 の間だけで伝承してきたものでした。
そしてこの「大東流合気武術」が、西郷頼母によって、武田惣角に伝承され、戦後植芝盛平によって「合気道」と名前を変え、その植 芝盛平の弟子で、神と呼ばれた合気道の達人が塩田剛三です。
西郷頼母は、明治政府が陸軍を編成し、兵士たちに柔道や剣道を教えるようになったとき、これに異を唱えています。
武はあくまで、正道を貫き、人の和をもたらす上位者にのみ許容すべきものであって、これを一般化すれば必ず未来に禍根を招くとい うのです。
無教養な痴れ者が下手に武術を学べば、ただ乱暴狼藉のためにのみ武を用いる。
それをさせないのが本来の政道であり、本来の武であると説いたのです。…以下略
【合気道】 怪物・塩田剛三の神業と合気道VS空手の貴重映像まとめ【Aikido】
翁長が沖縄を中国に売り渡そうと画策していますが、それは、根本的に狂った考えであることを証明する話がありました。
それは、天皇と武士という動画にありました。この中に沖縄は日本であると言う素晴らしい説がありました。これは、面白いですよ。
沖縄は日本であることの証拠としての面白い話が、20分過ぎから源氏の話になり、鎮西八郎為朝が沖縄の先祖であり、為朝と坂出の仁徳天皇との繋がりなど、真実であるかどうかは分かりませんが、興味深い話が出てきます。
こんな素晴らしい話があるのですから、沖縄の人達もこれを知れば、中国に支配されたいとは思わないでしょう。と言うか、思って欲しくないですね。