昨日は飛べない帰った来たゼロ戦を怒りを込めて書きましたが、今日は、飛んだMRJを喜びを込めて書けます。とは言いながら、何度かの延期に、どうなるのだろかと心配していたので、まだ不安が残ります。
もう一つは、今年の春先に予定されていた期待の心神が未だに飛ばないことにも、素直に喜べないものがあります。同じ三菱さんなので、MRJを飛ばすことに全力を傾けたのだろうかと、好意的には取りたいのですが、やはり、何かあるのかと心配です。
と、素直に喜べないところもありますが、やはり、離陸した瞬間は感動しましたね。ネットで見ていたので、その瞬間を見ることが出来たときには、やは り、嬉しかったですね。やはり、長い間抑えられてきた国産機が飛ぶのはこれ程に感激するものなのですね。これは、やはり、多くの日本人も感動したようで す。
ブルームバーグより 2015/11/11
MRJ初飛行が終了、国産旅客機で半世紀ぶり-「大成功に近い」 (2)
国産初のジェット旅客機となる三菱リージョナルジェット(MRJ)の初の試験飛行が11日午前、約1時間半にわたって行われた。日本の旅客機が初飛行を行うのはプロペラ機のYS-11以来、53年ぶり。裾野が広い航空機産業の新たな時代の幕開けとなる。
午前9時35分に県営名古屋空港(愛知・豊山町)を離陸。車輪は格納せずに出したまま飛行。南向きに航路をとり、太平洋沖の自衛隊の訓練空域を飛行のあ と、午前11時1分に同空港に着陸した。「初飛行は成功した。大成功に近い」と、開発する三菱航空機の森本浩通社長が名古屋市内で行われた記者会見で述べ た。これまでは図面だけの「紙飛行機だったものが空に舞ったということで、今後は一段の受注に結び付けたい」と話した。
会見に同席したチーフエンジニアの岸信夫副社長によると、上昇、下降、左右旋回などを試験した。最高高度は4500メートル、最高時速は 約280キロに抑えられた。気象庁によると11日の名古屋の天気は晴れで、午前11時現在北北西の風3.7メートル。試験飛行を行ったのは初号機で、全長 35.8メートル、最大離陸重量が4万2800キロ。最大92席を収容できるサイズだが、座席は設置されていない。
「非常にポテンシャルある」
操縦を担当したテストパイロット歴約25年の安村佳之氏は「着陸の時、風はやや強くなったが、機体は非常に安定していた」と会見で述べた。乗り心地もよく、「非常にポテンシャルのある飛行機だと思う」と話した。
最新の騒音基準や燃費性能などを武器に世界の航空機市場に向けて羽ばたくことを目指すMRJ。ハブ空港から地方への移動などに使用される 100席以下の旅客機の市場では、ブラジル航空機メーカーのエンブラエルとカナダのボンバルディアの小型機が直接の競合相手となる。MRJは約70席と約 90席の2種類が開発されており、三菱航空の親会社、三菱重工業ではこのクラスのジェット旅客機の市場規模は今後20年間で5000機と見込む。
航空業界情報を分析する英アセンドのロブ・モリス氏は「われわれの見通しではMRJはボンバルディアを抜き、リージョナルジェットの供給で第2位になる」とみる。
YS-11を約14年間操縦した全日本空輸の酒井哲機長(55)は「日本の技術の誇りを体現するような飛行機となってほしい」と話す。
500人以上が立ち会い
三菱重の発表によると、関係者や報道陣、あわせて500人以上が空港で初飛行に立ち会った。周囲の公園などでは見物客が見守った。
航空経営研究所の副所長、牛場春夫氏は「認証取得、そして完成までの道筋が見えてきた」と話す。国内の地域間のみならず、中国と日本の地方都市を結ぶ路線にもMRJは「ぴたりと適合する」ことから、日中間の往来のさらなる活性化が期待できると指摘した。
菅義偉官房長官は記者会見で「初飛行の成功は日本の航空機産業の新たな時代の幕開けでもあり、大変喜ばしい」と述べた。「政府としてはトップセールスなどを通じてしっかり支援を行っていきたい」という。
初飛行は5度延期
MRJは当初、2013年の完成・納入開始を目指していたが、開発計画の延期を繰り返し、現在の納入目標は17年4-6月だ。三菱航空では、台湾での高速鉄道の工程管理に使われたシステムを導入するなどして、遅延防止に取り組んでいる。
10月最終週に予定されていた初飛行も同月23日、操舵用のペダルに改修が必要になったとして延期が発表された。初飛行の延期は5度目。 今後、日米で試験飛行を繰り返し、MRJが航空機として設計や製造過程が安全性及び環境適合性の基準を満たすことを示す型式証明の取得を目指す。
これまでに国内外6社から407機を受注しており、最初の納入先は計25機(うちキャンセル可能なオプションが10機)を発注したANA ホールディングス。子会社の全日空で、MRJのオペレーションの責任者を務める満倉達彦取締役執行役員は初飛行に立ち会ったのち、「運航することができる 日を楽しみにしている」と記者団に述べた。
どうやら初飛行の結果は良かったようですね。後は、無事に納品まで行ってくれることを期待しましょう。もしかしたら、三菱がボーイングなどを追いこす時が来るかもしれないと期待します。
後は、心神の初飛行を今年中には見たいものです。帰った来たゼロ戦も三菱さんがバックアップして飛ばしてもらいたいものです。3機が一緒に飛行すれば素晴らしいでしょうね。