阿比留さんが書いてくれた、第 508回の 「夫婦別姓論議に欠ける子供の視点」の中で、触れてい た、『ど う感じようと自由ではあるが、 この見解はかなり一方的だろ う。10年以上前のことだが、 夫婦別姓を議論していた自民党 の会議を取材した同僚記者は、 夫婦別 姓推進派で、現在は党総裁候補 の1人といわれる議員から、こ う面罵された。「(夫婦別姓に 慎重論を唱える)産経新聞は、 新聞じゃない」』の発言は、野 田聖 子だと誰もが分かったでしょ う。
こちらでも、その呆れた発 言ぶりを発揮しているようで す。これも、阿比留さんがフェイスブックで紹介してくれていました。阿比留さんの 目はやはり確かですね。
BLOGOSより 2015 年11月05日
野田聖子議員の呆れた 安全保障観。これでは鳩山由紀夫元総理レベルの妄想。
ああ、この人が総裁選に出馬しなくてよかった。
真っ当な常識人なら、昨晩のテレビを見ながらそう考えていたのではないか。
野田聖子議員が、BS日テレの『深層ニュース』で総裁選に出馬できなかった経緯を語っていたのだが、その後、安全保 障に関して衝撃的な、突拍子もない発言をした。
南シナ海で国際法を無視して、人工島を建造している中国の問題に関して次のように発言したのだ。
「直接日本には関係ない。南沙(諸島)で何かあっても、日本は独自路線で対中国の外交に徹するべきだ」
いくら安倍憎しとはいえ、言ってよい内容と悪い内容がある。政治家として、野田議員は終わったと感じた。
拙著『平 和の敵 偽りの立憲主義』でも触れたように、南シナ海における中国の暴挙は、アジア全体の脅威であり、日本 もその例外ではない。
日本は輸入に依存している貿易国であり、その貿易の多くを海に頼っている。すなわち、国際社会における自由な航行こ そが、日本の生命線なのであり、この問題を「直接日本には関係ない」などといってのける人間は、日本の現実を無視してい る。
勿論、日中友好は大切だ。私の友人にも中国人がいるし、彼らを中国人であるという理屈で差別するような野蛮な行為に は加担するつもりがない。
だが、中国が南シナ海で行っている軍事的行為については批判の声をあげるべきだ。現状を実力によって変更しようと試 みる時代遅れの帝国主義的な試みに対しては、アジア諸国が一致して批判の声をあげるべきだろう。
大国である日本が、そもそも自分たちとは密接な関わりがあることを忘れて、「日本には直接関係ない」などと、中国の 暴挙を許容するようなことがあってはならない。
野田議員には悪いが、貴女が総裁選に出馬できなかったのは、政治家としての力量が全く不足しているからだ。総理を目 指すのは自由だが、あまりに突拍子もない安全保障観を抱く政治家が総理になることは、我が国の不幸だ。国民は鳩山政権を 誕生させたことを反省している。
なお、政治学者岩田温の言論活動は、メルマガ『岩田温の政治哲学講 義』の愛読者の皆様に支えられております。感謝申し上げます。登録が御済でない方は、是非ご登録のうえ、ご 高覧下さい。
岐阜の人達はこれでも、この女を又選ぶのでしょうか。日本中に恥を晒すだけでなく、もう日本に住めなくなりますよ。それにしても、流石にパチンコマネーま みれと言われているだけのことはあります。どう考えても日本人とは思えませんね。
何と、タイトルにある鳩山元総理が、タイムリーにも、又しても韓国に行って、野田聖子に負けずに、とんでもない発言 をしているようです。この男もあちらの人との噂もありますが、やはり、そうなのかもしれませんね。
それにしても、日本の政治家とは、ここまで汚染されているのですね。戦後日本の平和ボケは、ここまで来ているのに は、驚くと言うより、一日も早く一掃する必要があります。とは言っても、一体どのくらい入り込んでいるのか想像もできな いのが怖いですね。
やはり、3代前までの出自がはっきりしていることを立候補の必須条件にすべきです。
産経ニュースより 2015.11.5
鳩 山元首相が韓国で安倍首相を「愛国者とはき違え」と批判 朴・習中韓両首脳を称賛「見習うべき」
【ソウル=名村隆寛】韓国を訪問中の鳩山由紀夫元首相は5日、ソウル大学で約70分間にわたって特別講演をし、慰安 婦問題をはじめとする歴史認識問題などをめぐって、安倍晋三首相と安倍政権を批判した。
