格付け会社の格付けは余り信用していないのですが、今回のロシアはどうでしょう。流石にこれはありそうですね。
それにしても、プーチンがこれ程のドジを踏むとは。やはりどこかおかしくなっているのかも知れないですね。
宮崎さんが取り上げてくれています。長い間特亜3国の崩壊を期待して生きてきましたが、まさか、ここにきてプーチンがこんな失敗をするとは思ってもいませんでした。
こうなれば、やはりプーチンに特亜3国を道連れにして貰うことを期待するしかなさそう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022) 3月10日(木曜日)
通巻第7253号
ロシア、3月16日にデフォルトか
S&Pは8段階、フィッチは6段階、ロシア債券の格付けを下げた
ロシアはウクライナ侵攻直後から、ドルの利払いを停止した。3月9日には外貨両替を中止した。ロシアルーブルは80%の暴 落を示し、輸入品価格が暴騰、猛烈なインフレが生活を直撃した。とくに医薬品の在庫は三ヶ月分しかないという(『モスクワ・ ニュース』、3月9日)。
格付け機関のS&P(スタンダード&プア社)はロシア国債のランクをいきなり8段階、下げて『紙くず』とした。フィッチも 6段階下げて、同じく『紙くず』。
これでロシアがデフォルトに陥ることは不可避的である。
3月中の返済は7憶3000万ドル(最初の元利払いは3月16日)。四月に予定される元利返済は21・3億ドル。 SWIFTから排斥されている以上、ドル払いの返済は不可能であり、余裕期間があるとはいえ、遅くとも4月に、ほぼ間違いな くロシアがデフォルトとなる。巷では闇ドル交換、ゴールド価格も急騰した。
1998年にロシアは一度デフォルトを経験している。
当時、政策金利は150%だった。高金利時代のアメリカは、レーガン就任の1981年にFFレートが18%前後に跳ね上がっ たものだったが、経済成長とインフレ、住宅バブルなどで解消した。ロシアとは違う。
1998年のロシア財政危機は、前年のアジア通貨危機という流れの中で、原油価格暴落とルーブル安がもたらした。その後、 ロシア経済が持ち直したのは原油高で、2008年7月には石油価格は空前の145ドル29セント(バーレルあたり)にまで上 昇し、プーチン政権は安泰となった。
このたびの相違は、原油高、金利高、しかしルーブル安。ドルとの交換不能という絶望的な状態であり、かろうじて中国とインド の原油、ガス購入が支えている。
マックとスタバはロシア全土での営業を一時停止した。こうなると中国を除いた全世界がロシアを一斉に追い込んだ構図となっ て、プーチンは以後、政治生命を脅かされることになるだろう。
さて、プーチンとロシアの運命はどうなるのでしょうか。