あの売国経団連会長の日立が乾坤一擲の賭けに出たようです。勝ち目はあるのでしょうか。何と、一兆円で米のIT企業を買収だそうです。
宮崎さんが取り上げてくれています。日本の企業がジリ貧になってもう何年が経つのでしょうか。遂に逆襲に出るということでしょうか。と言うか、そんな元気のある企業自体が少ないように思えます。
それにしても、日本が買収して成功したという話も聞いたことが無いような気がします。殆どが失敗して撤退というものばかりです。又、無駄にならなければと心配します。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)4月1日(木曜日) 通巻第6845号
日立、次世代ハイテク争奪。乾坤一擲の賭けにでた
1兆円で米IT企業(グローバルロジック)を買収へ
東芝は落ち目。IHIは往年の元気なし。
鉄鋼の日本製鉄も、JFEも幾つかの高炉を止めて、中国に敗北を追認した。半導体は、日米半導体協定による劇的な衰退が始 まり、台湾のTSMC、韓国のサムソンが「二強」となって世界シャアの72%を寡占するに至った。
米インテルですら、台湾のTSMCに後れを取った。
日本の半導体の復活が期待されたが、エルビータは経営破綻、ようやく立ち上がってきたルネサスは、東北地震と先週のひたち なか市の主力工場の火災で、想わぬ挫折を強いられた。
日立は決断した。
なにしろ1兆円を投下して米国のグルバルロジックの買収に踏み切ったのだ。
重電企業の変身? つまり企業の体質と構造を自ら激変させる乾坤一擲の賭けである。
米国のIT大手、グローバルロジックは従業員が二万人、顧客が世界14ヶ国に400社。このIT企業の裾野を日立が得意と する鉄道、エレベータ、自動車、家電、変圧器、インフラ、エネルギーなどにIoTで結ぼうとする。IoTとは「すべてのもの がインターネットと繋がる」という次の社会の産業、生活インフラとなる。
これはDX(デジタル・トランスフォーメーション)シフトと呼ばれ、次世代のコンピュータインフラと直結させる構造転換で ある。
これが失敗すれば日本の重電も終わりかもしれません。日立が心を入れ替えて日本の為に頑張ってくれることを願いたいものです。