慰安婦問題への対処について、鳩山氏は、「河野談話の継承は当然として、アジア女性基金をはじめとした償い事業でも 満足されない方々のために何をすべきか、もう一度、日本政府は韓国政府と協力して答えを出す必要がある」と強調した。
2日にソウルで行われた日韓首脳会談に関しては、「朴槿恵大統領が安倍首相との会談を前向きに考えていただいたこと は何よりだ」と一方的に朴大統領を称賛した。
また、安倍首相が8月に発表した戦後70年談話に対しては、「評価される内容ではない。侵略、植民地支配、反省と謝 罪の言葉は盛り込まれていたが、文 脈はとても納得のいくものではない。安倍首相本人の反省や謝罪の気持ちとしては伝わらなかった」と批判。「首相は自らを 愛国者とはき違えているのだろう が、自信のなさの裏返しだ」と指摘した。
さらに、「真の愛国心とは、過去の歴史的な事実に目をつむらず、過ちには謝る勇気を持つことではないか。このような 内容になってしまったことを申し訳なく思う」と謝罪した。
その上で、「安倍談話に、韓国政府も中国政府もそれなりに大人の対応を示していただいたことはありがたいことだ」と も明言した。
鳩山氏は、8月に訪韓した際に、日本統治時代に独立活動家らが収監されたソウル市内の西大門刑務所跡地を訪問。ここ で、追悼モニュメントの前でひざまずき、謝罪した。
これについて日本国内で批判を受けたことを「土下座外交は屈辱的だとか、なぜ日本にはいまだに過去の事実を受け止め られない人々がいるのか」と逆に日 本世論を批判。「日本全体が右傾化しているように思うが、日本の政権がこのような雰囲気をそれとなく作り出しているよう に思えてならない」と、安倍政権を 非難した。
さらに、「日本の政治エリート層に反知性主義がはびこっているといわれる。反知性主義と闘うために、日本人一人ひと りの教養を高めることが求められている」とも訴えた。
一方、鳩山氏は9月に成立した安全保障関連法にも言及。「安倍政権は安保法制を『積極的平和主義』として成立させ た。これにより、米国が行う戦争に自 衛隊が協力する道が大きく開かれた」とし、「これは明らかに憲法違反だ。安倍首相は憲法より上に自分が存在しているとで も思っているのか」とさらに安倍首 相を批判した。
一方で、「安倍政権は中国脅威論をあおり、尖閣諸島周辺の自衛力を高めようとしているが、それは中国国民を刺激する ばかりであり、望ましくない」と明 言。「(9月の)抗日勝利70周年の式典で、30万人の兵力削減を約束した中国の習近平国家主席を見習うべきだ」と習主 席を激賞した。
一方、中韓の自由貿易協定(FTA)が結ばれたことについて、鳩山氏は「独り日本だけが取り残されてしまった」と述 べた。
その半面、大筋合意に達した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について、「大筋であり、まだ合意したわけではな い」とし、「共同体の理念にFTA は合うが、TPPは合わない。TPPに加わることで、日本の農業は極めて厳しい状況に追い込まれてしまうことは目に見え ている」と断言。「今からでも、日 韓中のFTA交渉に日本が積極的に参加して、TPPから目を覚ますことを希望している」と持論を展開した。
さらに、中国が提案したアジアインフラ投資銀行(AIIB)に日本が参加しないことについても「大きな失政だ。積極 的に参加し、中国と協力する姿を見せるべきだった」と、安倍政権の“判断ミス”だとことさら強調した。
また、鳩山氏は「個人的な意見」としつつも、「沖縄の米軍基地を削減し、軍事の要石から平和の要石にするために、沖 縄に議会を設けることを提案する」と述べた。
ソウル大学の大講堂で行われた講演には、学生や学者、政界関係者、市民ら大勢が集まり、熱演する鳩山氏に盛大な拍手 を送った。
ここまで、ずれたことを言えることに感心せずにはいられません。まるで、朝日新聞と同じですね。見事です。
虎ノ門ニュースがタイムリーに、この二人を取り上げています。
11/6(金)~ 須田慎一郎・有本香・居島一平~【虎ノ門ニュース 8時入り!】
