ニセ大統領(バイデン)政権が中台で姑息な外交をやっているようです。菅(スガ)さんがアメリカに呼ばれ、Chinaと台湾にはそれなりの人材を公式・非公式の訪問させるという所謂玉虫色の外交のようです。
宮崎さんが詳しく取り上げてくれています。これは一体何を意図しているのでしょうか。何となく3国に同じように気を使った覚悟のないやり方のように思えるのは私だけでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)4月16日(金曜日) 通巻第6863号 <前日発 行>
クリス・ドッド元上院議員らが非公式に台湾訪問。「台湾関係法」42周年記念とか
他方、ジョン・ケリー元国務長官は気象変動特使として、上海を公式訪問
中国人民解放軍は13日に台湾領空侵犯、じつに25機。しかも六日間連続で台湾海峡で実弾演習を行った。14日の外交イベ ントの最中にも軍事的威嚇を続けた。
公式訪問は中国大陸へジョン・ケリー気象変動特使を遣わし、一方の台湾へは非公式訪問としてクリス・ドッドを「大統領の友 人」としてプライベートジェットをチャーターするかたちで派遣した。それで「バランスをとった」んだとか。バイデン政権の姑 息な手段全開といったところだろう。
日本の政治と同じように大物で議席をなくした人をいかに扱うか。中曽根に議員引退勧告をしたときの情景を思い出す。ワシン トンも同じである。
ジョン・ケリーはベトナム従軍経験があり、この点で兵役体験のないクリントンやオバマは一目置かざるを得ず、オバマはヒラ リーが醜聞でこけるや、ケリーを国務長官に就かせた。
クリス・ドッドは兵役を六年務め、退役後、コネチカット州から連邦下院議員(1975-81)、そして上院議員たるや 1981年から2011年まで、合計36年の長きにわたってワシントン政界を渡り歩いたプロの政治屋である。
つまり長き議員生活で特権にたっぷりと浸かったという文脈でバイデン大統領とは大の仲良し。だから最初にアイルランド大使を 打診されたが、御年76歳で寒いところは嫌トカ。ドッドは議員引退後もロビイストとして、ワシントンで顔を聞かせた。
ならば台湾へ特使的な派遣、台湾関係法から42年になるので、この際、蔡英文政権にも花を持たせよう。ただし非公式とし て、訪台団の附録にリチャード・アーミテージとジェイムズ・スタインバーグ(二人とも元国務副長官)ら。台湾ではアーミテー ジのほうが有名である。実際の交渉はアーミテージが主役だったようだ。
北京は台湾訪問を不快として「火遊びをするな」と批判したが、同日にケリーの公式訪問を控えて論潮は生ぬるかった。
ケリーは上海で楊潔ち(前外相)国務委員、王毅外相らと会見後、18日には韓国へ飛ぶ。
ニセ大統領(バイデン)政権は誰が指揮を取っているのか分かりませんが、何となくChinaとの本気の対決を避けているように思えて仕方ありません。
いずれにしても、トランプさんの覚悟を持った者はいないでしょう。と言うことはやはりChinaが生き残るのじゃないかと心配になります。