日本のマスコミが殆ど取り上げない、第 834回の「ポ スコを倒産に追い込め」などで、何度も取り上げて来たポスコを産経新聞が詳しく書いてくれました。
新日鉄住金の対応は甘いと思ってましたが、それなりに効き目はあるようですね。いずれにしても、日本企業は、善意で 中・韓に協力してやるなんてことは金輪際止めるべきだし、一日も早く、撤退すべきです。
東レのようにもう手遅れじゃないかと思われるところがこれ以上でないようにしてもらいたいものです。
産経ニュースより 2015.11.5
【ビジネス解読】 高 くついたパクリと裏切りの代償 韓国・ポスコが創業以来の危機 新日鉄住金に高額和解金
韓国の鉄鋼最大手ポスコが“パクリ”のツケを払わされた。新日鉄住金からの技術盗用をめぐる訴訟で支払った和解金が経 営を直撃し、今年7~9月期の連結 決算で最終赤字に転落したのだ。韓国企業は2000年代半ばから飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を遂げてきたが、その裏では 「産業スパイ」の暗躍も指摘されてき た。ポスコの“凋落”はもはや、そんな手口が通じないことを知らしめている。
697億円の赤字
「創業以来、最大の試練」。韓国紙はポスコの現状をこう報じている。
朝鮮日報によると、同社は10月20日、今年7~9月期の最終損益が連結ベースで6580億ウォン(697億円)の赤 字だったと発表した。円安による為 替損失(3800億ウォン)や保有鉱山の評価損(3880億ウォン)と並んで、新日鉄住金に対する和解金2990億ウォ ン(約317億円)が響いた。
ポスコが和解金を支払ったのは9月30日。新日鉄住金も同日、日本と米国で起こしていた訴訟を取り下げ、和解の成立 を発表した。
訴訟対象となっていたのは、電気を家庭に送る変圧器などに使われる「方向性電磁鋼板」。新日鉄住金は新日本製鉄時代の 12年4月、同社の複数の元社員か らポスコが技術情報を不正入手したとして、不正競争防止法に基づき986億円の損害賠償や製造販売差し止めを求める訴訟 を東京地裁に起こした。このほか、 米ニュージャージー州連邦地裁にも同様の訴えを提起していた。
和解について新日鉄住金は「所期の目的を一定程度満たすに足る条件を確保できた」としている。ポスコによる方向性電 磁鋼板の販売を制限できるほか、同社からの技術使用料収入が見込めるからだ。
ハンギョレ新聞によると、両社はポスコが今後、同鋼板の輸出の際に技術使用料を新日鉄住金に支払い、地域別の輸出量 も協議して決めることで合意した。
ポスコにとっては、業績への打撃は一時的なものにとどまらないことを意味する。折から、同社は安価な中国製鋼材との 競争にもさらされており、日中メーカーに挟み撃ちされて埋没しかねない状況だ。
ポスコは15年に2兆ウォン(約2100億円)の最終利益達成を目標に掲げているが、逆に「3000億ウォン(約 310億円)程度の赤字も予想される」(ハンギョレ新聞)という。
動かぬ証拠
問題となった方向性電磁鋼板は電力インフラに欠かせない変圧器の心臓部である「鉄心」に使われ、技術の粋を凝らした “鉄の芸術品”ともいわれる。旧新日鉄の独壇場だったが、05年ごろからなぜかポスコの製品技術が急激に向上し、シェア も拡大してきた。
ポスコの技術盗用疑惑が浮上したのは07年。韓国・大邱での刑事訴訟で、ポスコの機密情報を中国メーカーに流したと されるポスコ元社員が「技術は、もともとは新日鉄のものだ」と衝撃的な証言を行った。
旧新日鉄は、製造技術を持ち出したとされる元部長級社員の自宅から、ポスコとの通信履歴などの証拠を裁判所を通じて 確保した。この「動かぬ証拠」が法廷でも大きな武器となった。
そもそも、ポスコにとって旧新日鉄は「育ての親」ともいえる存在だ。ポスコは1960年代、旧新日鉄の前身である八 幡製鉄や富士製鉄から技術供与を受けて設立した。2000年には、旧新日鉄と戦略的提携契約を結んでいる。
ポスコの窮状は自前の技術を育ててこなかったツケが回ったともいえる。裏切りの代償は高く付いた形だ。
大半が泣き寝入り
「あなたの持っている技術を売りませんか。数億円を支払う用意があります」。経済産業省の調査によると、学会や講演会 で著名な日本の技術者に目星を付 け、接触するのが産業スパイの手口の一つだ。技術者は勤務先の企業から製造ノウハウなど技術の根幹部分を持ち出し、退職 後に売り渡す。
1990年代以降、大手企業が相次いで実施したリストラで、技術者が韓国や中国の競合企業に転職したことも不正な技 術流出の要因になったとみられている。経産省の調査では、流出先として中国、韓国を挙げた例が多く、回答企業の5割が中 途退職者を通じた流出を指摘した。
不正な技術流出をめぐっては昨年、東芝が韓国のSKハイニックスに半導体データを盗まれたとして提訴し、韓国側は和 解金として約330億円を支払った経緯もある。
ただ、これまで大半の日本企業は情報流出が疑われる事例を前に「証拠が手に入らない」として、泣き寝入りを余儀なく されてきた。
新日鉄住金とポスコの訴訟は政府が産業スパイの横行に歯止めをかける契機にもなった。今年7月に成立した改正不正競争 防止法では、外国企業への漏洩につ いて厳罰化し、最大で10億円の罰金を科すことにした。被害を受けた企業の負担を軽減するため、相手企業に不正に技術を 取得した事実がないことの立証責任 も負わせた。新日鉄住金とポスコの訴訟が高額の和解金を伴う形で決着したこととあわせて、スパイ行為の抑止力となりそう だ。
とはいえ、自社技術を守るのは、あくまで企業自身であることは今後も変わらない。技術流出で競争力を失う事態を防ぐ には、被害を受けた企業が毅然と対応することが不可欠となる。(本田誠)
80年代に、本田宗一郎さん達のような、戦前育ちの経営者が一線を退き、従業員を大事にする昔からの日本の経営を忘 れ、企業が安易なリストラなど、外 国の利益第一の経営に汚染されてここまで日本企業が劣化したことも反省してもらいたいものですが、こればっかりは、もう 一度教育から取り組まなければいけ ないのじゃないでしょうか。やはり、時間はかかりそうです。
欧米が中国を過大評価して、その利益の分け前にあずかろうとして、 その本質であるどうにもならない人達であることに気が付かないのは、大東亜戦争以前からのアメリカ以来続いてきているのには呆れるしかありませんが、これ は、一番痛い目に会っている日本もそうなのですから文句を言える筋合いではないのかもしれません。
それにしても、何故、それに気が付かないのか不思議でしたが、気が付く人も出てきているようです。宮崎さんがそんな中国に騙されていて、やっと気が付いたアメリカ人の知識人の話題を取り上げながら、その恐ろしさを詳しく書いてくれています。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より 平成27年(2015)11月5日(木曜日) 通算第4717号
宮崎正弘の国際ニュース・早読み(米国知識人パンダハガーの悔恨)
「いまさら遅すぎる」とも言いたいが
親中ハト派のピルスベリー氏も「中国に騙された」と悔恨の書
「わたしは中国に騙されていました。中国は本気でアメリカを打倒する夢に取り憑かれ次々と国際金融機関を騙し、アメリカから技術を盗み取り、日々、その百年の目標に向かって、実行しているのです」というのが、彼が書いた話題の書『百年マラソン』の骨子である。
本が出版されたことは原書の段階で知っていたが、翻訳がでても読もうという気力がなかった。
ある日、勉強会で多くの保守系論客が、この本を話題にしたのは意外だった。中国の野望に関しては百万言を費やしてもまだ足りないことを同時に痛感した。
ピルスベリー氏が言っていることはこうである。
『中国の軍事拡張は平和を目ざすゆえになされる』と中国は西側に信じ込ませることに成功した。
これに一役買った中国宣伝のラウドスピーカー役を演じたのが、キッシンジャー、ブレジンスキー、スコウクラフト、ディブ・シャンボー、エズラ・ヴォーゲルらの「パンダハガー」だった。
日本でもごろごろと名前を挙げるいとまもないくらいにいる、いる。
政治論客はおおよその人は知っているだろうが、たちが悪いのは経済畑の論客等で、中国経済は破綻しない、崩壊論を言っている人たちはあまたがおかしいなどという言説を展開している。
『アメリカの多数は中国の本当の狙いに気がつかず、貧しい中国を助けるのは良いことだ』と信じてきた。
貧困中国をなんとか救出しようと、日米欧は支援を尽くした。
だが中国の指導者は本音をふせて、芝居を演じてきたのだ。
しかし本当の中国の夢とは習近平のいう「愛国主義による中華民族の復興」の言葉の浦に隠されている。革命から百年後の2049年に、中国がアメリカを打倒し、世界の覇者となる」という野望を。これが中国の『百年マラソン』である。
この発想の基本は中国春秋時代の古典の教訓にある、とピルスベリー氏は言う。
「才能と野心を隠し旧体制を油断させて打倒し、復讐を果たす」(養光韜晦)。
しかし西側は中国に民主主義を教え、資本主義メカニズムを教えれば、やがて中国は民主化すると無邪気にも信じてきた。
結果は西側から巨費を借金して軍拡を果たし、貿易では模造品と海賊版がGDPの8%をしめるほどの悪辣さをみせて外貨を稼ぎ、西側の経済を脅かすう え、ついには覇権の野望を剥き出しにして、南シナ海の岩礁をつぎつぎと埋め立てて人口島を造成し、3000メートルの滑走路を参本もつくり、おおきな軍事 的脅威としてアメリカの前に立ちはだかる。
『騙したものが勝つ』というのは中国古来の諺、実践訓令だ。ピルスベリー氏も、気がつくのが遅かった。だが日本の左翼知識人等と異なって気がつくと悔恨するところは正直である。
差し詰め、キッシンジャーは戦後の日本を中国にのめり込ました張本人と言っても良いのじゃないでしょうか。未だに、騙されている日本人も多そうです。
それにしても、本当に、中国という国はどうしようも無い国だと言うのが良く分かります。それでも目が覚めない欧米は放って於いて、日本は一日も早く中国との国交断絶を未来永劫決める必要があります。
周辺のアジアでも、その中国の金に目が眩まされている国がまだあるようです。欲に目が眩むと人間はやはり、正当な判断ができなくなりますね。
これも、宮崎さんが書いてくれています。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より 平成27年(2015)11月5日(木曜日)弐 通算第4718号
アセアン拡大会議、「南シナ海」問題の「共同宣言」ならず
背後で中国は「SDR外交」を展開し、猛烈なロビィ工作を展開していた
日本のメディアは「アセアン拡大国防相会議」と報じている。アセアン加盟十ヶ国に日米中など合計18ヶ国の国防大臣が結集し、地域の安全と平和を話し合うわけだから、この命名でも通らないことはない。
しかし。この会議の看板をみて驚くことがある。
マレーシアで開催された会議なのに、なぜか看板は中国語がトップ。それも「中国―東亜国防部長非公式会語」となっている。弐番目に英語表記があって、 「CHINA-ASEAN DEFENSE MINISTER INFORMAL MEETING」とあるのだ。まるで主催者は中国である。
しかも『非公式』であるからには法的拘束力を伴わないとはいえ、共同宣言をめぐって強く「南シナ海」の危機の文言をいれることを主張したのはベトナムと フィリピンに過ぎず、領有権を主張するマレーシアとブルネイは「中立」的態度をとった。このためインドネシア、シンガポール、ミャンマーが中立に同調し、 反対したはラオス、タイ、カンボジアだった。
すでにラオス、カンボジアに関しては中国との関係があまりにも濃密であり、国際会議では中国の代理人の役目を演じるが、この列にタイも加わったことは記憶して良いだろう。
正式メンバーではないが、発言権のある米国は正面から南シナ海の人口島建設に強い異論を唱えたが、中国側は「これはアセアン域内の問題であり、『域外国』は関与するな」と明確に米国と対立し、責任を米国に押しつける戦術をとった。
このようにアセアン国防大臣非公式会議で中国が主導権を取り、主役として振る舞ったのも、看板が象徴するように、会議は中国が用意し、中国がシナリオと演出を担当し、事前に『SDR外交』を展開して、入念な準備をしていたように見受けられる。
直前に豪のダーウィン地方政府は「中国の嵐橋集団がダーウィン港を99年間租借する」ことに合意したと発表した(多維新聞網、11月4日)。賃貸料は5億豪ドル(邦貨換算でおよそ500億円)である。
ダーウィンは、豪軍の基地があり、しかもダーウィン軍港は南シナ海を守備することを含む防衛態勢の要、しかも米海兵隊が駐屯している基地の町ではないか。
中国はAIIB(アジアインフラ投資銀行)、一帯一路(シルクロード構想)でアセアン諸国に巨大プロジェクトと融資を持ちかけるという札束外交を展開してきた。
会議直前に人民元のSDR加盟がほぼ確実になったため、これからはAIIBと通じて人民元建ての貸し付けも可能となる展望がひらけ、この経済力を背景に、各国を根回ししたのではないのか。
アセアン国防相会議で中国を非難する共同宣言が見送られたことは、孤立してきた中国の外交上の反撃となった。
青山さんも、そんな中国や韓国と近隣だからと言って付き合う必要はないと熱く語ってくれています。
南京問題を記憶遺産に登録したユネスコの事務 局長について、第 102 回の「ユ ネスコのボコバ事務局長は最悪だった」で取り上げましたが、次の国連事務総長狙いも確実なようです。
ダイヤモンド・オンラインが杉田水脈さんの活躍を交えて詳しく書いてくれています。外務省の素晴らしい仕事振りにつ いても追及してくれています。こういう記事がもっと増えて欲しいものです。
ダイヤモンド・オンラインより 2015年10月24日
「南京大虐殺文書」記憶遺産登録の裏に、国連トップの座をめぐる陰謀説も
…略
外務省が間抜け集団なのは、次のことからも読み取れる。今年七月、前衆議院議員の杉田水脈(みお)氏がジュネーブの 国連本部で開かれた女子差別撤廃 委員会の準備会合に自費で参加したときのことだ。彼女は、慰安婦問題を長年報じてきた朝日新聞も記事を取り消し、従って 強制連行はなく、慰安婦は性奴隷で はないとスピーチをした。
このとき、委員会からは「あなたは日本政府の回し者か」と詰問調の質問が出たとのことだが、他方では「このよう な見解(慰安婦の強制連行はなかった)を当委員会は初めて聞いた。あなたの主張に事実の裏付けはあるのか」との問い かけもあったという。
その後、日本政府宛てに「慰安婦が強制連行ではなかったとする主張について答えよ」との質問状が届いたのだそ うだ。私からすれば、おいおいである。 一九九〇年代初頭に慰安婦問題が浮上して四半世紀が経つのに、国連が「初めて聞いた」とは。外務省の仕事ぶりがこれ だけでよくわかるのだ。
というか、杉田水脈氏が会合に出席し発言していなければ、慰安婦問題は河野村山両氏および韓国政府の主張がその まま国連の認識になっていただろ う。それを思うと背筋が寒くもなるが、却下されたとはいえ、今回は中国が韓国に加担し、記憶遺産に「慰安婦関連資 料」を登録しようとした。何やってんだ外 務省!!
ただ、杉田氏の発言で国連が動いたことは、レフトを守る一部の人を除けば、私たちには一筋の光明でもある。この 質問状に外務省がしっかりと回答す れば、来年二月に行なわれる委員会の本会議で日本の主張が認められる可能性もあるからだ。だから、慰安婦は性奴隷 だったのか、強制連行があったのか否かの 真実の全ては外務省にかかっているのである。でも大丈夫かしら、あの人たちに任せて。
慰安婦問題は外務省に挽回のチャンスが与えられ、レフトを守る一部の人を除けば私たちも朝日新聞に塗られた顔の 泥を拭う絶好の機会にもなるが、問題は、すでに登録されてしまったでっちあげの「南京大虐殺文書」だ。
週刊新潮は「登録された南京大虐殺文書は十一種類。全てに証拠価値がないことを立証すれば登録は覆せるという が、その道は険しそうだ」とやや悲観的に書いたのに対し、週刊文春にコメントしたケント・ギルバート氏は楽観的にこ う言う。
「私は、今回の件で日本が被ったデメリットは、プライドが傷つけられたことぐらいで、むしろメリット のほうが大きいと見ています。中国が提出した 証拠をひとつずつ反論して潰していけばいいのだから、議論しやすくなったと言えます。中国が国ぐるみでウソつきだと いうことを世界にアピールするチャンス をもらったわけです。
それにユネスコ予算の日本の分担金は約三十七億円とトップで、中国の割合はその半分にも満たない。カネだけ出し て口を出さないじゃ意味がない。外務省は国連ロビー担当を強化する必要があります。
そして、日本人が海外で南京大虐殺について問われたときに、反証のためにすぐに相手に手渡せる外国語の資料を作 成するべきです。その過程で外務省職員も歴史の真実を十分勉強してほしい。彼らには国際政治と歴史問題の認識が浅い と感じます(後略)」
今回の南京大虐殺文書の登録が実現したのは、日本の信用を貶めようとする中国の企みと、来年末に行なわれる国 連事務総長選挙への出馬を考えているイ リナ・ボコバ事務局長(世界記憶遺産は国際諮問委員会の審査の後、ボコバ事務局長が登録を決定)の思惑が一致したか ら――、との見方もある。外信部記者が 言う。
「彼女の頭にあるのは、来年末に控えた国連事務総長と言って間違いありません。歴史的な評価や事実認定が定まらない案件の世界記憶遺産登録はきわめて異例 ですが、それを強行したのは、彼女が中国を味方につけたいと考えたからに他なりません」
次期国連事務総長にはすでに数人が立候補を表明しているが、その最有力候補がブルガリア出身のボコバ氏なのだと いう。東欧出身の事務総長はいないのだそうだ。
が、このボコバ氏、ちょっとキナ臭いのである。
ウィキリークス英語版に書いてあるのだけれど、父親がブルガリア共産党機関誌の編集長をしていただけあって、彼 女も若いころからのコミュニストのようだ。モスクワ国際関連大学に学んだブルガリア共産党の党員だった。志位和夫委 員長ならお友だちになれちゃうだろう。
現在の国連事務総長は「国連は中立な機関ではない」と言い放ち、国連史における「最悪の事務総長」「やる気と学 ぶ姿勢に欠ける」「能なし」と揶揄 される藩基文氏だ。次の韓国大統領選に出馬すると言われている人物だが、事務総長という立場にありながら、藩氏は中 国の軍事パレードに出席した。
それだけで藩事務総長の偏りがよくわかるが、その軍事パレードに夫婦で出席していたのが、藩氏の次の事務総長に なろうかというイリナ・ボコバ氏 だった。次期総長の椅子を狙っていながらこれはどうかとは思うが、国連内部でもボコバ氏の「親中ぶり」はつとに有名 なのだという。
〈つまり、ボコバ氏は中国が事務総長選挙で、自分に拒否権を発動しない代わりに「南京大虐殺文書」の世界記憶 遺産への登録を認めるという“裏取り引き”を行なったと疑われているのだ〉
「(事務総長の)立候補者は一九三の加盟国代表が出席する総会での質疑を経て、安保理で一人に絞られます。その際、米、英、仏、露、中の常任理事国だけが “死のキス”と呼ばれる拒否権を保有しており、この一ヵ国でも反対すれば承認はされません」
冷戦後、ブルガリアはNATOに加盟し、欧米に強く依存してきたために米、英、仏が反対する可能性は低いとの こと。中国は間違いなく無条件で賛成。 ロシアも、昨年三月のクリミア編入で経済制裁を受け、いまでは中国が天然ガスの大きな取り引き相手となっており、中 国が賛成すればロシアも追従するだろう との見方が強い。
次の国連事務総長は、イリナ・ボコバ氏でほぼ本決まりだ。疑問に思われた方は私の偏向と思ってもらってかまわな いが、共産党員だった経歴の持ち主 が国連事務総長などになってもよいものなのだろうか。ましてや、中国べったりで裏取り引きをしたかもしれないような グレーな人物が。
世界記憶遺産は、後世に残すべく必要性を認められた歴史的な記録物の登録事業だ。日本も山本作兵衛が描き残した 筑豊の炭坑画や『舞鶴への生還 1945―1956 シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録』『東寺百合文書』などが登録されている。
そこに韓国は「慰安婦関連資料」を登録しようと国際連帯委員会を設立し準備を進め、中国は今年「南京大虐殺文 書」を申請し登録が許された。
ありもしないものをあたかも事実のように申請する厚かましさには呆れもし、怒りが湧くが、日本を貶めるため、そ して栄達のため次の事務総長になるための引き換えに、人類の文化を利用する浅ましい連中だけは許してはならない。
ユネスコ憲章が前文で謳う「平和の砦」が聞いて呆れるぜ。
何とかしろ、外務省!!
藩の次は、このボコバですか。国連は本当に叩き潰すしかないですね。こんな無駄な組織に莫大な金が浪費されて いるのですから何をかいわんやです。
どう考えても、アメリカと日本で新しい組織を立ち上げるべきです。そうしない限り、国連が機能することは有り 得ないでしょう。
外務省の無策も際立っていますね、新しい国連と共に新しい外務省が設立されれば、日本も世界対して正当に扱わ れるようになるはずです。
文化相が、第 123 回の「反 日勢力撲滅一掃」でも取り上げたようにユネスコで演説されたようですが、果たして、何処まで、主張した のか心配です。
もしかしたら、外務省でなく文化省にしたところに、安倍さんの意図が隠れているのでしょうか。そのあたりに、 期待できるところがあるかもしれませんね。
産経ニュースより 2015.11.6
【世界記憶遺産】 馳 文科相がユネスコ総会で演説 「南京大虐殺文書」登録に絡み「透明性向上」など制度改善を提起
【パリ=宮下日出男】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産に中国の「南京大虐殺文書」が登録された問題で、 馳浩文部科学相は5日夕(日本時間 6日未明)、ユネスコのパリ本部で開催中の定例総会で一般政策演説を行い、審査の不透明さなどが指摘されている記憶遺産 の制度改善の必要性を訴えた。記憶 遺産は申請資料や審査過程が非公開で、関係国が審査にかかわれない仕組み。このため「南京大虐殺文書」の登録は、日本側 の申し入れにもかかわらず、一方的 な中国の申請に基づき決定された。
馳氏は演説で、記憶遺産の「健全な発展」には「ガバナンスや透明性の向上を含む改善」が重要だとの認識を強調。ユネ スコの「責任あるメンバー国」として、その「早急な実現」のため、加盟国間で議論を進める必要性を提起した。
馳氏は世界遺産などユネスコの遺産事業について、ボコバ事務局長が重視する「分断ではなく融合」をもたらすべきもの だと指摘。ボコバ氏に記憶遺産の制度改善に向けた「力強いリーダーシップ」も求めた。
馳氏は6日にボコバ氏とも会談する予定で、制度改善を直接働きかける考え。ボコバ氏も透明性の必要性を認識している とされる。
総会はユネスコの最高意思決定機関で、2年に1度開催。今回は3日から18日まで開かれ、4~7日の日程で、計 170カ国・機関の代表による一般政策演説が行われている。
水島さんが、私が疑った懸念を見事に指摘してくれています。
これが、もし、中山恭子さんだったら、ズバリと発言しているのじゃないでしょうか。やはり、自民党だけでは駄目 ですね。安倍さんも大変です。
【世 界記憶遺産】馳文科相、ユネスコ事務局長との会談で分担金拠出停止に言及 事務局長は制度改善を示唆
【パリ=宮下日出男】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産に中国が申請した「南京大虐殺文書」が登録さ れた問題で、馳浩文部科学相は6日午前 (日本時間6日午後)、パリのユネスコ本部を訪れ、ボコバ事務局長と会談した。馳氏は会談後、ボコバ氏が制度改善を 検討するよう内部に指示を出したことを 明らかにした。
会談は予定を超え、約30分間行われた。馳氏はボコバ氏に対し、「南京大虐殺文書」が登録されたことを受け、記 憶遺産の制度をめぐる日本側の懸念を説 明。日本国内でユネスコへの分担金停止を求める意見が出ているとし、登録過程における透明性や公正性について改善を 要請した。
馳氏は会談後、記者団に対し、「透明性が必要だということについて同意を得た。事務方に改善の方向性について指 示を出しているともうかがった」と明らかにした。さらに、「ボコバ氏は問題意識を共有していると確信している」と 語った。
一方、馳氏は制度改善に向け、「ユネスコは相互理解の場所であり、加盟国が問題意識を共有し、足並みがそろわね ばならない」とも強調。ユネスコの日本代表部に対し、各国の理解を取り付けるために動くよう指示も出した。
馳氏はまた、ボコバ氏に対し、来年の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に先立って、日本国内で開かれる関連の 教育相会合への出席を求め、ボコバ氏も前向きな姿勢を示したという。